Altキー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/15 18:53 UTC 版)
歴史
由来のひとつは「スペースカデットキーボード」の「Metaキー」である。Metaキーは最上位ビットが 1 となった信号を生成する。例えばAキー単体を押した場合に発生する信号は01000001
だが、Meta+A を押した場合に発生する信号は 11000001
である。しかし現在では最上位のビットは国際化(多言語対応)の要件があるため、Altキーはそのようには動作しないような設定になっていることがほとんどである。類似のものとして PC-9800シリーズなどのグラフキー (GRPH、GRAPH) があり、当初はメーカー独自の図記号などの入力に、後には⎇ Altキーの代用として使われた。
主な用途
IBM PC および互換機では、Ctrl+⎇ Alt+Delete のキーコンビネーションが有名である。本来の機能は「強制的なシステム再起動」であり、MS-DOS, Windows 3.x, OS/2 などではシステム再起動として機能した。しかし、現在の Microsoft Windows (Windows NT) ではバージョンや設定にもよるが、起動時や画面ロック解除時のログイン画面の呼び出しや、タスクマネージャの起動(アプリケーションやプロセスの確認、応答の無いアプリケーションの強制終了ができる)などに使用されている。
他には⎇ Alt+F4の「ウィンドウを閉じる」、⎇ Alt+⭾ Tabの「ウィンドウを切り替える」などが有名である。更に Windows を含めた多くの GUI 環境では、⎇ Altキーはプルダウンメニューへのアクセスとしても使われる。なお、「はい(Y) 」「いいえ(N) 」や「ファイル(F) 」などのように、ボタンやメニューコマンドなどのラベル文字が下線付きで表示されるものがあり、⎇ Altキーを押しながら下線の文字キーを押下することで、該当するボタンやメニューコマンドのショートカットキーとなる。Windowsではこれをアクセスキーと呼んでいる。⎇ Altキー他にもリボンインターフェイスのキーヒントを表示するときに使用される[5]。
Apple Keyboardでは、⎇ Altキーが在るものと無いものがある。Macintosh のキーボードの多くでは、オプションキーに Alt と印字されており、UNIX や Windows 用のソフトウェアを使う場合に⎇ Altキーとして使用できる。
脚注
注釈
出典
- ^ “Alt (key) Meaning in the Cambridge English Dictionary”. ケンブリッジ大学出版局. 2017年1月29日閲覧。
- ^ “Alt key - definition of Alt key in English | Oxford Dictionaries”. オックスフォード大学出版局. 2017年1月29日閲覧。
- ^ “Altキーとは (Alternate key) オルトキー: - IT用語辞典バイナリ”. Weblio. 2017年1月29日閲覧。
- ^ “Altキーとは|オルトキー|オルタネートキー|アルトキー|Alternate Key - 意味 / 定義 / 解説 / 説明 : IT用語辞典”. 2017年1月29日閲覧。
- ^ リボン・インターフェイスをキーボードで操作する - @IT
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