送球とは? わかりやすく解説

そう‐きゅう〔‐キウ〕【送球】

読み方:そうきゅう

[名](スル)

球技で、ボールを他の選手へ送ること。「二塁に—する」

ハンドボールのこと。

「送球」に似た言葉

送球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/13 01:17 UTC 版)

一塁へ送球するマイサー・イズトゥリス

送球(そうきゅう)とは、ボールを所持している野手が、ある目標に向かって、手及び腕でボールを投げ送る守備行為を指す。投手の打者への投球とは区別される。

好送球と悪送球

目標の野手に向けて迅速かつ精確にボールが送られることは、しばしば好送球と呼ばれる。好送球を実現する為には、肩の強さや高い技術や経験の豊富さなどが要求される。

外野打球が飛んだ際に進塁を狙う走者アウトにするための外野手の送球(返球とも呼ぶ)や、盗塁しようとする走者をアウトにするための捕手の送球は、特に高い技術が必要となる。長い距離にある目標に向けて速くて滞空時間の短い送球を必要とされるため、仰角が浅く最高点が低く軌道が直線的でなおかつ初速が速いものが要求される。このような好送球は「レーザービーム」としばしば形容される。

目標の野手の位置から送球が逸れてしまうことは、しばしば悪送球と呼ばれる。[1]これが原因で野手がボールを所持できず、その時間を利して走者が進塁すると、送球した野手には失策が記録される。また、悪送球がスタンドやベンチに飛び込んだ場合、ボールデッドとなり、各走者に2個の安全進塁権が与えられる。悪送球の多い野手は、しばしば野球選手としての資質を疑われる。このため、キャッチボールは野球の練習の基本として最重要視される。

投手の送球

投手は、軸足(投げる腕側の足)を投手板に触れたままでも、投球に関連する動作を起こすまでなら、いつでも塁(ただし本塁を除く)に送球することができる。また、投手板から軸足を後方に外せば、どこへでも自由に送球することができる。これらを牽制球と呼ぶ。

三塁走者が得点を試みて本塁に向かっている際、これを阻止するために、投手が投手板から軸足を後方に外して、捕手に向けて送球することがある。打者には、送球をバットで打つ権利がない。打者が投手の送球をバットに当てると、捕手への守備妨害になる。

なお、投手が軸足を投手板に触れたまま各塁に送球し、それが逸れてそのままスタンドやベンチに飛び込んだ場合は、各走者に与えられる安全進塁権は2個でなく1個である。軸足を外していた場合は他の野手の送球と同じく、2個の安全進塁権である。

脚注

  1. ^ 捕手が普通の守備行為を行っても捕球できないような投球は暴投といい、悪送球とは区別される。野手の悪送球を暴投と呼ぶことは適切ではない。

関連項目

  • ポップタイム - 捕手が投手の投球を捕球してから送球が二塁もしくは三塁に到達するまでの時間

送球

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 10:20 UTC 版)

捕手」の記事における「送球」の解説

走者出た状況では、捕手盗塁阻止走者牽制などで素早い送球と送球技術が必要である。 捕手盗塁阻止成績を示す指標として盗塁阻止率があるが、盗塁阻止には捕手の肩の強さよりも、投手の球を捕球してから二塁などへ送球する動作素早さの方が重要であり、またプロ野球チームでは、盗塁阻止には捕手よりも投手投球動作素早くするクイックモーションの方が重要視されている。盗塁阻止の送球が内野手へ届く所要タイム短縮には、捕手の送球そのもの球速捕手の肩の強さ)や捕手の送球動作素早さよりも、投手投球動作素早くする方がタイム短縮効果があるためである。 「投手捕手二塁」への送球に要する時間通常3.2秒 - 3.4秒であるのに対し走者一・二塁間27.43 mを走るタイム通常3.6秒 - 3.8秒前後かかるため、投手捕手内野手動作タイムロス無くせば、通常は、捕手の肩が平均レベルでも盗塁阻止されるまた、盗塁時に走者投手投球動作の癖を盗んでスタートを切るため、投手が癖を盗まれないようにすることが極めて重要である。 このように盗塁阻止投手捕手共同作業であり、盗塁された場合には捕手よりも投手責任の方が大きいとされている。 盗塁阻止での捕手役割は、 投手陣クイックモーション身に付けるよう指導すること。これは監督・コーチとも共同行なう必要がある相手チーム盗塁意図サイン見抜くこと。 投手牽制球投げさせ、内野手走者牽制する動作をするよう捕手からサイン出し捕手自身走者牽制すること。 狙ったベース上の位置正確に送球するために、正確性高め練習重ねること。盗塁は、許して直ち失点には直結しない(盗塁されても後続打者アウトにすれば失点はしない)が、捕手悪送球をすると相手走者進塁され、失点を招くため、捕手の送球は肩の強さよりも正確性重要視されている。 送球そのもの球速捕手の肩の強さ)よりも、捕球から送球への動作素早くする練習重ねること。 などである。

※この「送球」の解説は、「捕手」の解説の一部です。
「送球」を含む「捕手」の記事については、「捕手」の概要を参照ください。

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送球

出典:『Wiktionary』 (2021/08/14 12:29 UTC 版)

名詞

そうきゅう

  1. 球技において他の選手ボールを送ること。
  2. ハンドボール漢字表記

「送球」の例文・使い方・用例・文例

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