康熙字典 補正

康熙字典

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/01 01:34 UTC 版)

補正

『康熙字典』の考証、補完として以下のものがある。

  • 『字典考証』12巻は、1827年道光7年)、清の道光帝の命により王引之らが『康熙字典』の全文を見直し、1831年に完成した道光版と、初版の内府本との異同を列記したもので、中華書局版の巻末に付されている。
  • 日本の安永本(1778年安永7年)刊)に付載された都賀庭鐘の「字典琢屑」は『字典考証』に先だつ補正の試みである。
  • 日本の渡部温の『康煕字典校異正誤』(1887年明治20年))は1万以上の補正を行っており、『標註訂正康熙字典』の欄外に記されているほか、上海古籍出版社の王引之校訂本の巻末に付載されている。
  • 『康熙字典』の字音を考証した著述として、王力の『康熙字典音読訂誤』(1988年)がある。

関連書籍

  • 渡部温 『標註訂正康熙字典』 講談社
  • 『康熙字典』 中国・中華書局
  • 『康熙字典 王引之校訂本』 中国・上海古籍出版社
  • 『中華字典研究 第一輯 2007 海峡両岸『康熙字典』学術研討会論文集』 中国・中国社会科学出版社
  • 『中華字典研究 第二輯 2009 『康熙字典』曁詞典学国際学術研討会論文集上・下』 中国・中国社会科学出版社

脚注

関連項目

外部リンク


注釈

  1. ^ 例えば、匚部匸部夂部夊部日部曰部の3組について、1つの部首に統合したり、ツ部などのような新部首を設けたりするような場合もしばしばある。
  2. ^ U+248E5

出典

  1. ^ 虞萬里 (2009年1月6日). “《康熙字典》總閲官、纂修官行歷考實”. 2018年8月20日閲覧。
  2. ^ 漢字字体規範史データセット保存会. “漢字字体規範史データセット”. 漢字字体規範史データセット保存会. 2020年6月20日閲覧。
  3. ^ 江守賢治著『解説字体辞典』を参考にした


「康熙字典」の続きの解説一覧




康熙字典と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「康熙字典」の関連用語











康熙字典のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



康熙字典のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの康熙字典 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS