ダンシング・ヒーロー (Eat You Up)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 23:37 UTC 版)
「ダンシング・ヒーロー (Eat You Up)」 | ||||
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荻野目洋子 の シングル | ||||
初出アルバム『荻野目洋子 ザ・ベスト』 | ||||
B面 | ぜんまいじかけの水曜日 | |||
リリース | ||||
規格 | シングルレコード | |||
ジャンル | ポップス、ダンス・ポップ[1] | |||
レーベル | ビクター音楽産業 | |||
作詞・作曲 |
日本語詞:篠原仁志 作詞:TONY BAKER, ANGELINA KYTE 作曲:TONY BAKER, ANGELINA KYTE 編曲:馬飼野康二 | |||
ゴールドディスク | ||||
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チャート最高順位 | ||||
初登場9位TOP10内9週ランクイン 9→6→8→4→2→3→4→8→圏外→10 | ||||
荻野目洋子 シングル 年表 | ||||
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解説
原曲はイギリスの歌手のアンジー・ゴールドにより、1985年に発売されて世界的に大ヒットした『Eat You Up』(邦題:「素敵なハイエナジー・ボーイ」)である。曲調は当時の王道のディスコ・サウンドだった。
荻野目版の曲名の候補にはサビの歌詞から「シンデレラ・ボーイ」などがあったが、所属するライジングプロダクション社長の平哲夫による鶴の一声で「ダンシング・ヒーロー」に決まった[4][5]。
荻野目は、本曲で第12回日本テレビ音楽祭にて日本テレビアイドル賞、第12回あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭にて最優秀アイドル賞、第19回日本有線大賞にて有線音楽賞を受賞している。また、第37回NHK紅白歌合戦に初出場を果たした。同曲の大ヒットにより、荻野目は一躍トップアイドルに躍り出ることとなった[6]。
テレビ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』では、荻野目がレギュラー出演していたコント「貧乏家の人々」で本曲が使われており、石橋貴明が冒頭を歌っては木梨憲武が暴力的なツッコミで止めるのが毎回のお約束となっていた。なお、2014年に製作されたミュージックビデオでは、とんねるずの許可を得たうえで同コントバージョンの振り付けが使われている[7]。
お笑い芸人の平野ノラは、バブル時代のOLネタでブレイクした2015年頃からテレビ番組でたびたび本楽曲を出囃子に使用した[8]。当時のインタビューでもオススメの1980年代音楽として挙げている[9]。
2017年に大阪府立登美丘高等学校ダンス部がコンテスト用の組曲に用いたことにより再注目され、12月に同曲のバージョン違い15曲を収めた企画シングル『ダンシング・ヒーロー ジ・アーカイブス』が発売されるなどリバイバルヒットした(詳細は後述)。
振付師の三浦亨によれば、イントロや間奏で披露される独特のステップはマドンナを意識したものである[10]。また、この曲はKilling Me Softly His Songをアレンジしたものである。
チャート成績
荻野目も、歌手デビュー以来初めてのオリコン週間チャートトップ10入りを果たす。また翌年1986年の年間チャート12位にランクされ、シングル売上も唯一30万枚を突破(累計32万枚)[2]、荻野目自身最大のヒット曲となった。累計売上は70万枚(公称)[11]。
TBS系『ザ・ベストテン』では1985年12月に“今週のスポットライト”で初登場[注 1]、翌1986年に入ってから初のベスト10入りを果たす(1986年1月9日、9位で初登場)。最高位は2位まで上昇(1986年2月6日)、通算9週間ランクインした[13]。
注釈
出典
- ^ “荻野目洋子 – Dancing Hero = ダンシング・ヒーロー”. Discogs. 2023年5月13日閲覧。
- ^ a b c 1968 - 1997 オリコン チャート・ブック(1997年12月11日第1刷)p.64
- ^ 荻野目洋子 登美丘高校ダンス部とレコ大特別賞受賞、授賞式でもコラボ切望アメーバニュース 2017年11月20日
- ^ a b 朝日新聞 2017年6月24日 土曜版「be on saturday」2面
- ^ “ダンシング・ヒーローと私”. 荻野目洋子オフィシャルブログ. CyberAgent (2017年9月19日). 2017年9月24日閲覧。
- ^ 「アイドルの80年代は大競争時代だった」荻野目洋子×売野雅勇対談AERA dot. 2016.9.25
- ^ “荻野目洋子が語る、“歌って踊れるアイドル”の30年「物事に立ち向かう姿勢を大切にしてきた」”. リアルサウンド. blueprint (2014年8月27日). 2020年9月23日閲覧。
- ^ “平野ノラ、ギロッポンでバブルなパフォーマンス?”. 日刊スポーツ. (2015年7月7日) 2017年6月24日閲覧。
- ^ “平野ノラ インタビュー”. コンテンツリーグ. 2017年6月24日閲覧。
- ^ “荻野目洋子「私のダンシング・ヒーロー」振付師・三浦亨さんとポーズ”. Techinsight (テックインサイト). (2017年12月5日) 2020年9月23日閲覧。
- ^ 妊娠4カ月 荻野目洋子が入籍、スポニチアネックス、2001年10月20日。(インターネットアーカイブのキャッシュ)
- ^ 角川インタラクティブ・メディア「別冊ザテレビジョン ザ・ベストテン 〜蘇る! 80'sポップスHITヒストリー〜」2004年12月、ISBN 978-4-0489-4453-3 p.138)
- ^ 角川インタラクティブ・メディア「別冊ザテレビジョン ザ・ベストテン 〜蘇る! 80'sポップスHITヒストリー〜」2004年12月、ISBN 978-4-0489-4453-3 (p.140 - 141)
- ^ 盆踊りに「ダンシング・ヒーロー」、その歴史 岐阜・愛知に広がる風習...発祥は?J-CASTニュース 2017-09-01
- ^ 酒井政利 (2014年10月29日). ““ダンシング・ヒーロー”続ける45歳の荻野目洋子”. ZAKZAK (産経新聞社) 2015年8月23日閲覧。
- ^ 盆踊りの定番に「ダンシング・ヒーロー」、その理由は?朝日新聞 2017年8月4日
- ^ “【ビルボード】「打上花火」総合首位返咲き YouTubeで急伸「ダンシング・ヒーロー」総合2位 安室奈美恵なんと12曲チャート・イン”. Billboard JAPAN (阪神コンテンツリンク,プランテック,Prometheus Global Media). (2017年9月27日) 2017年9月27日閲覧。
- ^ ビクター・エンタテインメント作品ページより
- ^ 小峰隆夫編『「バブル/デフレ期の日本経済と経済政策」第1巻『日本経済の記録-第2次石油危機への対応からバブル崩壊まで-』』内閣府 経済社会総合研究所、2011年、p.159
- ^ a b 読み替えられる「バブリー」イメージ──「ダンシング・ヒーロー」再ヒットの行方(Yahoo!ニュース 松谷創一郎 2017年12月20日)
- ^ 荻野目洋子の“バブリーダンス”リバイバルに違和感……安室の不出場で『紅白』出場の可能性も 日刊サイゾー 2017年12月15日
- ^ “Japan Hot 100”. Billboard JAPAN (阪神コンテンツリンク,プランテック,Prometheus Global Media). (2017年10月2日) 2022年11月7日閲覧。
- ^ “Japan Top Download Songs”. Billboard JAPAN (阪神コンテンツリンク,プランテック,Prometheus Global Media). (2018年1月1日) 2017年12月30日閲覧。
- ^ “Japan Top Streaming Songs”. Billboard JAPAN (阪神コンテンツリンク,プランテック,Prometheus Global Media). (2018年1月1日) 2017年12月30日閲覧。
- ^ 이국주, ‘화려한 싱글’ 양혜승 결혼 기사에 제대로 뿔났다매경닷컴 2016.10.6
- 1 ダンシング・ヒーロー (Eat You Up)とは
- 2 ダンシング・ヒーロー (Eat You Up)の概要
- 3 文化的影響
- 4 収録曲
- 5 カバー
- 6 脚注
- ダンシング・ヒーロー (Eat You Up)のページへのリンク