技術経営
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/20 06:41 UTC 版)
技術経営の成果
1990年代の米国経済の復興は技術経営の研究と教育の成果とも言われる[14]。高度先端技術と言われるIT、バイオ、ナノテクノロジー、知財・特許戦略等で著しい成果を上げ、米国企業の世界戦略を促進させた背景には技術経営があったと考えられる。特にITについては、企業の情報化が重要な経営課題となり、経営者がIT化に直接関与すること、あるいは企業内に最高情報責任者(chief information officer、略称:CIO)を置くことなどが求められるようになった。このことはコンピュータシステム開発のノウハウを企業経営に応用する契機となっている。例えば、コンピュータシステム開発で用いられるプロジェクトマネジメントの手法は、技術経営の研究対象となっており、企業経営にも応用される。
参考文献
- 張輝『テクノビジネス・ストラテジー 技術経営(MOT)は巨大なリストか強い武器か!』 東京布井出版 2003年 ISBN 4-8109-1163-2
- 延岡健太郎 『MOT[技術経営]入門』 日本経済新聞社 2006年 ISBN 978-4-5321-3321-4
- 木村英紀『ものつくり敗戦』 日本経済新聞出版社・日経プレミアシリーズ 2009年 ISBN 978-4-532-26036-1
脚注
関連項目
外部リンク
- ^ 経済産業省大学連携推進課「技術経営のすすめ MOT Management of Technology」2005.11
- ^ 情報システム用語事典 MOT
- ^ 延岡健太郎(2006)『MOT[技術経営]入門』(日本経済新聞社)延岡教授はMITスローンマネジメントスクールでMOTを学びMBA,Ph.D.を取得している。
- ^ 長内厚(2013)『品質月間テキスト Vol. 394-価値ある品質で新たな成長を!』(日本規格協会)
- ^ 藤本隆宏(2001)『生産マネジメント入門Ⅰ』(日本経済新聞社)
- ^ a b c 長内(2013)
- ^ 経済産業省技術経営人材育成について
- ^ 中村昌允「大学におけるMOT教育」MOT協議会, p. 4
- ^ 張輝(2003)
- ^ Research Policy
- ^ 例えば、一橋大学イノベーション研究センターは一橋大学ビジネススクールの教育に深く関わっている、早稲田大学ビジネススクールには技術経営を専門とする教員が他の経営学領域同様に手厚く配置されMBA課程において技術経営のゼミが複数開校されており、京都大学経営管理大学院は経済学部と工学部が母体となり、多くの技術経営教員を擁している。
- ^ 金子尚志「私のMOT論」MOT協議会・日大MOT講座:2006.9.29-30,p.10
- ^ UCバークレー校におけるMOTコースは2012年に打ち切りとなった。→ 通知ページ(英語)
- ^ 経済産業省 MOT参考資料,p.6
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