タブチくんの周辺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 16:58 UTC 版)
「がんばれ!!タブチくん!!」の記事における「タブチくんの周辺」の解説
タブチくん 主人公。プロ野球選手で、肥満体で巨漢のキャッチャー。西武ライオンズでは看板スターとして重宝されている。守備ではパスボール、送球すれば暴投(時には、マウンド上の投手を直撃する事も)といった凡ミスの常習犯。打撃では当たれば大きいが、三振の方が圧倒的に多い上、ヒットを打っても足があまりに遅く一塁でアウトになることがしばしばで酷い場合は時間をかけてからアウトにされたり、まだアウトになってもいないのに味方にすらアウトと言われる。そのため、「絶対に不可能な事の例え」として「タブラン」(タブチのランニングホームランの略)という新語まで作られてしまった。彼が出ていない試合ではチームが圧勝するという回も存在している。もっとも本人もそれは自覚しているようで、原作では指名打者として試合に出た際、ヤジ係をしたが、打席に立ったアリトーのことを他の選手に聞き、自分と比較し感心して応援するシーンがある。アニメでも痩せようとしたり、トレーニングをするなど本人なりに真面目にやっており、回によっては野球選手らしからぬ方法で勝利に貢献したこともある。また、アニメ版では前述の当たりの悪さを逆手に取られ、「あなたには当たるわけがない」というキャッチコピーで宝くじのCMに起用されたことがある。 私生活でもだらしなく、妻の気苦労が絶えず、監督やチームメイトからの信頼も薄く、観客や審判、さらには実況者からも散々に扱われ、酷い言われるなど周囲には恵まれず、一見すれば誰からも嫌われているように見えるが基本的には穏やかで人が良く憎めない性格で、所属球団の中では目立つ存在であり、逆に彼が出ないと野次が飛んだこともある。元は大阪在住でたこ焼きが好物だったが、阪神タイガースから西武ライオンズにトレードに出され、埼玉県の小手指(西武線沿線)に移住する。このことがきっかけでトレードについて非常にナーバスになってしまい、兆候があると時と場合を考えずあちこちに電話するほどになる。アニメではトレードがきっかけでノイローゼになり、「トレード」という言葉の一部分でも聞くと踊りだすこともあった。 もっとも、阪神時代末期からスポーツ新聞で書きたてられていたことから(金銭トレード キロ当たり250円か?等)トレードに対してはかなり敏感になっていた。他にも当時の大相撲の横綱・輪島とタブチをトレードするというネタが描かれている。 負傷による聴力の低下や病気治療のための投薬による肥満により、成績が極端に落ち始めた頃の田淵幸一をネタにして、いしいの初期作品4コマに登場したのがその始まりである(当初は独立した連載作品ではなかった)。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}このため、初期作品を見た本人は激怒したが、後には掲載誌を買って読んでは爆笑していたという。[要出典] その他のキャラもそうであるが、あくまでモデルであって本人とは異なる(特にアニメ)。監督のサインの意味を間違えて指示に従わなかった、ささやき戦術を行使し失敗する、相手チームのキャッチャーを脅すなど、ギャグとして描かれている。 2020年1月に田淵幸一が野球殿堂入りを果たした際にコメントを求められたいしいは、「タブチくんのコメント」として「殿堂入りは当然と思います。もう2度と足を引っ張ったりしません。おめでとうございます」と祝福した。 ミヨコ夫人 タブチくんの妻。夫とは対照的にスマートでスタイルもよく、美人。タブチくんのホームラン自慢につき合わされたり、シーズンオフに自宅で自堕落しているタブチくんの尻を蹴飛ばしたり、経済観念が無い割りに細かいところでセコいタブチくんに悩まされたりと、気苦労が絶えない。一方で、巨漢の夫に暴力行動を示唆して逆に諌められたり(つまらない映画を見てしまい「あなたスクリーン破いてきなさいよ」と言ったことがある)もするなど時に過激な人で周囲のように旦那を馬鹿にしたりすることもしばしばだが、なんのかんのといって夫婦仲は良い。なお、タブチくんは彼女に対して基本的に敬語で話す。アニメのOPの2番の歌詞には「年上女房の愛のムチ やればできます」という一節があり、少なくともアニメ版ではタブチくんよりも年上という設定。 モデルは田淵の前妻で、連載中はいしいや映画スタッフに対して家庭内のネタを提供していたという。前述のようにタブチくんとミヨコ夫人は夫婦仲がいいという設定であるため、後に田淵が離婚・再婚した後もタブチくんの妻はミヨコのままである(ただし、実際の前妻の名前はミヨコではない)。 フルサワくん タブチくんとバッテリーを組むことが多いピッチャー。タブチくんのせいで余計な苦労を背負い込むことが多く、どちらが“女房役”(普通はキャッチャーのことを指す)かわからない。作品の中でほぼ全期間、タブチくんと同じチームに所属している(阪神タイガース→タブチくんと一緒に西武ライオンズ)腐れ縁であり、タブチくんの人柄も知っているためか仲は良い。 ユニフォーム時は帽子を深くかぶっているため目をほとんど見せない。 原作では西武へのトレードが納得できず、阪神電車の線路に置石をしに行ったこともある(結局エナツさんの縄張りのため未遂で終わる。なお、タブチくんもこのとき置石しようとしていた)。アニメではこうした過激な面は抑えられていたが、それでも留守宅(と思ったがタブチくんがいた)に上がり込んでタンスを物色したりなどしている。 モデルは田淵と同時にライオンズにトレードで移籍し、後に広島東洋カープでも活躍した古沢憲司。田淵自身の著作によると、最初に本作を田淵にすすめたのは古沢だという。
※この「タブチくんの周辺」の解説は、「がんばれ!!タブチくん!!」の解説の一部です。
「タブチくんの周辺」を含む「がんばれ!!タブチくん!!」の記事については、「がんばれ!!タブチくん!!」の概要を参照ください。
- タブチくんの周辺のページへのリンク