ウィンストン・E・スコット
名前::ウィンストン・E・スコット(Winston E.Scott)
性別:男
国名:アメリカ
生年月日:1950年8月6日(フロリダ州マイアミ)
所属機関:アメリカ航空宇宙局(NASA)
飛行実績:スペースシャトル計画(STS-72/エンデバー号)(STS-87/コロンビア号)
スコットはミッション・スペシャリストとして、3回のEVA(宇宙船外活動)を経験している宇宙飛行士です。彼はフロリダ州立大学の音楽学部を72年に卒業した後、海軍士官候補学校に入学、固定翼飛行機とヘリコプターの飛行訓練を積みました。さらに78年には海軍大学大学院を修了、航空電子工学の修士を取得しています。海軍では対潜ヘリコプター中隊や海軍戦闘機中隊などに配属され、F14トムキャット戦闘機などに乗り、4000時間以上の飛行と200回以上の空母発着を経験しました。またその一方で、フロリダのA&M大学やフロリダ地域大学で、準講師として電子工学を教えたりもしています。NASAの宇宙飛行士候補には92年3月に選ばれました。
スコットは主に、今後建設される国際宇宙ステーションの組立て作業を担当しており、今後も船外活動のスペシャリストとして、大きな役割を果たすことが期待されています。素顔の彼は2人の子供のパパで、空手2段の腕前ですが、同時に音楽の才能もあり、ヒューストン基地のジャズのビッグバンドでトランペットを吹奏しています。
1.同じロケット、衛星に乗った宇宙飛行士はいるの?
STS-72(エンデバー号、1996年1月11日打ち上げ)では、ブライアン・ダフィ、ブレント・ジェット、レロイ・チャオ、ダニエル・バリー、さらに日本の若田光一さんと同乗しました。
STS-87(コロンビア号、1997年11月19日打ち上げ)では、ケビン・R・クレーゲル、スティーブン・W・リンゼイ、カルパナ・チャウラ、レオニード・K・カデニュック、さらに日本の土井隆雄さんと同乗しました。
2.宇宙でどのようなことをおこない、どんなことに成功しているの?
STS-72(エンデバー号)では、日本から10ヵ月前に打ち上げられた宇宙飛行ユニット衛星の回収やOAST(NASA航空宇宙技術局)フライヤー衛星の放出と再回収などが行われました。また、将来の国際宇宙ステーションを組立てるための技術を試すための2回のEVA(宇宙船外活動)が行われました。スコットはミッション・スペシャリストとして搭乗し、宇宙ステーション組立てのためにEVAを1回行っています。
STS-87(コロンビア号)では、4回目のアメリカの極微重力飛行実験が行われました。このときは、無重力環境が人間の体内活動に与える影響を調べるための一連の実験が行われ、また太陽の外気圏の観測、宇宙ステーションの組立てテストなどが行われています。スコットはミッション・スペシャリストとして搭乗し、2回のEVA(宇宙船外活動)を行っています。船外活動では、太陽観測衛星スパルタンを手掴みで回収したり、宇宙ステーション建設のための器具類のテストや手順の確認などを行いました。
3.どれくらいの時間、宇宙を飛んでいるの?
STS-72(エンデバー号、1996年1月11日打ち上げ)では8日と22時間宇宙に滞在し、6時間53分のEVA(宇宙船外活動)を行っています。STS-87(コロンビア号、1997年11月19日打ち上げ)では15日と16時間34分宇宙に滞在し、2回で計12時間43分のEVA(宇宙船外活動)を行っています。
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