川崎徹 川崎徹の概要

川崎徹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/11 07:32 UTC 版)

妻は元フジテレビアナウンサーでプロデューサーの桜井郁子[1]

経歴

早稲田中学校・高等学校早稲田大学政治経済学部卒業。電通映画社に入社し、1971年からCMディレクターとして活躍。1977年キンチョールの「トンデレラ、シンデレラ」や1980年以降のキンチョール「ハエハエカカカ キンチョール」や富士フイルムCMでの「それなりに」、サントリービール「生樽」CMの「いかにも一般大衆が喜びそうな」など、数々の流行語を生み出すヒットCMを生み出す[2][3]

1980年代には、糸井重里仲畑貴志らと並んで、コピーライターなど広告クリエイターが脚光をあびる広告ブームの立役者の1人となる[4]

1985年開始の『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ)にレギュラー出演するなど、タレントとしてもお茶の間の人気を得る一方で、小説家や舞台の演出家としても活躍、マルチタレントと呼ばれた。糸井と共にネコ好き、読売ジャイアンツファンでも知られ、初期『ニュースステーション』(テレビ朝日)の企画コーナー「ジャイアンツエイド」には糸井、黒鉄ヒロシとともに出演した。

自身の手がける作品ではナレーションに対する注文が多いことで知られた。一例として「KOSE化粧品」のCMでコーセーをコセーと発音してしまうナレーターに、何度も納得いくまでだめ出しをしてリテイクさせた。

小説も執筆し、『猫の水につかるカエル』は第32回野間文芸新人賞候補に挙がった。

CM

など多数。

スバル・ジャスティのCMにおいて、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』作中の演出に似た演出を用い、盗用疑惑をかけられ[5]一時期謹慎を余儀なくされている[要出典]

主な受賞歴

  • 1977年:ナショナル・トランザム(ポータブルテレビ)「高見山」でACC全日本CM大賞グランプリ
  • 1980年:富士フイルム・フジカラープリント「お名前」でACC全日本CM大賞グランプリ。

著作

  • 『川崎徹は万病に効くか?』冬樹社、1983年 のち新潮文庫 
  • 『たんぽぽは笑った 新小説集』文芸春秋 1984.9
  • 『カエルの宿』文芸春秋 1986.7
  • 『空飛ぶホソカワさん』角川文庫、1989年
  • 『地下鉄に乗ってキリンを見に行ったトイレ』TOTO出版 1990.9
  • 『1/8のために』新潮社、1991年
  • 『だから、』広済堂出版 1992.4
  • 『川崎徹の無意味講座』マドラ出版 1993.2
  • 絵本『パパといっしょに』マドラ出版、1997年
  • 『0(ゼロ)』集英社、1998年
  • 『ヌケガラ』マガジンハウス、2000年
  • 『彼女は長い間猫に話しかけた』マドラ出版、2005年
  • 『石を置き、花を添える』講談社 2008.8
  • 『猫の水につかるカエル』講談社 2009.10
  • 『会話のつづき』講談社、2011 
  • 『最後に誉めるもの』講談社、2012.8
  • 『ムラカミのホームラン』講談社, 2014.6
  • 『あなたが子供だった頃、わたしはもう大人だった』河出書房新社, 2017.5

レコード

天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の番組企画による、ムード歌謡歌手・高田暢彦とのデュエット曲。作詞は同番組の総合演出・伊藤輝夫(テリー伊藤)、作曲は中村泰士

  1. ^ 小中陽太郎『TVニュース戦争 これがキャスターだ!!』東京新聞出版局、1988年、p.216
  2. ^ 難波功士「コマーシャルの転回点としての70年代」『テレビだョ!全員集合 自作自演の1970年代』長谷正人、太田省一編著、青弓社、2007年、p.150
  3. ^ 木村傳兵衛、谷川由布子他『新語・流行語大全 1945→2005 ことばの戦後史』自由国民社、2005年、p.199
  4. ^ 宝泉薫、ファッシネイション編『歌謡曲という快楽 雑誌『よい子の歌謡曲』とその時代』彩流社、2002年、p.105
  5. ^ 森卓也『アラウンド・ザ・ムービー』平凡社、1989年、p.13


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