大阪府第4区 大阪府第4区の概要

大阪府第4区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/19 15:14 UTC 版)

大阪府第4区
行政区域 大阪市北区都島区福島区城東区
(2022年12月28日現在)
比例区 近畿ブロック
設置年 1994年
2017年区割変更)
選出議員 美延映夫
有権者数 41万669人
1.790 倍(一票の格差鳥取1区との比較)
総務省・2022年9月1日)
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区域

現在の区域

2017年平成29年公職選挙法改正以降の区域は以下のとおりである[1][2]。2017年の区割変更では、東成区が1区に移動。

大阪市の中北部、いわゆる梅田(通称:キタ)を主体とする選挙区である。中選挙区制時代は旧2区に属していた。

近年梅田北ヤードなどを中心とした再開発により都心回帰が進行、人口は増加傾向にある。オフィスの多い北区や住宅地化が進んでいる都島区以外は町工場や運送基地、商店街などが多く、総じて人口密度は高い。選挙区の面積は34.02km2で全国でも8番目に狭いが、北区・都島区・福島区は梅田の生活圏となっているのに対して城東区南部やかつて当選挙区に属していた東成区はミナミの生活圏に近く、小選挙区以外での全体としてのまとまりは比較的薄い。なお大阪市役所はこの4区(北区)に、大阪府庁は隣の1区(中央区)に所在する。

2017年以前の区域

1994年平成6年)公職選挙法改正から2017年の小選挙区改定までの区域は以下のとおりである[3]

  • 大阪市
    • 北区
    • 都島区
    • 福島区
    • 東成区
    • 城東区

歴史

古くからの中小企業経営者や名士などが多く地元色・保守色が強かった隣の旧1区とは異なり無党派層が多く、またこの地域を地盤としている政治家が少なかったこともあって長年野党が乱戦を繰り広げてきた。その結果、本選挙区は大阪府下では第47回衆議院議員総選挙まで10区と並び過去7回の選挙において小選挙区で連続当選した候補者の存在しない選挙区となっていた。

2005年に行われた第44回衆議院議員総選挙では、前回比例復活だった中山泰秀が小泉人気の支えもあって小選挙区で初勝利を遂げた。しかし2009年に行われた第45回衆議院議員総選挙では、民主党吉田治政権交代を訴えて全国的な追い風に乗り小選挙区を奪取、国会に返り咲いた。さらに、2012年第46回衆議院議員総選挙では日本維新の会の新人村上政俊が中山を僅差で(中山は比例復活)、吉田を大差で破り初当選した。

2014年の第47回衆議院議員総選挙では、日本維新の会が分党して発足した維新の党は、大阪維新の会所属の大阪市会議員である吉村洋文を擁立し、吉田が民主党の公認を得られず無所属で出馬するなど野党候補者が様変わりを見せる中で、中山が第44回以来となる小選挙区当選を果たし、吉村と日本共産党清水忠史が比例復活により初当選した。翌2015年に吉村は議員辞職し、橋下徹の後継として大阪市長選挙へ立候補し初当選を果たし、第20代大阪市長に就任した。

2017年に当選挙区で初の区割変更が実施され、東成区が大阪府第1区に移動した。直後の同年秋の第48回衆議院議員総選挙では、民進党希望の党への合流並びに日本維新の会との間で大阪府下の小選挙区に候補者を擁立しない協力を受けて、民進党から希望の党に移籍した吉田は比例北陸信越ブロックの単独候補として国替え出馬となった。その中で、中山が清水や大阪市会議員を辞職し出馬した日本維新の会の美延映夫の比例復活をさせることなく初の小選挙区連続当選を果たした(ただし、清水は宮本岳志が補欠選挙出馬に伴い議員を失職したことにより2019年4月17日に、美延は谷畑孝が体調不良により議員辞職したことにより2020年4月16日に、それぞれ繰り上げ当選を果たした)。

2021年の第49回衆議院議員総選挙では、第48回と同じ顔ぶれに加えて吉田が立憲民主党公認を得て第47回以来の出馬となった中、日本維新の会の勢いに乗った美延が中山に大差をつけて初の小選挙区勝利で再選を果たした。中山・吉田・清水の3人は比例重複立候補者であったが、全員が比例復活できず落選した。

小選挙区選出議員

選挙名 当選者 党派
第41回衆議院議員総選挙 1996年 前田正 新進党
第42回衆議院議員総選挙 2000年 中山正暉 自由民主党
第43回衆議院議員総選挙 2003年 吉田治 民主党
第44回衆議院議員総選挙 2005年 中山泰秀 自由民主党
第45回衆議院議員総選挙 2009年 吉田治 民主党
第46回衆議院議員総選挙 2012年 村上政俊 日本維新の会
第47回衆議院議員総選挙 2014年 中山泰秀 自由民主党
第48回衆議院議員総選挙 2017年
第49回衆議院議員総選挙 2021年 美延映夫 日本維新の会



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