STS-87
名称:STS-87
オービター名称:コロンビア
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1997年11月19日
着陸年月日:1997年12月5日
宇宙飛行士:ケビン・R・クレーゲル/スティーブン・リンゼー/ウィンストン・E・スコット/レオニード・カデニューク/カルパナ・チャウラ/土井隆雄
飛行時間:376時間34分
STS-87のコロンビアでは、宇宙飛行士として乗りこんでいた土井隆雄さんが、日本人で初めて船外活動を行ないました。
土井隆雄さんが行った船外活動は2回です。1回目は、ウィンストン・スコット飛行士とともに放出に失敗してしまった太陽観測衛星スパルタンを手づかみでとらえ、シャトルの荷物室に回収しました。また、このときに土井さんは、国際宇宙ステーションの建設に使われるクレーンを伸ばしてみるテストも行っています。7時間半あまりの作業でした。2回目の船外活動では約5時間にわたって、ロボットカメラのテストや再びクレーンのテストを行ないました。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの
スペースシャトル・コロンビアは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(コロンビア)と、それを打上げるための固体燃料ブースターロケット2基、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全体の長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービターが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。
3.宇宙飛行の目的は?
国際宇宙ステーション建設のためのさまざまなテストです。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
土井隆雄さんが日本人として初めて宇宙遊泳を行ない、衛星の回収や国際宇宙ステーションの建設で使われるクレーンのテストなどが行われました。
※参考文献:「Newton Collection II 宇宙開発」竹内 均・監修(教育社)、「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司・著(PHP研究所)、朝日新聞 平成9年11月25~12月6日
STS-87
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/14 02:48 UTC 版)
STS-87は、1997年11月19日に、ケネディ宇宙センターの第39発射施設から打ち上げられたスペースシャトルミッション。スペースシャトルの88回目の飛行とコロンビア24回目の飛行。ミッションの目標は、米国の微小重力ペイロード(USMP-4)を使用して実験を実施し、2つのEVAを実施し、SPARTAN-201実験を展開することであった。このミッションは、コロンビアからEVAが初めて実行されたことを示している。コロンビアのEVAは、もともと1982年にSTS-5で計画されていたが、宇宙服の問題のためにキャンセルされた。また、日本の宇宙飛行士である土井隆雄が実施した最初のEVAでもある。
- ^ Ramsay, Janis (2015年2月21日). “Barrie astronaut continues to keep eye on skies”. Barrie Advance 2019年1月10日閲覧。
- ^ “Elfquest takes a ride on the space shuttle!” (1997年10月). 1997年11月1日閲覧。
- ^ http://elfquest.com/images/news/images/starfire-big.gif
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