プトラの墓守
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 00:51 UTC 版)
『零』に登場。帝国北西に位置する渓谷地帯・プトラに存在する王家の遺跡を守護する墓守。本来は墓荒らし以外には手を出さない善良な部族だが、墓を荒らす者に対しては容赦はなく、墓荒らしだけでなくその家族までも見せしめのために惨殺する。遥か昔に亡命してきた西国の者から得た秘術により、自身の肉体の一部を危険種化させる能力を持ち、帝国の暗殺者たちを返り討ちにするほどの戦闘能力を有する。また、危険種ヤシャの髑髏の数によって階級が定められており、階級が高いものほど数多く身につけている。 供え物の財宝を狙った帝国の策略で「供え物不足で帝国の財宝を盗んだ悪人」に仕立て上げられ、強化組の標的となるが、上述の秘術の力により強化組のメンバーの大半を返り討ちにし、想定外の被害を出させた。救援要請を受けて駆けつけた選抜組やエスデスを交えた激戦の末、任務で不在であったムディを除き全滅した。 ここでは、名前が登場した者のみ記述する。 ウェネグ プトラの墓守の長。一人称は「我」。墓守の掟を重んじており、少しでも長く墓守の長を続けられるよう健康に気を配っている。趣味は保存食の開発で、好きな色は青色。 プトラの地で神獣として崇められている超級危険種ヌビスの能力を持ち、他の墓守とは桁違いの攻撃力と回復力、スピードを誇るほか、自分が受けたダメージを相手に流し込む「王家の呪い」と呼ばれる長のみが使える秘術を有するが、与えられるのは「攻撃を受けた瞬間のダメージ」のみであり、付加効果までは与えられない。 捕らわれたクロメたちの前に現れ、クロメを自身の花嫁にしようと目論む。クロメたちの救出に現れたガイを「王家の呪い」で返り討ちにするが、彼の最後の足掻きでクロメたちを逃がされ、その跡を追っていた途中でアカメ・グリーンと遭遇する。一度は2人を圧倒するも、「王家の呪い」の効果を見抜いたツクシの助言を受けたアカメの「桐一文字の能力を利用してわざと傷の浅い斬撃で何度も切り裂く」戦法により、回復力の限界を迎え敗北する。その直後にエスデスの加勢により部下が全滅したことを知り、帝国への怨嗟の言葉を残して自身の死と共に王家の墓が崩壊する仕掛けを発動させた後、事切れた。 キマツ 墓守の幹部。バッタの能力を有するソフトモヒカンの男。墓守の中でも上位の実力者であり、次の長の座を狙っている。口調が荒く粗暴な性格だが、洞察力と知略に長けており、墓守の戒律を重んじている。両脚をバッタの脚のように変化させ、縦横無尽に高速で跳ね回ったり、強力なキックを放つ能力を持ち、狭い場所での戦闘を得意とする。能力を最大限まで解放すると両腕も変化し、背中から翅が生える。 ツクシを瞬殺して捕えた後、カショックとの戦闘を終えたポニィを襲撃し圧倒する。彼女を自身の花嫁にしようとしたが、拒絶されたことに憤慨してなぶり殺しにしようとしたところを駆け付けたナハシュに両断され、死亡した。 カショック 墓守の幹部。ヘビの能力を有する細身の小柄な女性。クールで美人だが、本性は組み伏せた相手を絞め殺すことに快楽を見出す残忍なサディストである。寝技を得意とし、神経毒の牙を持つ。 ポニィと交戦し、彼女を組み伏せて神経毒を注入した後、じわじわと絞め殺そうと目論むが、毒に耐性を持っていたポニィには効果が完全には現れずに寝技から脱出され、首を蹴り飛ばされて死亡した。 ジャモ 墓守の幹部。ホタルイカの能力を有するアフロの男。ノリの軽い両刀使いで、好みのタイプは生意気な女。自身を「ジャモおじさん」と呼んでいる。おちゃらけた性格とは裏腹に腐った性根の持ち主であり、自身が不利な状況に陥ると長すら見捨てて逃亡する。両腕や全身から吸盤の付いた触手を生やして相手を絡め取るほか、口から墨を吐いたり、皮膚から粘液を分泌させて相手の攻撃を受け流す、全身を発光させて目眩ましをする能力を持つ。 囚われの身となったクロメたちを辱めた後、アカメと交戦するが、アカメに自身の触手を喰われて怯み、ヌビスが監禁されている場所へ誘導するも、ヌビスをアカメに撃破され、さらにグリーンの加勢により追い詰められる。ウェネグの参戦により躍起を取り戻すも、グリーンに圧倒されると、ウェネグを見捨てて目眩ましで逃走を図ったが、密かに後を着けてきたギンに睾丸を潰された挙句撲殺され、帝国への怨嗟の言葉を残して息絶えた。 アラシ ヤマアラシの能力を有する長髪の若者。手柄を独占しようとする傾向があるため、ジャモやカショックからは快く思われていなかった。投薬強化したクロメたちと互角に渡り合えるほどの剛力と瞬発力を持ち、針のように硬質化させた髪の毛を飛ばす奥の手を有するほか、嗅覚も優れている。 クロメのチームを襲撃し、バルルを殺害してクロメたちを追い詰めるが、クロメに動きを見切られ攻撃を受ける。死んだふりをして不意打ちを試みるも、それを見抜いたクロメに止めを刺された。 ラグー モグラの能力を有する丸いサングラスを掛けた男。土中を自在に移動できる能力を持ち、地中からの奇襲を得意とするほか、「ラグードリル」という必殺技を有する。 ガイを襲撃するも、彼が作った身代わり人形に気を取られた隙を突かれて返り討ちにされる。 ヌビス ウェネグの血縁。本名は不明だが、ジャモからは「ヌビス」と呼ばれている。ウェネグと同様にヌビスの力を操る能力を持つが、その力を制御できずに自我が崩壊してしまい、王家の墓の広間のような場所に鎖で繋がれて拘束されている。ジャモに解放されてアカメに襲いかかるが、動きを見切られ、首を切断された。
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