はしご自動車各種とは? わかりやすく解説

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はしご自動車各種

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 08:18 UTC 版)

日本の消防車」の記事における「はしご自動車各種」の解説

はしご付消防自動車 はしご付消防ポンプ自動車 屈折はしご付消防自動車 屈折はしご付消防ポンプ自動車 高所消火及び救助使用される日本では最低10メートルから最大50メートル規格地上高50.3メートル)の高さまで届くものもある。メーカーによってラインナップ異なる。なお国最長2020年時点金沢市消防局岡崎市消防本部徳島市消防局埼玉県南西部消防本部豊橋市消防本部配置の54.7メートル消防車日本最大手メーカーであるモリタによると、車体サイズ法規制技術力限界がこの高さであるという。 はしご車自体高額なため、更新時期地域によって異なり平均14年から16年、遅いところではオーバーホール重ね30年超とばらつきがある。はしご車安全性担保するため法律によりオーバーホール大規模分解修理改良)が購入7年から8年ごとに義務付けられている。 はしごが長いタイプだと車体大きくなるため、道が狭いところなどでは進入困難になったりはしごの稼働範囲制限がでてくる。そのため日本では30メートルタイプのはしご車標準車両として全国普及している。また、高層ビル・マンションの多い地域では40メートルから50メートル長いタイプが、道の狭い地域中層ビル・マンションが多い自治体では10メートルから20メートルの短いタイプはしご車配備している。 はしごの角度仰角のみではなく俯角、すなわち斜め下方向にはしごを伸ばす機能有するものもあり、例え水難事故等で、はしご車部署した位置よりも低い位置に要救助者がいる場合にも活用できる。 はしご部分には、人を乗せる機構として、バスケットリフター設けられている。1950年代まではしご車には、はしごにバスケットリフター無く1960年代技術の進歩により、リフター開発された。1980年代からは、はしご先端バスケット付けれるようになったリフターは、はしご部分上下するリフト(エレベーター)であり、はしごを目的とする位置一度セットすれば、連続的に消防隊員送り込んだり、救助者を救出することができる。バスケットは、はしご先端につけられた籠であり、3人から5人乗り標準である。消防隊員搭乗活動しやすさ救助者の安心感はあるが、人員乗り降りには、毎回、はしごを縮めて、はしご先端バスケット地上まで動かす必要があり、効率が悪い面もある。最近では、バスケットリフター併設するはしご車もある(放水時は、耐荷重90キログラムから270キログラムほど制限される)。また、近年では車椅子対応型はしご車登場している。 先端屈折機構有するはしご車メーカー各社から発売されており、バスケットの手前数メートル位置ではしごの先端屈折することにより、電線等の障害物避けてはしごを目的とする位置接近させることができる。ドイツマギルス先端屈折はしご車先端屈折機構加えて先端1.2メートルほど伸縮するため、屈折部の体が2連式になっている(通常の先端屈折はしご車は1連)。 この他に、はしごを屈折させる屈折はしご車シュノーケル車。標準型、Σ型、先端屈折型)や、はしごではなく先端放水銃破砕クラッシャー装備して隊員近付けない所へ放水可能な屈折放水塔車スクアート車)がある。これらの車両高所放水車とも呼ばれる高所放水車は、福島第一原子力発電所事故東京消防庁による使用済み核燃料プールへの放水活動使用され活躍した近年高所放水車機能大型化消防車機能併せ持つ大型化高所放水車登場している。大型化高所放水車高所放水車化学消防車機能搭載している。石油コンビナート火災対応する大型化学車泡原液搬送車高所放水車屈折放水塔車など)の3台をまとめて化学車3点セット呼ばれていたが、大型化学車高所放水車機能一つになったことで大型化高所放水車泡原液搬送車2点セット運用が可能となった海外輸入はしご車導入する消防本部もある。2019年に、スカニアPシリーズベースとしたイヴェコ・マギルス製のはしご車が、名古屋市消防局納入されている。また、2020年にはベンツ特装車向けシャーシエコニックをベースとしたローゼンバウアー製のはしご車東京消防庁納入されている。同じく2020年にはにいすゞ・ギガベースとした日本機械工業製のバス型はしご車千葉県山武郡市消防本部納入されている(車内バス型のため、広くまた、後部積載庫は梯子操作時に邪魔にならないように、可動式になっている)。また、マギルスはしご車アウトリガー通常の国産メーカ採用されているH型ではなく、バリオジャッキと呼ばれるX型アウトリガーである。H型縁石など障害物乗り越えて設置できる点がメリットだが、軟弱地盤に弱いというデメリットがある。X型駐車車両の下に設置可能、H型より張り出し量が少なく軟弱地盤に強い点がメリットだが、比較傾斜地弱くアウトリガー張り出した先に縁石など障害物があった場合設置できないため車両移動させなければならず、タイムロスになる点などがデメリットである。 日本国内では国内メーカーモリタ社製のはしご車がトップシェアを得ている。理由として、日本国内トップトラックメーカー日野自動車共同はしご車専用シャーシ「MH型」「MHII型」を開発し採用している点や、はしごの動き合わせて動作する伸縮水路をはしご本体下部装備した水路はしご車」など定期的に新機構を投入して改良している点が挙げられる。 はしご付消防車(50メートル級)日野・スーパードルフィンプロフィア(札幌市消防局更新廃車) はしご付消防車(40メートル級)日野・モリタ・スーパージャイロラダーMH(三郷市消防本部更新廃車) はしご付消防車(30メートル級)日産ディーゼル・ビッグサム(名古屋市消防局更新廃車) はしご付消防ポンプ自動車日野・TE120(元沖縄市消防本部) はしご車(スーパージャイロラダー(40メートル級)日野・プロフィア川越地区消防局 Σ型屈折はしご車日野・レンジャープロ(朝霞地区一部事務組合和光消防署) 屈折放水塔車日野・スーパードルフィン(東京消防庁更新廃車) 屈折放水塔車日野レンジャー(東京消防庁) 水槽小型はしご車(15メートル級)(稚内地区消防事務組合消防署豊富支署屈折はしご車(札幌市消防局更新廃車) 国産モリタ社製の先端屈折はしご車(日野・モリタ・スーパージャイロラダーMH 日本製車台ドイツ製はしごを搭載したもの(40メートル級)日野・イヴェコ・マギルス プロフィア(東京消防庁丸の内消防署) 2軸型はしご車日野・モリタ・スーパージャイロラダーMH(東京消防庁中野消防署) 先端屈折させる先端屈折式はしご車(豊田市消防本部) 屈折はしご車(足利市消防本部 屈折はしご車(さいたま市消防局) 二軸型はしご車東京消防庁府中消防署

※この「はしご自動車各種」の解説は、「日本の消防車」の解説の一部です。
「はしご自動車各種」を含む「日本の消防車」の記事については、「日本の消防車」の概要を参照ください。

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