LSIとは? わかりやすく解説

エル‐エス‐アイ【LSI】

読み方:えるえすあい

large-scale integration多数集積回路IC)群に相当する機能を、1枚基板集積化したもの回路素子の数が1000個から10万程度のものを指す。大規模集積回路

[補説] 集積化技術の向上にともない1980年代には集積度10万1000万程度VLSI1990年代には1000万個を越えたULSI登場しそれぞれ区別したが、2000年代になってからはあえてこのような区別をせず、集積回路全般をLSIまたはIC呼称することが多い。


LSI

読み方エルエスアイ
別名:大規模集積回路
【英】Large Scale Integration

LSIとは、多数トランジスタダイオード抵抗コンデンサなどの電子部品素子)を、一つ半導体チップ組み込んだ集積回路IC)のことである。ICとほぼ同じ意味で用いられることも多い。

半導体集積回路は、「ムーアの法則」で表現されているように、時代とともに集積度性能指数関数的に向上している。1970年代には、1つ半導体チップ1000個~10万個の素子集積されていたが、1980年代には、10万個~1000万個のレベルとなり、今日では、10億個以上の素子集積されている集積回路存在する

半導体集積回路は、素子集積度に応じて次のように呼び分けられることがある。これによると、LSIは、集積回路集積度区分一つにすぎない。しかし、実際に集積度に応じて呼び分けることは今日ではほとんど行われず集積度かかわらず「LSI」や「チップ」と総称される場合のほうが多い。


名称日本語集積され素子の数
SSI小規模集積回路100未満
MSI中規模集積回路100個~1000
LSI大規模集積回路1000個~10万
VLSI超大規模集積回路10万個~1000万
ULSI超々大規模集積回路1000万個以上

LSIの種類用途多岐にわたり、おおよそ以下のような分類において多用されている。以前もっぱらコンピュータ部品として用いられてきたが、最近ではいわゆる情報家電における需要急速に増大している。

マイクロプロセッサCPU)として。ここでは、LSIは計算処理を行うための装置として用いられるコンピュータにおける計算理だではなくいわゆるマイコン制御家電製品AV機器産業機器などの制御装置としても利用されている。

メモリ記憶装置)として。ここでは、LSIはデータプログラム記憶するための装置として用いられるメモリ構造によって、DRAMSRAMなどの揮発性メモリマスクROMフラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどの種類がある。

ASICカスタムIC)として。ここでは、LSIは携帯電話機ゲーム機といった特定の電子機器向けに、その機器専用設計され集積回路として利用される

LSIは、高速化省電力化のために微細化がほぼ極限まで進んでいる。例えば、素子絶縁体ゲート酸化膜)の幅は原子数個分にすぎなくなっている。既存技術では微細化限界見えており、LSIの新し素材構造に関する研究進められている。

半導体メモリのほかの用語一覧
技術・産業:  カスタムチップ  キルビー特許  コーデック  LSI  LED  MOSFET  マスク

集積回路

(LSI から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/05 00:42 UTC 版)

集積回路(しゅうせきかいろ、: integrated circuit, IC)は、半導体の表面に、微細かつ複雑な電子回路を形成した上でパッケージに封入した電子部品である。




「集積回路」の続きの解説一覧

「LSI」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「LSI」の関連用語

LSIのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



LSIのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2024 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリLSIの記事を利用しております。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの集積回路 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS