ケビン・R・クレーゲル
名前::ケビン・R・クレーゲル(Kevin R. Kregel)
性別:男
国名:アメリカ
生年月日:1956年9月16日(ニューヨーク州アミティビル)
所属機関:アメリカ航空宇宙局(NASA)
飛行実績:スペースシャトル計画(STS-70/ディスカバリー号)(STS-78/コロンビア号)(STS-87/コロンビア号)(STS-99/エンデバー号)
クレーゲルは4回の宇宙飛行を経験したベテランパイロットです。彼は1978年にアメリカ空軍アカデミーの宇宙飛行工学部を卒業し、アメリカ空軍に入隊しました。また1988年にはトロイ大学で公共行政(Public Administration)の修士を得ています。軍ではパイロットとして、F15戦闘機などの兵器や電子システムのテストなどを行いました。
1990年4月からクレーゲルはNASAに着任し、航空宇宙工学のエンジニアとして働くと同時に、シャトル訓練飛行機(STA)のパイロット教官として飛行技術を教えました。
彼が宇宙飛行士に選ばれたのは1992年3月で、その後1年間の訓練を受けた後に正規の宇宙飛行士となりました。NASAでは、スペースシャトルの発着の後方支援チームやCAPCOM(宇宙飛行士との交信担当)として働いています。
私生活では妻と4人の子どもがいます。
1.同じロケット、衛星に乗った宇宙飛行士はいるの?
STS-70(ディスカバリー号、1995年7月13日打ち上げ)では、テレンス・T・ヘンリックス、ナンシー・J・キュリー、ドナルド・A・トーマス、マリー・E・ウェーバーと同乗しました。
STS-78(コロンビア号、1996年6月20日打ち上げ)では、テレンス・T・ヘンリックス、スーザン・J・ヘルムス、リチャード・M・リネハン、チャールズ・E・ブラディ、ジャン-ジャック・ファビア、ロバート・ブレント・チルスクと同乗しています。
STS-87(コロンビア号、1997年11月19日打ち上げ)では、スティーブン・W・リンゼイ、ウィンストン・E・スコット、カルパナ・チャウラ、レオニード・K・カデニュック、土井隆雄と同乗しました。
STS-99(エンデバー号、2000年2月12日打ち上げ)では、ドミニク・L・P・ゴーリィ、ゲルハルト・P・J・ティエル、ジャネット・リン・カバンディ、ジャニス・ヴォス、毛利衛と同乗しました。
2.宇宙でどのようなことをおこない、どんなことに成功しているの?
STS-70(ディスカバリー号)では、NASAのデータ中継・追跡衛星の6回目の放出の他、さまざまな実験が行われました。このミッションは、新しい地上管制局でコントロールされた、はじめてのシャトル飛行で、クレーゲルはパイロットとして搭乗しました。
STS-78(コロンビア号)では、宇宙空間の微小重力下での生命活動の変化を調べる実験が、16日間にわたって行われました。この実験は、将来国際宇宙ステーション内での生活のモデルとなります。このミッションは10ヵ国、5つの宇宙機構がスポンサーとなって行われ、乗組員もアメリカ人の他、フランス人、カナダ人、スペイン人、イタリア人が加わる国際色豊かなものとなりました。クレーゲルはパイロットとして搭乗しました。
STS-87(コロンビア号)では、微小重力宇宙空間において身体活動が受ける影響が研究されました。また太陽外気圏の観測が行われ、船外活動(EVA)で太陽観測衛星「スパルタン」が手掴みで捕捉されています。船外活動ではその他に、宇宙ステーション組立てに使う用具と組立て手順の実験が行われました。クレーゲルはシャトルの船長(コマンダー)としてミッションの指揮にあたりました。
STS-99(エンデバー号)では、地球表面の立体地図を作るための観測をおこない、約9日間にわたってCD1万3,500枚ぶんのデータを集めました。また、各国の学校の生徒たちのために宇宙授業「アースカム」をおこないました。クレーゲルはシャトルの船長(コマンダー)としてミッションの指揮にあたりました。
3.どれくらいの時間、宇宙を飛んでいるの?
STS-70(ディスカバリー号、1995年7月13日打ち上げ)では8日と22時間、STS-78(コロンビア号、1996年6月20日打ち上げ)では16日と21時間48分、STS-87(コロンビア号、1997年11月19日打ち上げ)では15日と16時間34分、STS-99(エンデバー号、2000年2月12日打ち上げ)では11日と5時間39分45秒、宇宙に滞在しています。
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