気象学 気象学者・気象業務関係者

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気象学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 04:21 UTC 版)

気象学者・気象業務関係者

気象に関わる人物は、気象を研究する気象学者と、気象予報の業務に携わる者の2種に大きく分けられる。

気象学者は主に大学大学院などの地球科学関連の領域で研究を行っているほか、国など公的な気象機関で研究を行う例もある。参考として、日本気象学会の会員は2012年3月末時点で約3,700名である[15]

予報業務に関しては、日本では1993年に創設された国家資格である気象予報士が行うのが一般的であり、予報業務を行う民間事業者は必ず気象予報士を置くことが、気象業務法で義務付けられている。また、テレビ放送などでは「お天気キャスター」と呼ばれるリポーターが天気を伝えることがある。

スケールごとの気象学

気象現象は、空間的な規模(スケール)によって現象を支配する物理法則や環境が少しずつ異なっている。また、それぞれの現象のスケールの大小は、継続時間の長短とも対応している。こうしたことから、気象学もスケール毎に分化している。

  • 総観気象学 - 温帯低気圧気象などの1,000 - 10,000km程度の総観スケールの現象を扱う。気象観測の結果を基に、天気図によって現象の構造を解析し予想する。
  • メソ気象学 - 雷雨積乱雲、降雨帯、海陸風などの1 - 1,000km程度のメソスケール(中規模)の現象を扱う。気象レーダーなどから現象の構造を解析し予想する。熱帯低気圧(台風)、集中豪雨ダウンバースト竜巻などの災害をもたらすような局地現象の多くがメソスケールであるかメソスケールの大気の状態に支配されており、これらの現象の研究が盛ん。熱帯低気圧や熱帯の雷雨を研究する分野を熱帯気象学という場合もある。
  • 境界層気象学 - 地表の摩擦の影響が大きい地上から約1kmまでの大気境界層では気流が粘性流的な振る舞いをするほか、地形建物の影響を受けた乱流などが気象に影響を与える。これらを考慮しながら大気境界層内のさまざまな現象を研究する。

科学分野ごとの気象学


  1. ^ Library of Congress. The Invention of the Telegraph. Retrieved on 2009-01-01.
  2. ^ India Meteorological Department Establishment of IMD. Retrieved on 2009-01-01.
  3. ^ Finnish Meteorological Institute. History of Finnish Meteorological Institute. Retrieved on 2009-01-01.
  4. ^ Japan Meteorological Agency. History. Retrieved on 2021-03-24.
  5. ^ BOM celebrates 100 years”. オーストラリア放送協会. 2008年1月1日閲覧。
  6. ^ Collections in Perth: 20. Meteorology”. National Archives of Australia. 2008年5月24日閲覧。
  7. ^ G-G Coriolis (1835). “Sur les équations du mouvement relatif des systèmes de corps”. J. De l'Ecole royale polytechnique 15: 144–154. 
  8. ^ Shaye Johnson. The Norwegian Cyclone Model. Retrieved on 2006-10-11.
  9. ^ Cox, John D. (2002). Storm Watchers. John Wiley & Sons, Inc.. p. 208. ISBN 047138108X 
  10. ^ Edward N. Lorenz, "Deterministic non-periodic flow", Journal of the Atmospheric Sciences, vol. 20, pages 130–141 (1963).
  11. ^ Manousos, Peter (2006年7月19日). “Ensemble Prediction Systems”. Hydrometeorological Prediction Center. 2010年12月31日閲覧。
  12. ^ 50年目を迎えた気象庁の数値予報 気象業務支援センター、2011年9月1日閲覧
  13. ^ 気象産業の形成と展望-日本・アメリカの気象業界の実態と気象情報市場の推移- 斎藤弘幸、北海道大学。
  14. ^ WeatherBug Eyes the Smart Grid BuzzKatie Fehrenbacher, 2010年2月10日、GIGAOM(日本語部分訳:スマートグリッド構成要素としての「天気予報」 小林啓倫、ITmediaオルタナティブブログ)
  15. ^ 2011年度事業報告 (PDF) 」、日本気象学会。


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