剣山 (列車)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 10:13 UTC 版)
剣山 | |
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キハ185系「剣山」 (2020年7月 下浦駅 - 牛島駅間) | |
概要 | |
種類 | 特別急行列車 |
現況 | 運行中 |
地域 | 徳島県 |
前身 | 急行「よしの川」 |
運行開始 | 1996年3月16日 |
現運営者 | 四国旅客鉄道(JR四国) |
旧運営者 | 阿佐海岸鉄道 |
路線 | |
起点 | 徳島駅 |
終点 | 阿波池田駅 |
営業距離 | 74.0 km (46.0 mi)(徳島 - 阿波池田間) |
運行間隔 | 5.5往復(下り6本・上り5本) |
列車番号 | 4000D+号数 |
使用路線 | 高徳線・徳島線・土讃線 |
車内サービス | |
クラス | 普通車 |
座席 |
普通車指定席:1号車(半室) 普通車自由席:1 - 4号車(1号車半室) |
娯楽 | 「ゆうゆうアンパンマンカー」:2号車(土休日および特定日のみ増結) |
技術 | |
車両 |
キハ185系気動車 (高松運転所) |
軌間 | 1,067 mm (3 ft 6 in) |
電化 | 非電化 |
運行速度 | 最高110 km/h (68 mph) |
本項では、徳島線で運行された優等列車の沿革についても記述する。
概要
特急「剣山」は、1996年3月16日に徳島駅 - 阿波池田駅間を運行していた急行「よしの川」(よしのがわ)を特急に格上げする形で3往復で運行を開始した。徳島線の優等列車は、1985年に「よしの川」がそれまでの6往復から(快速に格下げされたものを除いて)2往復に大幅減便されるなど国鉄分割民営化の前後は廃れていたが、淡路島を経由する本四連絡橋および四国内の徳島自動車道に対抗するため、徳島線の線形改良と特急形車両であるキハ185系気動車の投入が行われ、スピードアップされた。
運行開始当初は土讃線高知駅まで乗り入れる列車も設定されていたが、土讃線内の2000系気動車との速度差もあり高知駅乗り入れは2000年に終了している。また、「剣山」の運行開始の時点では「よしの川」は1往復ながら残存しており、さらに1998年から1999年にかけて徳島駅 - 阿波池田駅間に特急「あい」が運行されていたが、1999年に徳島線の優等列車は「剣山」に一本化され、同時にJR四国管内から定期運転の急行列車が消滅した[1]。以後、徳島駅 - 阿波池田駅間の特急列車は2011年現在まで6往復で推移している。2005年には夕方の通勤・通学時間帯に穴吹駅発着の列車が1往復設定された。
また、牟岐線の優等列車は1996年の時点では高徳線特急「うずしお」のうち3往復が牟岐線に乗り入れる形で運行されていたが、1998年にこのうちの1.5往復を徳島駅で系統分割の上で「剣山」と統合し、「剣山」は牟岐線および阿佐海岸鉄道阿佐東線に乗り入れるようになった。翌年には「うずしお」の牟岐線乗り入れが終了し、牟岐線の優等列車は「剣山」と、牟岐線内のみで運行される特急「むろと」の2系統が運行されるようになった。2009年3月14日には、徳島駅での誤乗防止を目的として徳島線から牟岐線に乗り入れる「剣山」が「むろと」に編入されている。また、2011年3月以降は阿佐東線乗り入れは行われていない。一方、牟岐線から徳島線に乗り入れる列車は引き続き「剣山」として運行されていたが、2014年3月15日のダイヤ改正を以て「むろと」の徳島線乗り入れ及び「剣山」の牟岐線乗り入れが廃止され、両列車は運転系統が完全に分離された。
複数の都道府県を跨いで走らない列車であり、運行区間全てが徳島県内で完結する。
列車名は、徳島線沿線の山である剣山にちなんだもので、公募により決定した。臨時特急の「あい」は徳島線沿線の特産物「阿波藍」に由来する。
運行概況
剣山 | ||||||||||
← 徳島 阿波池田 →
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2021年3月13日現在、徳島駅 - 阿波池田駅間に下り6本上り5本(1 - 11号)が運行されている。列車番号は号数+4000D。
停車駅
徳島駅 - 蔵本駅 - (石井駅) - 鴨島駅 - 阿波川島駅 - 阿波山川駅 - 穴吹駅 - 貞光駅 - 阿波加茂駅 - 阿波池田駅
- 石井駅は下り5号、上り6号のみ通過。
使用車両・編成
高松運転所に所属するキハ185系気動車の2両または4両編成で運行される。普通車のみの編成で、1号車の一部に座席指定席が設けられている。
なお、2両編成のうち1往復(下り5号、上り8号)については号車番号が1・3号車となっているが、これは週末(主に土休日)や多客期などに2号車として「ゆうゆうアンパンマンカー」(指定席)を連結するためで、この場合ヘッドマークはアンパンマンのイラストが入ったものが装着される。ゆうゆうアンパンマンカーはマルス上では別列車扱いとなり、列車名は「剣山(アンパンマン)○号」となる。
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国鉄色の「剣山」
(2009年3月11日 徳島駅) -
四国色の「剣山」
(2010年5月4日 阿波池田駅) -
「剣山」方向幕
- ^ a b 「1999.3.13ダイヤ改正の概要」『鉄道ジャーナル』第33巻第4号、鉄道ジャーナル社、1999年4月、78-79頁。
- ^ 「JR新ダイヤスタート」『交通新聞』交通新聞社、1996年3月19日、1面。
- ^ “特急「剣山1・6号」に指定席 来月21日から新設 JR四国”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 5. (1997年3月21日)
- ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、187頁。ISBN 4-88283-119-8。
- ^ 鉄道ファン 1998年6月号 120頁
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '00年版』ジェー・アール・アール、2000年7月1日、189頁。ISBN 4-88283-121-X。
- ^ 『平成20年3月ダイヤ改正について』(プレスリリース)四国旅客鉄道、2007年12月20日。 オリジナルの2007年12月23日時点におけるアーカイブ 。2007年12月23日閲覧。
- ^ 『平成21年3月ダイヤ改正について』(プレスリリース)四国旅客鉄道、2008年12月19日。 オリジナルの2008年12月22日時点におけるアーカイブ 。2008年12月22日閲覧。
- ^ 『平成23年3月ダイヤ改正について』(プレスリリース)四国旅客鉄道、2010年12月17日。 オリジナルの2010年12月20日時点におけるアーカイブ 。2010年12月20日閲覧。
- ^ 『平成24年3月ダイヤ改正について』(プレスリリース)四国旅客鉄道、2011年12月16日。 オリジナルの2011年12月17日時点におけるアーカイブ 。2011年12月17日閲覧。
- ^ 『平成26年3月ダイヤ改正について』(プレスリリース)四国旅客鉄道、2013年12月20日。 オリジナルの2013年12月25日時点におけるアーカイブ 。2013年12月25日閲覧。
- ^ 『平成28年3月ダイヤ改正について』(プレスリリース)四国旅客鉄道、2015年12月18日 。2016年6月26日閲覧。
- ^ “新型コロナウイルスの影響による運休等について【特急列車】 :JR四国”. www.jr-shikoku.co.jp. 2020年4月23日閲覧。
- ^ “特急・快速・普通列車の運休(5月16日~6月12日) :JR四国”. www.jr-shikoku.co.jp. 2020年5月22日閲覧。
- ^ “新型コロナウイルスの影響による運休等について【特急列車】 :JR四国”. www.jr-shikoku.co.jp. 2020年6月12日閲覧。
- ^ “JR四国の特急「剣山」上下各1本を減便、日中時間帯の発車時刻統一 :マイナビニュース”. www.news.mynavi.jp. 2021年3月15日閲覧。
- 1 剣山 (列車)とは
- 2 剣山 (列車)の概要
- 3 徳島線優等列車沿革
- 4 脚注
- 剣山 (列車)のページへのリンク