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バッタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/09/23 12:58 UTC 版)
| バッタ亜目(雑弁亜目) Caelifera | |||||||||||||||
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トノサマバッタ Locusta migratoria
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| 分類 | |||||||||||||||
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| 上科 | |||||||||||||||
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バッタ(飛蝗)は、バッタ目(直翅目)・バッタ亜目 (Caelifera) に分類される昆虫の総称。イナゴ(蝗)も含まれるが、地域などによってはバッタとイナゴを明確に区別する。漢字表記では、「螇蚸」、「蝗虫」や「蝗」とも。
目次 |
概要
熱帯・温帯の草原や砂漠地帯に広く分布する。キリギリスやコオロギよりも、乾燥していて草丈が短く、地面がかなりむき出しになっているような環境に多く生息する。
キリギリスやコオロギは同じバッタ目で、体型もよく似ているが、違いも多く、
- バッタは体が前後に細長く、触角は短い。
- キリギリスやコオロギの耳が前脚にあるのに対し、バッタの耳は前脚ではなく、胸部と腹部の間に1対ある。
- バッタのメスの尾部には産卵管があるが、長くはならず、あまり目立たない。
- バッタはほとんどの種類で、メスの方がオスよりも明らかに体が大きい。
などの特徴がある。
昆虫の中でも特に後脚が大きく発達していて、後脚で体長の数十倍もの距離をジャンプできる。また、幼虫は翅がないが、成虫になると多くの種類で翅が伸び、空中を飛ぶこともできる。翅の構造は細くて不透明な前翅と、大きく広がる半透明の後翅からなる。ただし、フキバッタ類など成虫になっても翅が小さいままの種類や、ヒシバッタやオンブバッタなど、飛ばない種類もいる。
体色は緑色と褐色の組み合わせで、その割合は種類や個体によってちがう。これは生息場所の環境に合わせた保護色だが、個体群密度が高いと黒っぽい体色になることもある。
主な生活の場は大きく分けて2つ、地上性と植上性とがある。植上性では爪の間に吸盤状の器官が発達し、これで植物などにしがみつく。また、ガラスのような滑る面でも自由に歩き回ることが出来る。地上性の種類では爪の間に何もないか、あっても痕跡的な器官があるだけである。前者にはトノサマバッタ、カワラバッタ、ヒナバッタ、マダラバッタなどが属し、後者にはショウリョウバッタ、コバネイナゴ、オンブバッタ、フキバッタなどが入る。
口は大あごが発達し、植物の葉を齧り取って食べる。多くの種類はイネ科やカヤツリグサ科の植物を食べるが、フキやクズなど葉の広い双子葉類を好む種類もいる。また、カワラバッタなどは植物の他に他の昆虫の死骸なども食べる雑食性である。
ヒナバッタやナキイナゴなどオスが鳴く種類もいるが、これらは翅や後脚を擦り合わせて音を出しており、前翅に発音器官をもつキリギリスやコオロギとは発音の仕組みが異なる。また、ショウリョウバッタやトノサマバッタ、クルマバッタなどは飛翔中に発音するが、これは前後の羽を打ち合わせながら飛翔することで発音している。
生活環
バッタは卵 - 幼虫 - 成虫という成長段階を踏む不完全変態の昆虫である。幼虫と成虫は地上で生活するが、卵は浅い地中に産みつけられる。
交尾を終えたメスは、地中に腹部を差しこんで産卵する。サバクバッタなどは普段の2倍くらいに腹部を伸ばして産卵する。卵はカマキリと同じように泡でできた卵のうに包まれ、1ヶ所に固めて産みつけられる。時間がたつと土中で卵のうが固まり、季節の変化や乾燥から卵を守る。
孵化した幼虫は薄い皮をかぶっており(前幼虫)、地表へ出てきた直後に最初の脱皮を行う。その後は脱出口と抜け殻を残し、思い思いの方向へと散ってゆく。幼虫はまだ翅がないので、後脚で大きくジャンプすることで敵から逃げる。植物を食べ、脱皮を繰り返して大きくなるにつれ、背中にうろこ状の翅が目立つようになる。
最後の脱皮をおこなって成虫になると翅が伸び、メスの腹部の先端には硬い産卵管ができる。オスはメスを探して、メスの背中に飛び乗って交尾をおこなう。オスがメスの背面に乗るというこの行動は一種のガード行動で、他のオスを排除する意味もある。
日本のバッタ類は、ふつう冬には成虫が死んでしまい、卵で越冬するが、ツチイナゴは成虫で越冬する。また、トノサマバッタ、ヒナバッタでは6月ごろと9月ごろの年2回、成虫が発生する。
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