広島交通
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/21 03:53 UTC 版)
本社を置く広交本社 | |
種類 | 株式会社 |
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略称 | 広交、ひろこう |
本社所在地 |
日本 〒733-8513 広島県広島市西区三篠町三丁目14番17号 広交本社ビル |
設立 | 1950年(昭和25年)10月20日(山佐バス) |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 7240001009175 |
事業内容 | 乗合バス事業、不動産事業 |
代表者 | 代表取締役社長 前泰弘 |
資本金 | 1億円(2012年3月現在) |
売上高 | 29億5,989万円(2019年度) |
従業員数 | 270名(2020年3月末現在) |
決算期 | 毎年3月 |
主要株主 | 広交本社(19.3%),広交タクシー(11.4%)他 |
外部リンク | http://www.hiroko-group.co.jp/kotsu/ |
概要
創業期の社名である「山佐バス」(山県郡と安佐郡に由来)および「広島郊外バス」が示すように、広島市中心部から太田川の両岸を北上し、市北部の郊外区域(安佐北区・安佐南区)のニュータウンとを結ぶ路線網を展開する。運行上の拠点となる営業所(車庫)は広島駅近くにある広島営業所(車両配置無し)を除くと、全て安佐北区・安佐南区内にある。太田川左岸地域(高陽ニュータウン方面)では中国ジェイアールバス(雲芸南線)と路線網が重複する。なお、山県郡(安芸太田町・北広島町)の区域は昔、三段峡や大朝まで乗り入れていた時期や乗り入れていない時期があったが、広電バス(今吉田線)・中国ジェイアールバス(広浜線)から路線を継承した関係で、現在は北広島町の今吉田公民館・千代田インター・千代田高校前(八重有間)まで乗り入れている。
観光バス事業は1978年に分社化した広交観光に移管しており、高速バスについては県内路線を当社が、県外路線を広交観光が分担する形となっている。かつては関連会社の広交タクシーが、広島市西区の西広島駅と己斐中・東地区を結ぶ団地バスを運行していた。
歴史
- 1950年10月20日 「山佐バス株式会社」として設立。
- 1950年11月10日 運行開始。
- 1950年12月26日 広島郊外バスに改称。
- 1958年11月 桐原線を運行開始
- 1964年 「広島交通株式会社」に社名変更。
- 1978年3月18日 観光バス部門を広交観光へ分離。
- 1981年5月11日 広交グループの統括会社として広交本社を設立。
- 1994年3月21日 広島 - 福山間に「ローズライナー」を中国バス・井笠鉄道・鞆鉄道との共同運行で運行開始。(後に中国ジェイアールバスが参入。)
- 1995年4月26日 広島 - 御調・府中・平成大学間に「リードライナー」を中国バスとの共同運行で運行開始(一時神辺へ延長、井笠鉄道が参入)。
- 1996年3月18日 広島 - 尾道・向島・因島間に「フラワーライナー」を中国バス・本四バス開発・因の島運輸との共同運行で運行開始。
- 1996年7月11日 広島 - 甲山 - 上下 - 甲奴間に「ピースライナー」を中国バスとの共同運行で運行開始。
- 2002年6月7日 中国バスが広島 - 三和・油木間に「やまびこライナー」を運行開始。広交は発券業務を担当(現在は廃止)。
- 2003年12月1日 東亜祇園ニュータウン春日野へ路線バスを乗り入れ、西山本線を路線延長する形で運行を開始する。
- 2008年1月26日 ICカード乗車券PASPYをエアポートリムジン (広島空港線)、深川線に導入、2008年度内に北部路線に導入。
- 2009年 PASPYを広島近郊路線に導入
- 2011年3月31日 バスカードならびにパセオカード・アストラムカードの利用をこの日をもって終了。
- 2012年8月1日 山本・春日野線、勝木台線にて深夜バスを運行開始。
- 2015年 バス位置情報ロケーションシステム「BUSit」運用開始。2016年までに全線に対応。
- 2017年11月1日 この日より広島市内中心部を走るバスの運賃を180円均一に変更した[1]。
- 2018年5月13日 PASPY定期券による共通定期券制度を北部路線に導入。広電バス・広島バス・ボン・バスとの相互利用が可能となる[2]。
- 2018年6月1日 PASPY定期券による共通定期券制度を深川線に導入。中国JRバスとの相互利用が可能となる[3]。
- 2018年6月30日 広電バスとの(紙製)北部線共通定期券の販売をこの日をもって終了[4]。
- 2018年7月1日 PASPY定期券による共通定期券制度について、芸陽バス・備北交通との相互利用が可能となる[5]。
- 2020年1月26日 この日より広島市内中心部を走るバスの180円均一運賃のエリアが拡大され、運賃を190円に変更した[6]。
- 2022年10月1日 広電バスから今吉田線(可部駅前~可部上市~上勝木~安佐営業所~今吉田公民館)を継承し運行開始[7]。
- 2022年11月1日 この日より広島市内中心部を走るバスの190円均一運賃のエリアが拡大され、運賃を220円に変更した[8]。
- 2023年4月1日 広島バスから高陽B団地線(広島バスセンター~基町~高陽B団地~高陽車庫)、中国ジェイアールバスから可部千代田線(可部駅前~可部上市~上勝木~飯室~千代田インター~千代田高校前)を継承し運行開始[9][10]。これに伴い、高陽団地循環線を廃止。
各営業所(車庫)の所在地および詳細
営業所 | 営業所番号 | 所在地 | 管轄路線 |
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勝木営業所 | (1) | 広島県広島市安佐北区亀山9丁目12番30号 | 勝木・勝木台・ふじビレッジ・飯室・星が丘・大畑・宇津可部・可部循環・今吉田・可部千代田・まちのわループ |
星が丘駐車場 | (1) | 広島県広島市安佐北区安佐町鈴張5052 | (折り返し車両の待機場としての機能を持つ) |
飯室駐車場 | なし | 広島県広島市安佐北区安佐町飯室1576 | 広電バス安佐出張所内。(広電バス・フォーブルと共用。ただし夜間停泊はない) (折り返し車両の待機場としての機能を持つ) |
今吉田駐車場 | なし | 広島県山県郡北広島町今吉田 | (折り返し車両の待機場としての機能を持つ) |
大林営業所 | (2) | 広島県広島市安佐北区大林3丁目21番13号 | 大林・桐陽台・深川・南原・南原研修センター・桐原・ひやま |
桐陽台駐車場 | (2) | 広島県広島市安佐北区三入東2丁目77-7 | (折り返し車両の待機場としての機能を持つ) |
緑井営業所 | (3) | 広島県広島市安佐南区緑井6丁目24番25号 | 広島文化学園・祇園が丘・広島経済大学・西山本・春日野・山本東亜ハイツ 安佐大橋・毘沙門台・サンハイツ・弘億団地・上原 |
春日野駐車場 | (3) | 広島県広島市安佐南区山本新町4丁目26 | (折り返し車両の待機場としての機能を持つ) |
毘沙門台駐車場 | (3) | 広島県広島市安佐南区毘沙門台4丁目27 | (折り返し車両の待機場としての機能を持つ) |
弘億団地駐車場 | (3) | 広島県広島市安佐南区安東5丁目34-7 | (折り返し車両の待機場としての機能を持つ) |
上原駐車場 | なし | 広島県広島市安佐北区可部東4丁目11 | (折り返し車両の待機場としての機能を持つ) |
高陽営業所 | (5) | 広島県広島市安佐北区倉掛3丁目1番1号 | 高陽A団地・高陽B団地・高陽C団地・矢口が丘・高陽台・深川台 |
深川台駐車場 | なし | 広島県広島市安佐北区深川6丁目44-6 | (折り返し車両の待機場としての機能を持つ) |
広島営業所 | なし | 広島県広島市南区大須賀町17番17号 | (折り返し車両の待機場としての機能を持つ) |
- 勝木・大林・緑井・高陽の各営業所には、それぞれ「1」「2」「3」「5」の営業所番号が与えられている。路線バスの車体側面上と車内運転台左に表記されている車番で使用されている番号である。ハイフン上3桁は通し番号の車番。ハイフン下2桁の1桁目は西暦の末尾1桁で2桁目が営業所番号である(例:「777-23」→車番=777、年式=2002年、所属営業所=緑井)。因みに「4」はかつて安佐南区の平和台に存在していた安営業所(現在は閉鎖の後、所管路線もエンゼルキャブ→フォーブルへ移管)の番号であったが欠番となっている。
- 車両の停泊場所は全車両各営業所に併設される車庫とは限らず、一部の車両は春日野・毘沙門台・弘億団地・桐陽台・星が丘でそれぞれ夜間停泊する。また、給油の事情から1日スタフ(社内では「スターフ」)中で最低1度は各自所属している営業所若しくは間合い運用時の近辺の営業所へ入庫して給油や点呼等を行う。
- 車両の定期点検や整備は緑井営業所に隣接している新生サービスセンター(広交グループの車両整備工場)で行われる。
- ^ “広島市中心 バス180円均一料金 広島バス・広島交通も”. 日本経済新聞 (2017年9月30日). 2023年12月26日閲覧。
- ^ “共通定期券制度の導入及び環境定期券制度の一部変更について” (PDF). 広島交通 (2018年4月27日). 2018年6月24日閲覧。
- ^ “(共通定期券制度・環境定期券制度)新たに制度を導入される事業者について” (PDF). 広島交通 (2018年5月25日). 2018年6月24日閲覧。
- ^ “専用台紙による北部線共通定期券の販売終了について” (PDF). 広島交通 (2018年6月12日). 2018年6月24日閲覧。
- ^ “(共通定期券制度・環境定期券制度)新たに制度を導入される事業者について” (PDF). 広島交通 (2018年6月26日). 2018年7月15日閲覧。
- ^ “広島市内バス路線の190円均一運賃エリア新設について – 駅すぱあとワールド”. ekiworld.net. 2023年12月26日閲覧。
- ^ “今吉田線「今吉田公民館~可部駅前」間の運行開始について”. 広島交通. 2023年12月26日閲覧。
- ^ “広島市中心部の路面電車・バス220円の均一運賃 11月から、国交省認可 | 中国新聞デジタル”. 広島市中心部の路面電車・バス220円の均一運賃 11月から、国交省認可 | 中国新聞デジタル (2022年10月18日). 2023年12月26日閲覧。
- ^ “高陽 B 団地線の運行開始及び高陽団地循環線の路線廃止を含む 深川線のダイヤ改正について”. 広島交通. 2023年12月26日閲覧。
- ^ “可部千代田線の運行開始及び勝木線のダイヤ改正について”. 広島交通. 2023年12月26日閲覧。
- ^ “広島交通 路線番号一覧表” (PDF). 広島交通. 2018年6月24日閲覧。
- ^ [https://www.hiroko-group.co.jp/kotsu/pdf/denkibus.pdf 広島交通公式サイト 可部循環線への電気バス導入について]
- ^ 広島交通 可部千代田線への大型電気バス導入について
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