硫化カリウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/01 08:47 UTC 版)
用途
花火の火薬として直接使用されてはいないものの燃焼中に生成し、花火の発色に効果を表す[4]。ほかのアルカリ金属の硫化物と同様、硫化物イオンの供給源として用いられ[2]、医薬品の中間原料や分析試薬としても使用される。
安全性
引火性があり、空気との接触により自然発火することがある。燃焼により硫化水素や硫黄酸化物を含む有毒ガスが生じる。摩擦や衝撃により、爆発的に分解する場合がある。酸との接触により分解し、硫化水素が発生する。酸化剤との接触では二酸化硫黄が生じる。空気中の酸素や二酸化炭素と反応し、徐々に硫化水素を放つ。吸入により、肺水腫を引き起こすことがある[5][6]。
脚注
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- ^ D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982).
- ^ a b Holleman, A. F.; Wiberg, E. "Inorganic Chemistry" Academic Press: San Diego, 2001. ISBN 0-12-352651-5.
- ^ 『化学大辞典』 共立出版、1993年
- ^ Shimizu, Takeo. "Fireworks: the Art, Science, and Technique." Pyrotechnica Publications: Austin, 1981. ISBN 0-929388-05-4.
- ^ 国際化学物質安全性カード
- ^ 製品安全データシート(安全衛生情報センター)