新潟市
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概要
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信濃川左岸側(西側 写真右)が近世からの市街地(古町)で、新潟駅のある右岸側(東側 写真左)は比較的新しく開発された地域(旧沼垂町や旧鳥屋野村。
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1889年(明治22年)4月1日の市制によって設置された市のうちの1つ。市の中心部にあたる信濃川河口部には、古くから港が開かれ、信濃川・阿賀野川水系の河川交通と海上交通のネットワークが交わる結節点として機能していたほか、新潟港は幕末の日米修好通商条約開港五港の1つとなった[注 1]。現在でも水陸の交通の要衝である。また大規模農業の改革拠点として国家戦略特区に指定されている。2007年4月1日に本州の日本海側では初めて政令指定都市となった[1]。
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1950年代まで、信濃川左岸の新潟島中心部には堀が張り巡らされ、それに沿って柳が植えられていた。そのため、新潟市の広報や地元メディアでは「水の都」「柳都(りゅうと)」などの名称で新潟市を紹介することもある。また、高橋留美子など多数の漫画家を輩出していることや[2]、バイパス網が発達していることで知られる。 萬代橋、NEXT21、朱鷺メッセ、デンカビッグスワンスタジアム、新潟日報メディアシップがシンボル的存在となっている。
市名の由来
市の名前である「新潟」という地名については永正17年(1520年)[3] に新潟の表記が歴史記録として残っているものの、地名の由来についての記録は残っていないため、由来については諸説ある。
- 元々信濃川河口部に「新潟」と呼ばれる潟があったという説
- 信濃川の中州の間に新しい内湾、すなわち新しい潟が形成されたことにちなむという説[4]
- 信濃川河口部の地形の変化により新しくできた島などにできた集落を「新方」(にいかた)と読んでいたのが「新潟」(にいがた)に訛ったという説
- 元々は新潟島の海岸部にある村だったのが現在の古町のあたりに移転したときに、海岸部の村に対して移転先を「新方」(にいかた)と読んでいたのが(にいがた)と呼ばれるようになり、「方」に「潟」の字を当てて「新潟」(にいがた)となったという説
市章
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- 制定
- 市章の意味
同日に告示された「市徽章設定ノ件」には、以下のとおり記されている。
新潟市ハ五港ノ一トシテ最モ多ク世ニ知ラルルニヨリ、其ノ意ヲ表ハスコトトセリ。即チ以上越後ノ五港ヲ意味シ新潟ヲ表ハスモノナリ。
- 錨ハ港ノ意
- 五ハ五港ノ意
- 雪環ハ越後ノ意
すなわち、港を表す「錨」、1858年の日米修好通商条約により指定された「五港」の「五」、そして越後の象徴「雪環」を組み合わせ、開港五港の一つである新潟市を表している。
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(日本海) | 聖籠町 | ![]() | |
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新発田市 阿賀野市 | |||
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長岡市 弥彦村 | 燕市 三条市 加茂市 | 田上町 五泉市 |
注釈
- ^ 他の4港(函館,神奈川(横浜),兵庫(神戸),長崎)とは異なり、新潟港は、米・英・仏・蘭・露の5ヶ国が希望する港としての条件を満たしておらず単独での運用は難しかったため、佐渡・夷港(現:両津港)と合わせて運用する条件の下で「開港5港」の一つとなった。すなわち、信濃川河口にある新潟港は当時は水深が浅く大型外国船が入港できないこと、また、他の4港のように湾の中や内海に位置しないため荒天時の入港が困難なことなどから、大型外国船に対しては佐渡・夷港で荷や人員を小型船に移し替える、また、荒天時は佐渡・両津湾に停泊し天候回復後に新潟港に入港することとした。[参考] にいがた経済新聞社「新潟港は開港150周年 現代にまで続く新潟における開港の意味とは」、港別みなと文化アーカイブス - 新潟港、明治期における新潟開港場、新潟県編『新潟県史 資料編 12 近世七 幕末編』1984年 399頁。
- ^ 2019年現在。
- ^ 新潟市、新発田市、聖籠町の2市1町から構成される水道事業団体。受水団体として、前述の3自治体に明和工業を加えた計4団体が参画している。
- ^ 新潟県が50%、流域市町村が50%を出資する公益財団法人。
- ^ 新潟市と聖籠町の1市1町から構成される。
- ^ 新潟市と阿賀野市の2市から構成される。
出典
- ^ “新潟都心の都市デザイン”. 新潟市. 2020年3月30日閲覧。
- ^ “六斎市”. 新潟市南区. 2020年9月4日閲覧。
- ^ “p.12 近世の在郷町”. 新潟市立地適正化計画. 新潟市. 2020年9月4日閲覧。
- ^ 都市計画マスタープラン(区別構想) (PDF)
- ^ a b c 平成24年度 財政状況資料集 (PDF) 、新潟市財務部財務課。
- ^ 公園に行きたい 新潟市
- ^ 新潟市-市長への手紙「遅すぎる 市外局番の統一」
- ^ 第7回秋葉区自治協議会
- ^ 第7回西蒲区自治協議会 会議録4 - 7ページ (PDF)
- ^ あきは区役所だより 2008年12月7日発行 p.2 (PDF)
- ^ 区役所だより「にしかん」 2008年12月7日発行 p.7 (PDF)
- ^ 新潟市政策調整課-電話市外局番のアンケートの結果について
- ^ 2008年度第10回秋葉区自治協議会資料 (PDF)
- ^ 新潟市下水道中期ビジョン pp.3-4 - 新潟市(2009年3月刊行パンフレット)
- ^ “新潟市 文化観光・スポーツ部 観光政策課 所管データ”. 2018年11月15日閲覧。
- ^ 新潟市HP 政令指定都市のあゆみ
- ^ “file-49 マンガ王国・新潟”. 新潟文化物語. 2024年4月9日閲覧。
- ^ 新潟県歴史委員会2010
- ^ 角川地名15
- ^ “統計でみる市区町村のすがた2021” (XLS). 総務省統計局. 2022年4月4日閲覧。
- ^ 8区のイメージカラー(新潟市政策企画部シティプロモーション推進課)
- ^ “選ばれる都市 新潟市~ウイズコロナ・ポストコロナ時代のまちづくり~”. 新潟市 (2021年2月). 2021年2月27日閲覧。
- ^ 新潟市通2
- ^ “資料1 中心市街地関連データ集”. 平成21年度新潟市まちなか再生本部中間報告書. 新潟市. 2021年2月27日閲覧。
- ^ 統計でみる市区町村のすがた2018 B 自然環境 - 統計局
- ^ 岡村治「新潟県における定期市場網の地域的差異 ー市掛行動の分析を通してー」『人文地理』第41巻、1989年、216-236頁、doi:10.4200/jjhg1948.41.216。
- ^ a b c d e あゆみ
- ^ 新潟がゴーストタウンになった日。知事が命じた「原爆疎開」 | ハフポスト
- ^ 新潟県庁:新潟県の構造改革特区・地域再生:新潟県の特区・地域再生計画
- ^ 平成24年度地方公共団体の主要財政指標一覧、総務省。
- ^ 新潟市議会 平成17年 9月定例会本会議 -09月16日-03号
- ^ 平成26年度末 新潟県汚水処理人口普及率 - 新潟県(2015年9月17日更新)2016年1月23日閲覧
- ^ 「消化ガス」利用 発電施設が稼働 - 新潟日報(2013年1月29日付Web版)同年2月2日閲覧
- ^ 京都市:「京都市・新潟市 観光・文化交流宣言」調印について
- ^ 『わたしのまちが「日本一」事典 市町村でくらべて新発見』PHP研究所28頁
- ^ 平成18年度データ、新潟市総務部「新潟市の市民経済計算」より
- ^ a b “平成29年新潟県観光入込客統計 p.42”. 新潟県. 2019年1月11日閲覧。
- ^ 南区観光パンフレット - ウェイバックマシン(2019年1月11日アーカイブ分) - 新潟市南区観光協会
- ^ 新潟音芸、p.987
- ^ 新潟1998、p.70
- ^ a b 新潟1998、p.69
- ^ a b c 新潟1998、p.68
- ^ 伝統芸能情報 北関東・新潟地域連携軸
- ^ a b 新潟音芸、p.149
- ^ 新潟音芸、p.188
- ^ a b 新潟音芸、p.101
- ^ 藤村、p.150
- ^ a b c 新潟音芸、p.381
- ^ 新潟音芸、p.411
- ^ 新潟音芸、p.413
- ^ 新潟音芸、p.423
- ^ a b 新潟音芸、p.415
- ^ 新潟音芸、p.419
- ^ 新潟音芸、p.45
- ^ a b 新潟音芸、p.759
- ^ 「新潟市に名誉市民制」『日本経済新聞』昭和25年12月1日3面
固有名詞の分類
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