モノポリー 戦略

モノポリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/07 15:06 UTC 版)

戦略

世界各国のモノポリー

基本的に、販売される地域により、ボードに書かれている土地の名前もアレンジされており、駒や通貨がそのテーマに沿ったものになっている場合もある。例えば、香港版にはヴィクトリア・ピークなどがある。一部の国ではモノポリーとゲームの趣旨が違うが、カードゲームモノポリーも販売されている。

日本

日本でははなやま玩具(現・ハナヤマ)が販売権を取得し、1965年に日本で初めてモノポリーを発売[注 47]。1973年には権利がエポック社、1984年にツクダオリジナル、1988年にケナーパーカー(ジャパン)へと移ったが、わずか1年でトミーに、1996年にハズブロージャパンに、1999年に再びトミー(現・タカラトミー)へと移る。2018年4月からは再びハズブロジャパンが販売を担っている。

通常の日本語版モノポリーはオリジナルであるアトランティックシティ版の地名をそのまま和訳したものであるが、アレンジするにあたり、完全日本語化されたものや、持ち運びがしやすい小型の「ポケットモノポリー」も発売されている。

ご当地版

地名が「梅田」や「銀座」など日本のものである「モノポリージャパン」(1990年発売・2002年発売)や「日本版」(2022年発売)、「赤坂」や「新宿」など東京都のものである「ヤングモノポリー」(1988年発売)や2022年発売版[注 48]以外に、お台場版、六本木ヒルズ版、秋田県版、大阪版、横浜版、會津版、大阪環状線版などの地域限定版が発売されている。基本的には「モノポリージャパン」のように、それぞれのリリースされる国や地方の地名が使用するものか、「大阪版」や「横浜版」のようにその地域の名産品や名所、本社や本部がある企業・団体名が登場するものが一般的である(他国語版の記事を参照)。

ご当地版ボードの特徴
ボード名 通貨単位 家の名称 ホテルの名称 チャンスの名称 共同基金の名称
お台場版 ドル 通常版と同じ ホテル チャンス 共同基金
六本木ヒルズ版 なし[注 49] 森タワー キヨスク 店舗 チャンス イベント
秋田県版 ジェンコ[注 50] 秋田犬 かまくら 旅館 小野小町からの恋文 秋田券
大阪版 萬圓 千成ひょうたん 商店 百貨店 秀吉のなにわの夢 今宮戎の残り福
横浜版 じゃん タグボート 生糸問屋 赤レンガ倉庫 私立探偵濱マイクからの指令 赤い靴の女の子の夢
大河ドラマ50 ご当地版 草鞋 旅籠 本陣 大河ドラマの想い出 初夢のお告げ
會津版 いいべ[注 51] 起き上がり小法師 旅館 会津の三泣き の掟
大阪環状線版 萬円 323系電車 キヨスク 駅ビル ICOCA 大阪環状線改造プロジェクト
版権物

版権物のバージョンも多数リリースされており、スタンダード版をベースにしたものではディズニー版、ピクサー版、サンデーマガジン版、ウルトラマン版、ポケットモンスター版、ONE PIECE版、モノポリージュニアをベースにしたものではスーパーマリオ版、フォートナイト版、あつまれ どうぶつの森[9]などがある。スター・ウォーズ版は英語版に日本語訳の説明書が付属している。

この他にも日本マクドナルドとのコラボレーションで、同社が販売しているハッピーセットおまけとして、モノポリーを簡易ルールにしたもの[10]やモノポリージュニアをマクドナルドのオリジナルバージョンにカスタマイズしたものを配布したこともある[11]

その他

未来のラスベガスをテーマにした「200X フューチャー ラスベガスバージョン」、レジャーをテーマにした「モノポリー めざせレジャー王」、日本の工芸をテーマにした「日本工芸版モノポリー」、ホテルのザ・リッツ・カールトン京都をテーマにしたザ・リッツ・カールトン京都版モノポリー[12]ディスカウントストアコストコをテーマにした「モノポリー コストコ エディション」[13]などがある。

イギリス

1935年12月にイギリス・リーズのジョン・ワディントン社がパーカー・ブラザース社より提案を受け、ヨーロッパおよびカナダを除くイギリス連邦での販売権を獲得。イギリス版はアメリカ版で使用されている地名をイギリスの地名に変更したことで、その後カナダを除くイギリス連邦ではこのイギリス版が普及することになった(カナダ版ではアメリカ版の地名が使用された)。通貨はUKポンド、最高額の地名はメイフェア(£400)である。

その他

ハズブロが販売するスタンダード版以外では別バージョンや取引するものが土地に限らないものもあり、投票で選ばれた世界各国の都市が登場する「ワールドエディション」やディズニー作品をテーマとしたもの、低年齢でも遊べるようにルールが簡略化[注 52]された「モノポリージュニア」、紙幣を使用しない「キャッシュカードエディション」などが登場している。特にアメリカにおいてはハズブロからライセンスを受けたUSAopoly社が国内外のアニメ・ゲームやドラマ・映画、アメリカのプロスポーツや企業などをテーマとしたモノポリーを多数発売している。

特徴

これらのバージョンでは、前述の通り、テーマに沿った駒や通貨などが用いられている。

各国・地域版と最高額の土地の一例

国・地域名 最高額の土地
スタンダード版(アトランティックシティ版) ボードウォーク
日本版(2022年) 銀座
アメリカ合衆国版(2006年) タイムズ・スクエア
イギリス版 メイフェア
フランス版 ルー・ド・ラ・ペ
ドイツ版 シュロスアレー
イタリア版 パルコ・デッラ・ヴィットーリア
カナダ版(2010年) チャタム・ケント
ロシア版 アルバート通り
香港版 ヴィクトリア・ピーク(太平山)
ポルトガル版 ロシオ広場
スペイン版 パセオ・デル・プラド
インドネシア版 ブラスタギ
オランダ版 カルファー通り
ニュージーランド版 クイーン通り
オーストラリア版(2007年) グレート・バリア・リーフ

コンピュータゲーム版

これまで日本国内では、タカラトミー(旧タカラ、旧トミー両社個別)、ハズブロジャパン(旧・ハズブロージャパン)、エレクトロニック・アーツユービーアイソフト、マーマレードゲームスタジオの5社がモノポリーのコンピュータゲームを製作・販売している。

上記の他、モノポリータイクーン、モノポリーカジノ、モノポリー マッドネスといったモノポリーを題材にした独自のゲームも製作されている。








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