専修大学 施設

専修大学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/12 13:24 UTC 版)

施設

神田キャンパス

神田キャンパス
黒門
  • 設置学部:法学部、商学部、国際コミュニケーション学部、二部経済学部、二部法学部、二部商学部(二部の各学部は募集停止)
  • 設置研究科:経済学研究科、法学研究科、商学研究科、法務研究科
  • 交通アクセス
東京メトロ東西線半蔵門線都営新宿線 九段下駅  第5改札より徒歩3分
東京メトロ半蔵門線・都営三田線・新宿線 神保町駅  A2改札より徒歩3分

建築物

  • 1〜3号館は繋がっているため纏めて1号館と学生は呼称することが多い。
    1号館(神田スカイ)
    1号館は専修大学創立百年記念事業の一環として1973年に完成した校舎である。高さ61m、地上15階、地下3階建てであり、正面から見てピロティを含めた中央に聳え立つ白色の建物である。教室を始め、報恩の間・情報科学センター・端末室・事務室・会議室・各教員の研究室・体育館等が入る。大教室が3つ用意されている(301,302,303教室)5階 - 14階は研究室である。
    設立当時は日本最大級の高層校舎であった。作家の司馬遼太郎は『街道をゆく36 本所深川 散歩・神田界隈』の中で「まことに雄大で、巍々たる高楼」と評している[16]
    2号館
    インターナショナル・スタイルの建物で、1号館や3号館と一体になっており、正門側正面から見て西側に当たる部分が2号館である。地上3階地下2階建て。学生ホール、学生ラウンジ・各種教室 ・法廷教室・購買兼書店(邦光堂書店)・学生食堂(弁慶食堂)・部室・守衛所等が入る。地階が学生会館として機能しており、地下2階の学生ホールを取り囲むように、二重の地下回廊が配置されており、その両サイドには、サークル活動のための部室が並び。その回廊の中心に学生ホールがある。
    3号館
    1号館の東側に位置する校舎。図書館と各事務室・資料室等が入る。地上3階地下3階建て。地下3階 - 地上1階部分が図書館であり、3階に神田キャンパス最大の教室である303教室が入る。図書館のリニューアル工事が完了し、地下1階のラウンジがリニューアルされ、スペースはこれまでの約2倍の広さとなり、より多くの学生の利用ができるようになった。また、大学図書館前には、新たに躯体が建設され、大学図書館(神田分館)と1号館ピロティが接続された。
    5号館
    2014年に竣工。地上7階地下1階建てで、大・小の教室と自習スペース・ディスカッションルーム等が配置され、ラーニングコモンズの役割を担っている。
    6号館(専修大學會館)
    専大通り沿いに位置し、大学の法人本部、事務棟及び入学センターとして使用され、入学課インフォメーション、経理課、校友会事務局、育友会の各部署、国際会議室等が入る。理事長、学長室もここにある。
    6号館は「S字」に湾曲しており、専修(senshu)のSにならっている。
    7号館(大学院棟)
    専大通りに面している大学院校舎。地上7階地下1階建て。原則大学院の授業で利用されるが、学部生も授業等で利用する場合もある。
    小教室 - 中教室・端末室、キャリア育成支援課が入る施設である。一階は学生ラウンジとなっており、学部生の憩いの場となっている。
    また、大学院の正門からアーケードが設けられていて、専大通りから1号館方面に抜けることが可能である。
    7号館にはキャリア育成支援課があり、資格や就職等の支援が受けられる。専修大学は就職の専修と言われるほど就職率が高い。学生はキャリア育成支援課で手厚い支援が受けられる。
    8号館(法科大学院棟)
    2003年に竣工。専大通りの向かい側にある専門職大学院法務研究科(法科大学院)の専用校舎である。
    法科大学院生のみ入校可能で、学部生や他の研究科の学生は建物に入校することは原則出来ない。(この校舎を研究室とする教員もいるためオフィスアワーの際などは入室できる。)
    1階に今村記念法律事務所も開所されており、一部の授業の場として使われるほか、一般市民からの法律相談も承っている。
    2007年2月には、創立130年記念事業の一環として、入口前に「正義の女神」像のメモリアルポールが設置された。法科大学院分館という法曹界に特化した図書館がある。この図書館は法科大学院生専用のもので一般学部生等は利用できない。
    9号館
    学生生活課やエクステンションセンター事務課、学生相談室など、教育研究以外の学生生活一般のサポートや手続きを行う部署等が入っており、「学生サポートセンター」[17] とも言われる。遺留物や奨学金等の手続を行っている。
    2019年竣工。
    10号館(140年記念館)
    教室、黒門ホール(大教室)、Knowledge Base(図書館)、グローバルフロア、相馬永胤記念ホール、食堂、カフェがある。
    1階のカフェは「Sendai Kaffee」(独語)といい、一般市民も利用できるようになっている。
    2020年3月12日、修祓式が行われ、同年4月より供用開始。専修大学において最も高層の校舎である。
    この校舎は九段下駅が最寄りであり、日本橋川のほとりに面する。

体育館

1号館の地下3階にある。体育室・武道場・トレーニングルーム・シャワールーム等の各種体育施設が入っている。トレーニングルームは、事前講習を受ければ学生が自由に使用できる。

学生食堂

10号館7階の学生ラウンジと弁慶食堂(1号館地下1階)の2つの食堂がある。東京ケータリング株式会社等が運営している。

  • 10号館7階学生ラウンジ
    10号館7階に位置する。カレーやラーメン日替わりランチなど多彩なメニューが用意されている。また、カツサンドや杏仁豆腐など変わり種も一部存在する。
    また、入り口の横にはサラダチキンやりんごを販売する自動販売機がある。
    弁慶食堂(旧ラ・ポルト・ノアール)
    1号館地下1階に位置する。座席数は100。 麺類と小丼等のセットを扱う食堂である。

講堂

  • 相馬永胤記念ホール  10号館16階に存在する大規模なホール、講演会や育友会、理事会等の集いに使われる。
  • 303教室
    3号館3階に位置する神田キャンパス最大の教室。通称サンマルサン。700人収容で、普段は大人数での講義等で使われているが、講演会や演奏会、シンポジウム等にも利用されることがある。
    報恩の間
    1号館15階に位置する小ホール。10号館完成までは各種シンポジウムやパーティ等で主として利用されていた。丸ノ内や新宿方面の展望が素晴らしい。

歴代の校舎

木造3階建ての第一校舎
旧1号館(本館)
  • 第一校舎
    現在の神田キャンパスに1920年に竣工した校舎。木造3階建てで、大正期の専大を代表する重厚な校舎であり、6つの講堂と学校事務室、図書室などが設けられていた。しかし、1923年9月1日の正午頃発生した関東大震災により、わずか3年余りで、図書室書庫の壁一枚を残して焼失してしまった。
    旧1号館
    現在の神田キャンパス1号館の位置に存在した地上3階・地下1階建ての鉄筋校舎。1929年に竣工。完成当時は大講堂や大学図書館を有していた。戦災にも耐え、戦後は大学本部のある本館として使われていた。1973年のキャンパス再開発前に取り壊され、これにより専修大学から戦前の校舎が全て姿を消すことになった。
    旧2号館  - 4号館
    1952年に竣工した鉄筋校舎。2号館と3号館が3階建て、4号館が4階建てであり、1号館と連絡通路で結ばれていた。キャンパス再開発に伴い取り壊された。
    旧5号館
    キャンパスの裏側に隣接していた英会話スクールの校地と校舎を買い取り、利用していた校舎。地上7階地下1階建て。小教室 - 大教室、エクステンションセンター、資格講座受講生自習室、入学センター入学課等が入る施設であった。2011年に発生した東日本大震災の影響で損壊し、倒壊の危険性が高まったため解体された。跡地には、新5号館が建設された。

生田キャンパス

生田キャンパス・9号館(120年記念館)
生田キャンパス・正門
  • 設置学部:経済学部、経営学部、文学部、人間科学部、ネットワーク情報学部
  • 設置研究科:経済学研究科、商学研究科、経営学研究科、文学研究科
  • 交通アクセス
  • 向ヶ丘遊園駅南口より徒歩14分 
  • バス
小田急小田原線 向ヶ丘遊園駅北口より
(全て小田急バスの運行)
1. 専修大学9号館前行き(10分)→終点下車
2. 専修大学前行き(約10分)→終点下車
3. あざみ野駅・聖マリアンナ医科大学行き(約10分)→専修大学120年記念館前下車
1番は3〜10号館に向かうとき(本数少なめ)に、2・3番は1・2号館に向かうときに利用する。校舎の目の前に停車する。
1番の専修大学9号館前行きは朝夕の運行であるため、3番は主に日中の登下校時利用する。
東急田園都市線横浜市営地下鉄ブルーライン あざみ野駅より
1. スクールバス(9号館前行)(約25分)
2. 向ヶ丘遊園駅行き(35分)(小田急バス)
→専修大学入口・川崎ゴルフ場入口または専修大学120年記念館前下車
1番は、学生を始め学校関係者のみ利用できる。
  • 神奈川県川崎市多摩区に存在する。南北を貫く多摩川沿いの丘陵地帯に広大なキャンパスが造られた。この地に存在したNECの研究所の閉所に伴い土地を買収し建設された。以来、向ヶ丘は専修大学の拠点として、多くの学生が集まる大学の街として知られるようになった。
  • 複数の校舎とスポーツ施設などがあり、それぞれは歩道で繋がれている。構内の端から端まで歩いて15分以上かかるほどキャンパスが広いため、路線バスの停留所が校舎により異なる(上で示した通り)。
  • 6つの学部に約1万5千人の学生が通う。そのため、9号館には大学本部機能や図書館本館も設けられており、教室などの建物は大きく作られている。
  • 広大な生田緑地に隣接し、周辺には枡形山や飯室山の森林が広がっている。七草峠の途中にある谷戸の湿地にゲンジボタルが生息する清流が流れていて、夏至の前後にはホタルの光の舞を観賞することができる。学生たちが授業の合間に一息つく場所であり、午後にはベンチで休憩したり、森林浴を楽しむ姿も見受けられる。
  • 大学周辺の界隈は、大学の大きな建物が並ぶ通りとは雰囲気が違う、低い家並みが続く住宅地となっていて、体育会(運動部)の学生が共同生活を送りながら大学に通う体育寮(運動部所属学生のための寮)や、学生たちが暮らしている下宿があり、夕方近くのアパートの窓には、学生たちの姿が見える。また、丘陵地帯で坂が多くあり、自然の地形を活かしたいくつもの御堂を持つ寺院や、神社が坂の途中にある。
  • 周辺には明治大学日本女子大学、聖マリアンナ医科大学などのキャンパスの他、向ヶ丘遊園、川崎市岡本太郎美術館藤子・F・不二雄ミュージアム等がある。

エリア

  • 新校舎エリア
    生田キャンパスの中枢エリア。図書館本館・学長室・教員研究室・情報科学センター・国際交流センター・購買会・学生食堂・アトリウム(学生ホール)等が入る8号館・9号館(120年記念館)、700人収容の大講堂・小教室 - 大教室・学生食堂・芝生広場を有する10号館(130年記念館)から成る。
    旧校舎エリア
    坂を登った先にある生田緑地に隣接するエリア。1号館、2号館、4号館、図書館生田分館、生田会館(学生会館)、食堂棟)、万葉植物園からなり、各校舎がコの字型に配置されている。下の生田会館から上の1号館まで階段歩道が続いており、図書館生田分館の横にあるロータリーに小田急バスの専修大学前停留所がある。
    第一体育館エリア
    市道を挟んで正門前の向かい側にある5号館、6号館(旧・大学院棟)、7号館、第一体育館、食堂館、第1自治会館 - 第3自治会館、購買会(後述)から成るエリア。
    11号館エリア
    2010年に完成したエリア。特に大学院文学研究科心理学専攻の実験・実習施設として使用される11号館(心理学棟)を指す。この校舎内には、心理教育相談室など、臨床心理に関する設備が多い。
    体育施設エリア
    第3種公認の陸上競技場、各種アリーナ・室内温水プールなどが入る総合体育館、相撲道場、アーチェリー場、ゴルフ練習場、テニスコートなどが広がる。また、かつては、第二体育館、体育会学生のための第一体育寮もこのエリアにあった(第二体育館と第一体育寮については、2015年2月、西口のトンネル上に、機能を集約する施設を設置することに伴い、取り壊された)。かつて第一体育寮があった場所の横に小田急バスの「専修大学120年記念館前停留所」がある。
    北グラウンドエリア
    小道を抜けた先にある、主に体育施設のあるエリア。北グラウンド(アメリカンフットボール・サッカー)、弓道場、第二体育寮、第三体育寮(後述の国際交流会館新設のため、国際研修会館を改装)、国際交流会館(2014年5月末に完成)等がある。

建築物

130年記念館(生田10号館)
  • 1号館
    1979年(昭和54年)に竣工。地下1階、地上4階建てで、大きくは電算部門(かつての経営学部情報管理学科の実習室で、現在はネットワーク情報学部の実習室)、考古学研究・教育のための教室、地理学実習室の三部門からなる校舎である。また、1階に510人収容可能な大教室がある。
    2号館
    旧2号館
    1979年に完成。一部地下1階、中4階つきの3階建て。当初の計画では経営学部校舎として建設された。エクステンションセンター事務課、LL教室、書道室、化学実験室(通称・地下実験室)、共通学生実験室、講義資料等の写真を現像するための暗室、304人が収容可能である比較的大きな教室などがあった。2011年3月の東日本大震災等から耐震性を考慮し、2014年5月に取り壊された。ここに存在していた化学実験室などは5号館へ、書道室は9号館へ、エクステンションセンター事務課は図書館別館内へ移った。
     新2号館は後述の新3号館とともに、2016年12月に完成。2017年2月7日落成。地下1階、地上2階の3階建てであり、アクティブラーニングを行うための教室や、学芸員資格習得を目指す学生の実習教室などがある。新3号館と共に第61回神奈川県建築コンクール一般建築部門で優秀賞に選出された。 
    3号館
    旧3号館
    1964年(昭和39年)9月に竣工。5階建てで、10号館(130年記念館)ができるまでは最も高く、1階に食堂と売店、2階に132人収容できる教室が4部屋(うち1部屋は視聴覚教室と兼用)、3階・4階に319人収容できる教室がそれぞれ2部屋、5階に映写機があって628人を収容できる大教室があったなど、大きな校舎であった。襟章にある「鳳」の羽の形とともにペンの先の形をしており、専修大学のシンボルといえる校舎だった。
    ・新3号館
    地上7階建て。高層階からは筑波山東京タワー富士山などが見える。老朽化する6号館の機能の移設と「多目的コミュニケーションスペース」の設置を目的とする(「多目的コミュニケーションスペース」の名は、学内公募により、当時在学生の案であった『蒼翼の間』が採用された)。
    4号館
    1966年(昭和41年)3月に竣工。1階部分の教務課や学生生活課を中心に、キャリアデザインセンターや就職課など、学生にとっては馴染みある事務室がある校舎。当初、文学部のための校舎として設置される。その後、文学部改組による人間科学部設置のため、一部の教室で改装(講義用教室から特定の実習・演習のための教室への改装)が行われた。
    5号館
    1971年(昭和46年)3月に竣工。大・中・小規模の講義室や教員研究室とともに、走査型電子顕微鏡や透過形電子顕微鏡のある生命科学実験室、スポーツ研究所(旧・社会体育研究所)がある。スポーツ研究所には、日本ではじめて日常のトレーニング環境の中で高地トレーニングができる施設を持ち、黒岩彰らオリンピアン輩出の一翼を担っている。2号館の立入禁止後には、一部の講義室を改装し、化学実験室が移設された。
    6号館(大学院棟)現在閉鎖中
    1965年(昭和40年)3月に竣工。当初は学生寮として利用された。その後、学生寮としての利用を取りやめ、1975年(昭和50年)に改装。それまで、4号館並びに、2017年現在の図書館別館(当時は図書館本館)に分散していた大学院を集約し、大学院の校舎とした。この措置により、神田校舎に法学研究科、それ以外の研究科を生田校舎6号館に置くこととなった(その後、大学設置基準等の改正により、経済学研究科と商学研究科の、主として社会人向けコースを神田校舎においても、平日の夜間と土曜日の終日に開講している)。2017年4月からは機能を新3号館に移転し、2017年以降は閉鎖されている。
    7号館
    1987年(昭和62年)9月に竣工。地下1階、地上3階建てで、ゼミ室と教室のみの校舎。
    8号館
    1996年(平成8年)4月に竣工。一部の教員の研究室と教室からなる。山の斜面に添って建つ9号館や7階と隣接していて、3階が9号館6階と、屋上(屋根)が9号館8階および7号館1階と繋がっている。
    9号館(120年記念館)
    1998年(平成10年)4月に竣工。1階ロビーの一部に受験生用の入学試験について広報・応接スペースである「入学センター・インフォメーション」、2階に教職員用会議室、2階・3階・4階に図書館本館および書庫(入口は3階)、4階と6階に情報科学センターおよび端末室(教育・研究用パソコン室)ならびにサーバー室、5階にイベントスペースとしても活用できるアトリウムや学生食堂と国際交流センター、5階と6階に教員用研究室、6階に学部長室、学長室、理事長室、6階と7階に教室があり、屋上部分にほど近い8階に、主として兼任教員のための教員室もあるなど、最も多くの施設を持つ校舎である。また、6階と8階が向かい合っている8号館へ、3階と5階が10号館2階へ、連絡通路でつながっている。なお、2号館封鎖・取り壊し後は一部の教室を書道室に転用している。
    生田10号館(130年記念館)
    2007年(平成19年)3月に落成式が行われ、同年4月に供用開始した。この校舎ができる以前、当地には生田野球場があり、野球部や準硬式野球部が汗を流す姿が見られた[18]。延床面積は約2万1千m2で、前述の「3号館」の取り壊し後は、大学内で最大規模の校舎であり、生田キャンパス最大の教室である10301教室がある。なお、神奈川県の建築に関する条例などをクリアするため、通常は1階となる部分が地下1階という、変わった構造をとっている。2階部分に9号館5階と3階(図書館の入口)へ繋がる連絡通路がある。
    11号館
    2009年(平成21年)9月29日に落成式が行われた。主に大学院文学研究科心理学専攻の施設として使用され、心理学科の教員等が相談員をする心理教育相談室などもある。
    図書館生田分館
    1969年4月に竣工し、開館。1968年度までは神田キャンパスにある図書館が本館の機能を担ってきたが、この建物が竣工し、図書館が開館することにより、本館は生田キャンパスに開設されることとなった。この後、1998年4月に120年記念館内に新しい図書館(現・専修大学図書館本館)が開館するまでは、専修大学における図書館本館といえば、この建物の図書館のこととなった。1998年に120年記念館内に新・図書館の開館後、2001年4月頃までリニューアル工事が行われた。
    竣工した当初は職員用ロッカー室や教員の個人研究室、大学院教室の一部等もあったが、その後、リニューアル工事により、社会科学研究所などの研究所が入ることとなった。
    2018年に講談社から寄贈された人物資料を所蔵する場にもなっている。
    国際交流会館
    現在は体育会所属の学生のための学生寮となっている。
    2014年まで生田キャンパスの隣接地に、国際研修館という留学生のみが入居できる学生寮が存在し、海外からの留学生の多くは国際研修館に入っていた。日本の生活を知らない留学生もここで生活することによって日本に慣れることができ、また、日本人学生による留学生アシスタントも、国際研修館に入ることができ、日本にいながら異文化の中で生活して、相互理解を深めることができた。2014年、以下に記す国際交流会館にその機能を移転させた。
    2014年から国際研修館に代わる国際交流会館の供用が開始された。国際交流会館の供用開始により、留学生など常時100人以上の滞在が可能になり、1階には日本人学生との交流スペースを設けるなど、グローバルな人材を育成する学生寮としての機能を持つ新たな国際交流の拠点となる。国際交流会館には、海外の協定校からの交換留学生や短期留学生、日本人学生による留学生アシスタントが滞在し、海外からの客員教授や研究者の宿泊施設も併設する。また、協定校からの受け入れプログラムに応じた日本人学生とのルームシェアプログラムも検討されている。留学生用の部屋は2人1室が基本で、収容人数は100人以上になる。1階には広い多目的室やラウンジが設けられ、懇談会などの交流イベントの実施も可能になる[19]。国際交流会館は第59回神奈川建築コンクール一般建築物部門で優秀賞に選ばれている。[20]

学生食堂

  • 食堂のみの食堂館と東生田食堂棟「グリーントップ」(のちに3階部分は同窓会などでの「パーティー専用スペース」を経て教職員用食堂に、地下1階部分が学生相談室になった)と9号館5階及び10号館4階と生田会館に設置され9箇所となっている(かつては学内書店跡地の3号館裏にもあった)。また、9号館と10号館の食堂内では、持ち帰りのできるパン、おにぎりなどの販売、キャンパス内の各所で弁当の販売も行われている。

講堂

・10301教室

  • 10号館3・4階に位置する615人収容の専修大学最大の講堂。通称イチゼロサンマルイチ。講演会コンサートなどで利用されているが、普段は大人数の授業が行われる。大学スポーツの優勝祝賀会や大学祭などの集会にも利用されることがある。
  • この他にも生田キャンパスには、大教室や広場、野外音楽堂などがあり、それぞれ講演会、体育会(運動部)の壮行会、学生によるサークルなどのコンサートや演劇公演等で利用されている。

エリア放送(現在は廃止)

ホワイトスペース特区に認定され [21]実験試験局による実証実験を実施。 エリア放送の制度化後は地上一般放送局の免許を取得 [22]、 かわさきワンセグプロジェクト [23] として「かわさきワンセグ」 [24] の名称で ワンセグ放送を実施。 毎週金曜日には生放送をしてきた [25] が、2018年(平成30年)3月末の免許の有効期限前に廃止[26] した。

生田キャンパスと多摩区役所に地上一般放送局各1局が設置[27] されていた。

免許人 局名 呼出符号 物理チャンネル 周波数 空中線電力 ERP 業務区域
学校法人
専修大学
専修大学生田エリア放送 JOXZ3AV-AREA 30ch 575.142857 MHz 760μW 760μW 専修大学 生田キャンパス内
専修大学登戸エリア放送 JOXZ3AW-AREA 760μW 320μW 川崎市多摩区役所周辺

また、行方市と協定を結び[28]、行方市のエリア放送なめがたエリアテレビの番組も制作している。

キャンパス構想

神田キャンパス新校舎(2020年4月より運用)
専修大学は2011年に、「キャンパス構想検討会議」を学内に設置して、キャンパス整備の課題を短期・中期・長期に分け、計画実現のための財源確保なども含めた構想を検討した。その結果、創立150年を見据えたキャンパス再整備に本格的に乗り出すことになった。
短期計画(3年単位)としては、まず、神田キャンパスの法学部5号館跡地に新5号館が建設される。新5号館は、地上7階地下1階建て、延べ約3300m2で、主として教室と学習支援機能を配置し、2014年度から供用開始となった。また、生田キャンパスでも国際交流会館および新体育寮が建設着工の予定で、行政や近隣との調整が終わり次第、2012年度中に新築工事が着工される。生田3号館跡地などには、7階建ての大学院棟および3階建ての学部校舎が建設される予定である。
中期計画(7年単位)では、神田キャンパスの整備を行う。靖国通り沿いにキャンパスを拡張し、地上16階地下1階建て、延べ約1万5000m2で4000人強の学生を収容しうる高層校舎を建設し、2020年より複数学部の授業を都心で展開(都心回帰)する。

注釈

  1. ^ 同討論会は1890年7月まで13回開催された(『専修大学百年史』 上巻、607-621頁)。
  2. ^ 2年次よりコースに分かれる。各コースには定員はなく、各人の希望のコースへ進むことが可能である。
  3. ^ 2017年度入学生用の学部案内 [1] によると、「地域研究」、「比較研究」、「問題群研究」の3つの研究科目群がある。
  4. ^ 2017年入学生用の学部案内 [2] によると、3年次に10 のテーマから2つを選択。
  5. ^ 2年次よりコースに分かれる。
  6. ^ 人文・ジャーナリズム学科は、純粋に増設されたわけではなく、後述の「テーマ学習」や「マスコミ・ジャーナリズム講座」担当の常勤教員を核として、全学部に分散している「教養教育科目」(いわゆる「教養科目」)を担当している教員の一部や、全学部に分散して所属している教職課程や司書(教諭)課程、学芸員課程を担当している教員の一部を文学部へ所属替え、本学科の授業も担当することにして設置したものである。
  7. ^ コースは2年次に選択。
  8. ^ 国語教員志向型、日本語専門職志向型、社会言語学重点型、コーパス日本語学重点型、古典日本語重点型、日本語教師志向型、多言語学習重点型
  9. ^ 二部は最短4年で卒業可能。
  10. ^ 経済学部開講科目を中心に法学系科目(法学部開講科目)を履修し学んでいくコース。
  11. ^ 経済学部開講科目を中心に商学系科目(商学部開講科目)を履修し学んでいくコース。
  12. ^ 商学部二部のコースは履修モデルともいいうる物である。
  13. ^ a b 長期在学プログラム
  14. ^ 修士課程には、マーケティング、ファイナンス、グローバルビジネス、ビジネスインテリジェンスといった4つの科目群が置かれている(アカデミックコース、ビジネスコースで構成されている科目は異なっている)。
  15. ^ 修士課程には、財務会計分野、管理会計分野といった2つの科目群が置かれている(アカデミックコース、ビジネスコースで構成されている科目は異なっている)。

出典

  1. ^ a b c ニュース専修創立記念日特集 P1
  2. ^ a b c d e ニュース専修創立記念日特集 P2
  3. ^ 慶應義塾百年史.別巻,大学編 法学部
  4. ^ 『専修大学百年史』 上巻、203-206頁
  5. ^ 『専修大学百年史』 上巻、206-211頁
  6. ^ 『官報』 1924年5月22日
  7. ^ 『専修大学百年史』 下巻、1310-1313頁
  8. ^ 『専修大学百年史』 下巻、1436頁
  9. ^ 『専修大学百年史』 下巻、1565-1567頁
  10. ^ 神田キャンパス|専修大学”. www.senshu-u.ac.jp. 2023年4月14日閲覧。
  11. ^ 生田キャンパス|専修大学”. www.senshu-u.ac.jp. 2023年4月14日閲覧。
  12. ^ 専修大学総合企画広報室総合企画課が編集。
  13. ^ 専修大学図書館コレクション紹介
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  64. ^ 東京オリンピック・パラリンピックに向けて連携協定を締結
  65. ^ 神奈川県立川崎高等学校のホームページにある「特色」によると、「専修大学全学部との教育交流協定」を結んでいることになっている [3](2021年6月23日閲覧)。
  66. ^ 県立高校生学習活動コンソーシアムの取組(高校生や教員のための連携に関する取組の紹介)(神奈川県ホームページ内)
  67. ^ 専修大学広報課発行『ニュース専修』第547号(2016年4月15日発行)第9面(2016年4月17日確認)
  68. ^ 学校法人明星学園 浦和学院高等学校 ニュース&トピックス「専修大学 高大連携を超えた教育交流提携 協定調印式」(2016年5月18日確認)
  69. ^ 専修大学ホームページ「2017年度最新ニュース一覧」「福島県立ふたば未来学園高校と教育交流提携協定を締結」(2017年4月26日確認)
  70. ^ 専修大学広報課発行『ニュース専修』第555号(2016年12月15日発行)第2面(2016年12月25日確認)
  71. ^ 専修大学広報課発行『ニュース専修』第563号(2017年9月15日発行)第2面「八王子桑志高等学校と教育課程連携協定」[4](2018年2月22日確認)
  72. ^ 明治期の「黒門」 神田キャンパスに100年ぶりに復元
  73. ^ 千代田区にも路面電車が走っていた!
  74. ^ 勝海舟と本学との関係






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