松山親局送信所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 18:09 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動松山親局送信所 | |
---|---|
送信所名 |
行道山送信所 城山送信所(NHK・RNBアナログ) |
局名 | 松山放送局 |
送信波 |
地上デジタルテレビジョン放送 地上アナログテレビジョン放送 FMラジオ放送 |
偏波面 | 水平偏波 |
送信塔 | 4塔 |
空中線形式 (凡例) |
ST6段(NHK-AG) SG8段4面(RNB-A、<NHK-AE・NHK-FM>) 6L3段4面(EBC-A、itv-A、eat-A) 2L2段4面(FM愛媛) 4L4段4面(EBC-D、<NHK-DG・NHK-DE・RNB-D>) 4L2列4段9面(itv-D・eat-D) |
送信放送局 |
NHK松山放送局(テレビ・FM) RNB南海放送(テレビ) EBCテレビ愛媛 itvあいテレビ eat愛媛朝日テレビ エフエム愛媛 |
空中線電力 |
アナログUHF:10kW アナログVHF:5kW デジタル・FM:1kW |
指向性 |
FMとeatを除くアナログ放送は無し その他は全局に指向性あり |
放送区域 | 愛媛県松前町の全域並びに松山市、伊予市、東温市、大洲市、今治市及び砥部町の各一部 |
受信世帯 | 約240,000世帯 |
開局 | 1957年5月29日 |
設置場所 | 愛媛県松山市及び伊予市 |
なお、本項では、2016年6月30日 にサービスを終了[1]した「マルチメディア放送」のジャパン・モバイルキャスティングの中継局についても、併せて記述する。
放送区域
地上デジタル放送におけるこの送信所の電波法に定める放送区域(1mV/m)は愛媛県松前町の全域並びに松山市、伊予市、東温市、大洲市、今治市及び砥部町の各一部、約24万世帯である。愛媛県全世帯の43%をカバーしている。
愛媛県を放送対象地域とする放送局の親局であると同時に、松山市周辺に広がる松山平野とその島嶼部をカバーする愛媛県中部(中予地方)における基幹送信所である。
歴史
- 1957年(昭和32年)5月29日 - NHK松山放送局総合テレビジョン開局。
- 1958年(昭和33年)12月1日 - RNB南海放送標準テレビジョン放送局開局。
- 1962年(昭和37年)6月1日 - NHK松山放送局教育テレビジョン開局。
- 1969年(昭和44年)
- 1992年(平成4年)10月1日 - itvあいテレビ開局。当時の社名は伊予テレビであり、あいテレビは通称。略称・通称ともに変更無し。
- 1995年(平成7年)
- 1月25日 - eat愛媛朝日テレビ試験放送開始。
- 3月25日 - eat愛媛朝日テレビ開局前サービス放送開始。
- 4月1日 - eat愛媛朝日テレビ開局。
- 2006年(平成18年)
- 2011年(平成23年)7月24日 - 全局地上アナログ放送の送出を終了。翌25日0時までに完全停波。
- 2012年(平成24年)11月20日 - ジャパン・モバイルキャスティングの中継局に予備免許交付。
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)12月1日 - RNB南海放送のFM補完中継局・Fnam本放送開始[6]。
- 2016年(平成28年)6月30日 - ジャパン・モバイルキャスティング、サービス終了[1]。
施設
城山送信所
- 所在地:愛媛県松山市丸之内2番地1 地図
松山市中心部の城山から、VHF局のNHKとRNB南海放送のアナログ放送、NHK-FMが送信している。山頂の松山城天守閣付近は文化財に指定されており工事の許可が得られないため、城山東側の中腹で松山城ロープウェイ 長者ヶ平駅のそば、標高95.5mの地点に「NHK 松山TV放送局」として建設された[7]。2社とも局舎は単独で設置しているが、鉄塔は共同で使用している。鉄塔は松山城内にあるため景観に配慮して全体が緑色に塗装されている。
アンテナの配置は上段がNHKアナログ総合テレビ(スーパーターンスタイルアンテナ6段)、中段がRNBアナログ(スーパーゲインアンテナ8段4面)、下段がNHKアナログ教育テレビとNHK-FM共用アンテナ(スーパーゲインアンテナ8段4面)。
2011年7月24日にアナログテレビジョン放送は終了し、城山の電波塔はNHK松山FMのみの送信となる。
行道山送信所
EBCアナデジ・FM愛媛
- 所在地:愛媛県伊予市宮下字東谷末2262番地2 地図
EBCテレビ愛媛のアナログ・デジタル放送とエフエム愛媛が送信している。局舎・鉄塔は共同で使用し、アンテナは各社別に設置している。アンテナの配置は上段がEBCアナログ(6L双ループアンテナ3段4面)、下段がエフエム愛媛(2L双ループアンテナ2段4面)とスキュー配列のEBCデジタル(4L双ループアンテナ4段4面)である。
ITVアナデジ・eatアナデジ
- 所在地:愛媛県伊予市宮下字ニノウネ2240番地1 地図
ITVあいテレビとeat愛媛朝日テレビがアナログ放送とデジタル放送を送信している。局舎・鉄塔は共同で使用し、アンテナは各社別に設置している。アンテナの配置は上段がITVアナログ(6L双ループアンテナ3段4面)、中段がeatアナログ(6L双ループアンテナ3段4面)、下段がITV・eat共用の胴巻き状デジタルアンテナ(4L双ループアンテナ2列4段9面)である。
2社はもともとアナログ放送では局舎と鉄塔は共同で使用していたものの、アンテナは単独で使用していたが、デジタル化にあたり、既存アナログアンテナの下に2社共同で共用の胴巻き状デジタルアンテナを追加した。
NHKデジタル・RNBデジタル
- 所在地:愛媛県伊予市上野2280番地27 地図
NHK松山放送局とRNB南海放送がデジタルテレビを送信している。局舎はNHKとRNBは単独で使用しており、NHK局舎の屋上に2社共用の鉄塔が建てられている。アンテナはNHK総合・教育とRNB共用の4L双ループアンテナ4段4面である。また同じ敷地内にはRNBの無線中継所や既存のNHK行道山無線中継所(FPU基地局)の鉄塔も存在している。
この2社はアナログ放送ではVHF波を使用して城山送信所から送信していたため、デジタル化にあたりNHKの行道山無線中継所(FPU基地局)が置かれていた現在地にデジタルテレビ専用の送信施設を建設した。そのためもともとアナログ放送時代から行道山に送信所を設置していた既存UHF局である上記他社とは離れた場所に位置している。
アナログ放送が停波する2011年7月24日以降、城山送信所に残るのはNHK-FMの送信施設のみになる。
- ^ a b 「テレビと呼ぶには、面白すぎる」NOTTV、4年超でサービス終了 IT Media 2016年6月30日 2019年9月14日閲覧
- ^ 松山地区における地上デジタルテレビジョンの試験放送
- ^ 四国における地上デジタルテレビジョンの試験放送
- ^ 四国初の地上デジタルテレビジョン放送局に免許
- ^ 前橋、神戸、長野、松山送信所の試験電波発射 - ジャパンモバイルキャスティング・2013年1月10日リリース
- ^ 南海放送がFM本放送開始
- ^ 仲田一郎・熊谷満・池田哲「松山TV放送局の放送設備」『テレビジョン 11巻12号』テレビジョン学会、1957年
- ^ 携帯端末向けマルチメディア放送の中継局に予備免許≪松山市及び高知市エリアで来春放送開始≫ - 総務省四国総合通信局・2012年11月20日プレスリリース
モバキャスサービス松山局の開局 - ジャパンモバイルキャスティング(2013年2月19日リリース・閲覧は2月21日)
- 1 松山親局送信所とは
- 2 松山親局送信所の概要
- 3 地上デジタルテレビジョン放送送信設備
- 4 マルチメディア放送送信設備
固有名詞の分類
- 松山親局送信所のページへのリンク