トコジラミ 歴史

トコジラミ

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歴史

トコジラミ科のDNAを分析した研究では、本種とネッタイトコジラミは約4700万年前、トコジラミ科は約1億1500万年前に出現したとする結果が出ている[83]。2017年に米国昆虫学会「Journal of Medical Entomology」に掲載された研究論文によると、アメリカ合衆国オレゴン州南部のペイズリー洞窟で見つかった5100年から1万1000年前の化石が世界最古のトコジラミ(厳密には近縁種)の化石とされている[84]。また、エジプトからは、トコジラミが少なくとも3500年前から人間の寄生虫として知られていたことを示唆する化石が発見されている[85]。数千年前にヨーロッパ、アジア、アフリカでヒトがコウモリと同じ洞穴に住むようになり、トコジラミやネッタイトコジラミもヒトを宿主にするようになったとされている[84]

初期の言及例としては紀元前400年ごろ、古代ギリシャの哲学者デモクリトスがトコジラミの予防策を伝えたものがある[86]。その後はアリストテレスの『動物誌』内で言及され[7]、西暦77年頃にローマで初めて出版されたプリニウスの『博物誌』では、ヘビの咬傷や耳の感染症などの病気の治療に薬効があるとしてトコジラミに言及している[87][注釈 4]。他の地域、中国では600年ごろ、イングランドでは1583年ごろ[86]北アメリカでは1600年代に最初期の記録がある[16]

20世紀になってからは暖房の普及といった生活環境の変化の影響で、北米やヨーロッパなどの世界各地で屋内で時期を問わず発生するようになった[88]。1940年代以降はDDTをはじめとする殺虫剤の普及や生活環境の改善とともに被害報告は珍しくなったが、1990年代半ば以降被害報告が再び増え始めており社会問題化している[89]。再燃の原因については、カーバメイト系やピレスロイド系、有機リン系の殺虫剤に対する発達した薬剤抵抗性が報告されるなど[90][91][71]、防除上の要因が考えられている[89]。また、人々のトコジラミに対する知識低下や防除に有効だった殺虫剤の屋内使用に対する法規制[92]、人間の往来の急増や家具類の流通量増加も一因として指摘されている[28]

オーストラリアアメリカ合衆国でも、21世紀に入って再びトコジラミによる被害が拡大し、社会的影響を与えた[93]。例えばアメリカ合衆国サンフランシスコでは2006年にトコジラミの大量発生が2年前と比べて倍以上の300件近くが衛生局に報告された[94]。トコジラミによる被害額は世界で年間数十億ドルと推定されている[95]

日本

江戸時代には既に日本に侵入していたことが窺われる[18]。一般的には文久年間(1861年から1864年)にオランダから購入した古船で発見されたのが日本における初見とされるものの、13世紀成立の古今著聞集や18世紀後半の菅江真澄『かたゐ袋』にトコジラミを想起させる記述がある[96][7]1595年刊行の『羅葡日対訳辞書[注釈 5]』にも「トコムシ:cimex」としてトコジラミが掲載されているほか[98]1603年に刊行された『日葡辞書』にも同様にトコムシとして掲載されている[99]

博物学者の田中芳男は『南京蟲又床蝨』(1897年)にてトコジラミを文久年間にオランダから購入した古船から侵入したものと記すとともに[100]神戸での流行について報告している[7]磯野直秀は日本におけるトコジラミについて、室町時代には侵入していたと考えられるが、それほど拡散しなかったのか江戸期の文献では言及に乏しく、開国後の再侵入で本格的に分布を拡大したようだとする[101]

明確な記録は明治初期から知られ、1877年西南戦争時に小倉の兵舎で発見されたのを皮切りに、軍隊の移動に伴い分布を広げ、鎮台虫とも呼ばれていた[7]。明治10年代以降は南京虫としてしばしば新聞でも取り上げられるようになり、このころ刊行された『生物学語彙』(1884年)では初めてトコジラミという和名が見える[101]。一方、明治初期に書かれたバジル・ホール・チェンバレンの『日本事物誌』のように南京虫を皆無とする文献もある[7]

明治期以降は都市部の家屋や宿屋へと分布を拡大していき、1960年代までトコジラミによる被害が見られた[102]。殺虫剤のない時期は捕獲器や蒸気消毒器で、第二次世界大戦後はDDTやBHCで駆除が行われていた[102]。DDTの普及のほか、1965年頃より使用されだした有機リン系の殺虫剤の普及や生活環境の改善により、1970年頃には殆ど目にすることはなくなった[103]。しかし、21世紀(2005年ころ[25])に入って宿泊施設、次いで住宅から被害が報告されるようになった[79][22]。東京都の場合、1990年代後半と2000年代を比較すると年間の相談件数が2.4倍に増えており、平尾 (2010)は全国的なデータはないとしつつ増加傾向は他でも見られると指摘している[104]。要因としては殺虫剤に対する抵抗性発達の他にも、海外からの旅行者や帰国者によって持ち込まれた可能性が考えられている[22]。2010年代以降も海外からの観光客や海外への渡航者の増大により、トコジラミが国内へ持ち込まれる機会が多くなった[105][18]

兵庫県神戸市にある寺院の住職が、鳥取県三朝温泉にある旅館に宿泊した際、ダニに刺され、かゆみで葬式などの仕事ができなかったとして、旅館を相手に休業損害など計157万円の損害賠償を求めた民事訴訟の判決が2004年6月29日神戸地方裁判所であった。裁判長はシラミ(保健所の鑑定により正しくはトコジラミと判明した)がいたことを認め、旅館に慰謝料10万円の支払いを命じた。訴えによると住職は三朝町内の旅館に宿泊した際、全身にかゆみを感じ、その治療に約2か月かかり、1か月以上休業したという[106]


注釈

  1. ^ トコジラミの生物的防除法として天敵とされるゴキブリが有効だとする話があるが、キンチョー大日本除虫菊)はゴキブリがカメムシ類を餌にすることはないとして否定している[41]
  2. ^ 初めて刺咬を受けたときであっても、集団で吸血された場合は1週間から2週間で皮疹が遅発することがある[38]
  3. ^ 実験室の環境下ではシャーガス病を引き起こす原虫Trypanosoma cruziを保有したトコジラミがネズミにシャーガス病を伝染させる能力を有することが確かめられている[54]。また、塹壕熱英語版などを引き起こす細菌Bartonella quintanaの媒介者となりうることを示唆する研究結果もある[55]
  4. ^ プリニウス自身は「その名を口にするさえおぞましい生き物」とこき下ろしており、前記の言及は伝聞によるものとしている[7]
  5. ^ アウグスチノ会士アンブロジオ・カレピノ英語版ラテン語辞書をもとにした日本語・ラテン語・ポルトガル語の対訳辞書[97]

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