ローマ 文化

ローマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/18 07:59 UTC 版)

文化

聖地

ローマ市内にはキリスト教の聖地のひとつであるバチカン市国があり、毎年多くの観光客や巡礼者が訪れる。特にサン・ピエトロ広場は大規模なイベント時にも多くの信者を収容できるよう、最大で約30万人が一度に入れる敷地を持っている[30]

音楽

ローマは、北イタリアの諸都市に比べると意外なほどオペラは盛んではなく、ローマ歌劇場2014年にいったん全従業員解雇が発表されたことがある(その後労使の妥協により撤回)。むしろイタリアには数少ないコンサートオーケストラの名門として、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団が特筆すべき存在である。また、イ・ムジチ合奏団も同地が拠点である。

スポーツ

国際大会

ローマは1960年ローマオリンピック開催地であり、同年には第1回パラリンピックが開催された。また、2009年世界水泳選手権もローマで開催された。さらに1987年世界陸上の開催地であり、スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマが会場として使用された。イタリア陸上競技連盟会長のプリモ・ネビオロにより1980年に創設され、2010年以降はIAAFダイヤモンドリーグの1大会に加わった陸上競技会、ゴールデンガラもオリンピコを会場として行われている[31]

ASローマ時代のフランチェスコ・トッティ

サッカー

ローマで圧倒的に人気のあるスポーツサッカーである。スタディオ・オリンピコでは1990 FIFAワールドカップ決勝戦が行われ、現在はセリエA屈指の強豪ASローマおよびSSラツィオホームスタジアムとして使用されている。ローマとラツィオ間には猛烈なライバル意識が存在しており、地元民からはローマ・ダービーは「試合以上の存在」と言われている[32]

また、ローマのみならずイタリアを代表するアスリートとして、フランチェスコ・トッティアレッサンドロ・ネスタダニエレ・デ・ロッシアレッサンドロ・フロレンツィなどの有名な選手を輩出している。その中でもトッティは、およそ25年間にもわたってASローマ一筋でプレーしたワン・クラブ・マンであり、同クラブの歴代最多得点(316得点)および歴代最多出場(786試合)の記録をもつ。


  1. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Total Resident Population on 1st January 2019 by sex and marital status” (英語). 2019年10月6日閲覧。
  2. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Roma(dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年11月25日閲覧。
  3. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale(Kmq) - Roma(dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年11月25日閲覧。
  4. ^ Demographia: World Urban Areas & Population Projections
  5. ^ 2014 Global Cities Index and Emerging Cities Outlook (2014年4月公表)
  6. ^ 2枚目(PDFのページ表記では1ページ)にある『Chart 1.』の12位。MasterCard Global Destination Cities Index” (PDF). MasterCard. p. 2 (2012年). 2013年2月16日閲覧。 “Rome 7.8mn”
  7. ^ 森さやか (2023年7月19日). “ローマで史上最高気温も 地球は過去もっとも暑い2週間”. news.yahoo.co.jp. 2023年7月24日閲覧。
  8. ^ a b 青木正規著 皇帝たちの都ローマ ISBN 4-12-101100-7 1992年発行第1版 p162-p164
  9. ^ Popolazione straniera residente nel Comune di Roma al 01/01/2022 per sesso e nazionalità”. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
  10. ^ a b 考古学 - MSN エンカルタ 百科事典 ダイジェスト
  11. ^ a b ニュートン2003年9月号、pp.30-31、丘の上に数千人の集落を構えていたローマ
  12. ^ a b ニュートン2003年9月号、pp.32-33、先端技術を導入し、カピトリーノの丘の上に神殿をつくる
  13. ^ ニュートン2003年9月号、pp.34-35、滅亡の危機に追い込まれたローマは、七つの丘を囲う城壁をつくった
  14. ^ ニュートン2003年9月号、pp.36-37、共和制期、ローマの街は七つの丘一帯に広がっていた
  15. ^ ニュートン2003年9月号、pp.38-39、ローマから四方八方にのびる街道づくりにとりかかる
  16. ^ ニュートン2003年9月号、pp.40-41、山間部のきれいなわき水がローマの街を潤した
  17. ^ ニュートン2003年9月号、pp.42-43、地中海世界の政治的中心地となったフォロ・ロマーノ
  18. ^ ニュートン2003年9月号、pp.44-45、ローマ炎上!街の3分の1が灰と化す大惨事にみまわれた
  19. ^ ニュートン2003年9月号、pp.46-47、5万人が入れるコロッセオや巨大な神殿パンテオンが登場
  20. ^ a b ニュートン2003年9月号、pp.48-49、大帝国の本拠地ローマの街は、かくして完成した
  21. ^ 独軍、ローマを撤収(昭和18年6月6日 朝日新聞『昭和ニュース辞典第8巻 昭和17年/昭和20年』p408 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
  22. ^ イタリア・ローマの「劣化」に抗議、市民が大規模デモ - CNN
  23. ^ ローマのインフラ老朽化に抗議、数千人がデモ 写真11枚 国際ニュース - AFPBB
  24. ^ Xinhua-Dow Jones International Financial Centers Development Index(2013) 2013年9月15日閲覧。
  25. ^ 前掲 (昭文社 2012, 別冊2、p.3)
  26. ^ Diocese of Roma – Statistics”. 2020年8月26日閲覧。
  27. ^ Luoghi di incontro e di preghiera degli immigrati a Roma”. 2020年8月26日閲覧。
  28. ^ Roma prima città italiana per presenza Musulmana”. 2020年8月26日閲覧。
  29. ^ La comunità ebraica di Roma oggi al voto”. 2020年8月26日閲覧。
  30. ^ 昭文社『イタリア 2013』昭文社7、2012年、44頁。ISBN 978-4398269591。"ヴァチカン市国"。 
  31. ^ History 1980-2011: three decades of Compeed Golden Gala Archived 2012年6月17日, at the Wayback Machine. Diamond League-Rome.com. 2011年7月31日閲覧
  32. ^ ローマダービーを前にまた衝突 8名刺傷”. Goal.com (2013年4月9日). 2013年4月11日閲覧。






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ローマ」の関連用語

ローマのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ローマのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのローマ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS