篠栗線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/12 16:08 UTC 版)
篠栗線 | |||
---|---|---|---|
九郎原駅に停車中の813系電車(2007年11月) | |||
基本情報 | |||
通称 | 福北ゆたか線 | ||
国 | 日本 | ||
所在地 | 福岡県 | ||
種類 | 普通鉄道(在来線・幹線) | ||
起点 | 桂川駅 | ||
終点 |
吉塚駅 (線路名称上は起終点が逆転) | ||
駅数 | 11駅 | ||
電報略号 | ササセ[1] | ||
路線記号 | (福北ゆたか線) | ||
開業 | 1904年6月19日 | ||
所有者 | 九州旅客鉄道(JR九州) | ||
運営者 | 九州旅客鉄道 | ||
使用車両 | 使用車両を参照 | ||
路線諸元 | |||
路線距離 | 25.1 km | ||
軌間 | 1,067 mm(狭軌) | ||
線路数 | 全線単線 | ||
電化方式 |
交流20,000 V・60Hz, 架空電車線方式 | ||
閉塞方式 | 単線自動閉塞式 | ||
保安装置 | ATS-DK | ||
最高速度 | 100 km/h[2] | ||
|
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
三郡山地を篠栗トンネルで貫き筑豊地域と福岡市を直結する路線である。2001年(平成13年)10月6日に電化され、本路線の全線と鹿児島本線および筑豊本線のそれぞれ一部を合わせた黒崎駅 - 折尾駅 - 桂川駅 - 吉塚駅 - 博多駅間には「福北ゆたか線」の愛称が付けられた。
路線データ
- 管轄(事業種別):九州旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
- 区間(営業キロ):桂川駅 - 吉塚駅 25.1km(線路名称上は起終点が逆転)
- 軌間:1067mm
- 道床 : 吉塚駅構内を除きバラスト軌道
- 駅数:11(起終点駅含む)
- 篠栗線所属駅に限定した場合、起終点駅(桂川駅は筑豊本線、吉塚駅は鹿児島本線の所属[3])が除外され、9駅となる。
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:全線(交流20,000V・60Hz)
- 閉塞方式:単線自動閉塞式
- 保安装置:ATS-SK、ATS-DK(全線)
- 運転指令所:博多総合指令センター
- 交換可能駅:筑前山手駅を除く全駅
- 最高速度:100km/h[2]
全線が本社鉄道事業本部直轄となっており、旅客営業規則の定める大都市近郊区間の「福岡近郊区間」、およびIC乗車カード「SUGOCA」の利用エリアに含まれている。また、一般向けリアルタイム列車位置情報システム「どれどれ」対応路線であり、「福北ゆたか線・若松線」として一括提供されている[4]。
駅ナンバリングが実施されており[5]、篠栗線は福北ゆたか線としてJCの路線記号が付けられている。
運行形態
全列車が吉塚駅から篠栗線列車専用の線路を経由して、鹿児島本線の博多駅を始発・終着としている。また、筑豊本線との境界駅である桂川駅を発着とする列車は存在せず、桂川駅においては全列車が筑豊本線の新飯塚・直方方面と直通運転を行う。
優等列車
優等列車として早朝・夜間に直方 - 博多間で通勤客向け特急「かいおう」が1往復運転されている。線内の停車駅は両端の桂川・吉塚のみで途中の駅は通過する。線内で先行の普通列車を追い抜くことはない。
地域輸送
ラッシュ時間帯を除き、ワンマン運転を実施しており、快速列車が全線でおおむね毎時1本、夕ラッシュは毎時2本運転されている。普通列車は全線でおおむね毎時2本、ラッシュ時は篠栗 - 博多間の区間便も運転されており、筑豊本線の桂川 - 折尾を経て鹿児島本線の黒崎以東へ直通する小倉行きが朝に1本のみある。
ワンマン運転の列車(普通・快速、いずれも2両編成)は、2006年3月18日のダイヤ改正後より全駅でホーム側のすべてのドアから乗降できる都市型ワンマンに変更された。また、2007年3月18日のダイヤ改正より、直方所属の813系においても直方 - 博多間に限りワンマン化され、2016年3月26日のダイヤ改正より817系の4両編成の列車もワンマン化された。5両編成以上では車掌が乗務している。2022年9月23日のダイヤ改正より、車側カメラ搭載車(821系電車)に限って、黒崎駅 - 直方駅間での3両編成のワンマン運転が開始された。
非電化時代の1991年までは、博多発着と吉塚発着が混在しており、乗客には不便が強いられた。上り方面は、新飯塚・飯塚・直方・田川後藤寺・若松行の合間に区間運行的な篠栗行が入り、毎時1本程度の運行であった。
- ^ 日本国有鉄道電気局『鉄道電報略号』1959年9月17日、24頁。
- ^ a b FACt SHEETS 2017 - JR九州
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ^ 〜 運行情報のご案内を充実 〜 「JR九州アプリ」で列車位置情報を表示します! (PDF) - 九州旅客鉄道、2016年12月20日
- ^ a b “訪日外国人のお客さまに、安心してご利用いただけるご案内を目指します!北部九州エリア157駅に「駅ナンバリング」を導入します” (PDF). 九州旅客鉄道. 2018年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月28日閲覧。
- ^ a b c 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '02年版』ジェー・アール・アール、2002年7月1日、191頁。ISBN 4-88283-123-6。
- ^ 「鉄道院告示第54号」『官報』1909年10月12日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『鉄道院年報. 大正2年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『鉄道省年報. 昭和10年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ “日本鉄道建設公団30年略史”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 8. (1993年3月23日)
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '92年版』ジェー・アール・アール、1992年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-113-9。
- ^ JR九州 20年史
- ^ 「JRワンマン運転線区一覧表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、197頁。ISBN 4-88283-120-1。
- ^ 、2001、「RAILWAY TOPICS - 筑豊・篠栗線電化開業は10月6日に決定」、『鉄道ジャーナル』(通巻414号)、鉄道ジャーナル社、2001年4月 p. 92
- ^ “電車内で男がドア蹴り、はさみをなめた後にライターで紙に火付ける…乗客が非常ボタン”. 読売新聞オンライン (読売新聞社). (2022年7月12日) 2022年7月13日閲覧。
- ^ JR九州、区間別の利用状況を初公表 路線維持へ地元議論促す - 日本経済新聞(2017年7月31日 23:30配信)
- ^ “交通・営業データ(平成28年度)”. 九州旅客鉄道. 2017年8月18日閲覧。
- ^ “線区別ご利用状況”. 九州旅客鉄道. 2023年9月24日閲覧。
篠栗線と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- 篠栗線のページへのリンク