ナイル (バンド) ナイル (バンド)の概要

ナイル (バンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/19 09:58 UTC 版)

ナイル
Nile
2010年のライヴ。左から、カール・サンダースダラス・トーラー=ウェイド、クリス・ロリス。
基本情報
出身地 アメリカ合衆国
サウスカロライナ州
グリーンビル郡 グリーンビル
ジャンル テクニカルデスメタル
ブルータル・デスメタル
デスメタル[1][2]
プログレッシブ・メタル[1]
ヘヴィメタル[2]
活動期間 1993年 -
レーベル リラプス・レコード
ニュークリア・ブラスト
トイズファクトリー
日本コロムビア
公式サイト nile-catacombs.net
メンバー カール・サンダース (ボーカルギター)
ジョージ・コリアス (ドラムス)
ブライアン・キングスランド (ギター、ボーカル)
ダン・ヴァディム・フォン (ベース、ボーカル)
旧メンバー ジョン・エーラース (ギター)
ダラス・トーラー=ウェイド (ギター、ボーカル)
チーフ・スパイアーズ (ベース、ボーカル)
ジョン・ヴェサノ (ベース、ボーカル)
クリス・ロリス (ベース、ボーカル)
トッド・エリス (ベース、ボーカル)
ブラッド・パリス (ベース、ボーカル)
ピート・ハモウラ (ドラムス、ボーカル)
トニー・ラウリーノ (ドラムス)

概要

ナイルの楽曲の多くはボーカルギターカール・サンダースが書いており、楽曲の多くは、テクニカルデスメタルワールドミュージック民族音楽に分類されるような中近東の音楽を融合するという物である。そのため、古代エジプトのワードを歌に取り入れる事も有った。

また、カール以外にもボーカルを執る場合が多く、トリプルボーカルである時期が長い[注釈 1]。一時期は、メンバー4人全員がボーカルを執っていた時期もある。

歌詞の内容の多くは、エジプト学と他の古代中東文化(例えばメソポタミア)に対するカール・サンダースの関心に基づく。この世界観は、前述の中近東の文化に加えて、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの作品から強い影響を受けている。内容が専門的であることもあり、各アルバムには、個別の楽曲にカールによる詳細な解説が掲載されている。

略歴

カール・サンダースの元のMorriahと言うバンド[3]から、1993年に、カール・サンダース (VoG)、チーフ・スパイアーズ (B、Vo)、ピート・ハモウラ (Ds、Vo)の3名で結成。1994年に1stデモ『Nile / Worship the Animal』をリリース。1995年にはEP『Festivals of Atonement』、1996年に2ndデモ『Ramses Bringer of War』をリリース。同デモは翌年にシングルとして再リリースされている。この2枚の音源をリリースした時期に、ギタリストのジョン・エーラースが在籍していた。2ndデモをきっかけにリラプス・レコードと契約。1998年に1stアルバム『Amongst the Catacombs of Nephren-Ka』をリリースしデビューする。1stアルバムのレコーディング後、ダラス・トーラー=ウェイド (G, Vo)が加入。モービッド・エンジェルクリプトプシーとツアーを敢行し、知名度を上げていく。

2000年に2ndアルバム『Black Seeds of Vengeance』をリリース。リリースに先立って、ピートがツアー中に負傷したため脱退。また、リリースから数ヶ月後にチーフが脱退。トニー・ラウリーノ (Ds)が加入。ベーシストの補充はされず、活動を継続する。ベーシスト不在のまま、3rdアルバムのレコーディングを開始。ベースはダラスが兼任した。2002年に3rdアルバム『In Their Darkened Shrines』をリリース。リリース後、ジョン・ヴェサノ (B, Vo)が加入。ジョンは、3rdアルバムにセッションボーカルとして参加していた。

2004年にトニーが脱退。ナイトフォールジョージ・コリアス (Ds)が加入。ジョージ加入には、一時期ナイルに参加していたドラマー、デレク・ロッディの推薦があったからだという[4]2005年に4thアルバム『Annihilation of the Wicked』をリリース。リリース後、ジョンが脱退し、ジョー・ペイン (B, Vo)がセッションメンバーとして加入。

レーベルドイツの大手レーベル、ニュークリア・ブラストに移して、2007年に5thアルバム『Ithyphallic』をリリース。正式ベーシストが不在だったため、再びダラスがベースを兼任した。リリース後、クリス・ロリス (B, Vo)が加入。2009年に6thアルバム『Those Whom the Gods Detest』をリリース。2012年にクリスが脱退し、トッド・エリス (B, Vo)が加入した。同年に7thアルバム『At the Gate of Sethu』をリリース。

2015年2月、トッドが脱退[5]。8月『What Should Not Be Unearthed』をリリース。2017年2月、前年10月にダラスが脱退していたことを発表。ブライアン・キングスランドが加入[6]2022年7月、ベーシストのパリスが脱退した[7]

メンバー

2007年のライヴ。手前左がカール・サンダース。手前右がダラス・トーラー=ウェイド。右奥がクリス・ロリス。正面奥がジョージ・コリアス

現メンバー

現在在籍する唯一のオリジナルメンバーでバンドの中心人物。
ギリシャ出身。ナイトフォールやシステム・ショックでも活動していた。
  • ブライアン・キングスランド - (Brian Kingsland) - ギター、ボーカル (2017 - )
  • ダン・ヴァディム・フォン (Dan Vadim Von) - ベース、ボーカル (2023 - )

旧メンバー

  • ジョン・エーラース (John Ehlers) - ギター (1996 - 1997)
  • ダラス・トーラー=ウェイド (Dallas Toler-Wade) - ギター、ボーカル (1997 - 2016)
  • チーフ・スパイアーズ (Chief Spires) - ベース、ボーカル (1993 - 2001)
  • ジョン・ヴェサノ (Jon Vesano) - ベース、ボーカル (2001 - 2005)
  • クリス・ロリス (Chris Lollis) - ベース、ボーカル (2007 - 2012)
  • トッド・エリス (Todd Ellis) - ベース、ボーカル (2012 - 2015)
  • ブラッド・パリス (Brad Parris) - ベース、ボーカル (2015 - 2022)
  • ピート・ハモウラ (Pete Hammoura) - ドラムス、ボーカル (1993 - 2000)
  • トニー・ラウリーノ (Tony Laureano) - ドラムス (2000 - 2004)

  1. ^ 基本的には、カール・サンダース、ダラス・トーラー=ウェイドの2名とベーシストがボーカルを兼任していることが多い。正式ベーシスト不在の時期はツインボーカルとなっていた時期もある
  1. ^ a b Nile reviews, music, news - sputnikmusic・2015年7月27日閲覧。
  2. ^ a b Nile|Biography”. オールミュージック. All Media Guide. 2015年7月27日閲覧。
  3. ^ Metalship (2013年2月12日). “ナイルのカール・サンダースとのインタビュー”. Metalship. 2013年3月21日閲覧。
  4. ^ 山口勝正 (2005). アナイアレイション・オブ・ザ・ウィッケド. Annihilation Of The Wicked (CDライナー). ナイル. 日本東京都: リラプス・ジャパン. YSCY 1001。
  5. ^ https://www.facebook.com/ToddEllisOfficial
  6. ^ “ナイル(Nile)からダラス・トーラー=ウェイドが脱退、新メンバー加入”. amass. (2017年2月14日). http://amass.jp/84715/ 2017年2月16日閲覧。 
  7. ^ It’s time for us to share with our fans and the... Nile Official Facebook(2022年7月2日)2023年2月21日閲覧。


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