ガンダムTR-6 機体構成

ガンダムTR-6

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/15 07:45 UTC 版)

機体構成

ガンダムTR-6[ウーンドウォート]

諸元
ガンダムTR-6[ウーンドウォート]
GUNDAM TR-6
[WONDWART / WOUNDWORT[46]]
型式番号 RX-124 / ARZ-124[47] / ARZ-124WD[48]
所属 ティターンズ・テスト・チーム(T3部隊)
レジオン
建造 コンペイトウ / 火星
生産形態 試作実験機
武装 ブースト・ポッド・バルカン×2
バルカン・ポッド
コンポジット・シールド・ブースター
搭乗者 エリアルド・ハンター
アリシア・ザビ
アリス親衛隊

ガンダムTR-6のコアとなる素体状態の可変MS。ガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]および万能化換装システムの構想を継承し、機種統合計画を反映・ブラッシュアップする形で一から新規設計されている。推力重量比に優れ、高い機動性を用いたヒット&アウェイを得意とする。

詳細なスペックやサイズは不明だが、身長比較図(アウトラインや省略を含むラフ画稿)ではガンダムTR-1[ヘイズル改](頭頂高18.1メートル)より頭ひとつ分小さい[3][注 8]。一方で、ガンダムTR-6のガンプラ化の企画を担当したBANDAI SPIRITSホビー事業部の飯田は「設定上ヘイズル改と同じくらいの身長」であると発言している[49][注 9]

腰部ドラムフレームを中心に各部を折りたたんで小型のMA形態に変形可能で、同形態では冷却ガス・ユニット(TR-5ファイバーで使用された耐熱フィールド発生装置)を使用して大気圏突入も可能。優れた推力により、単独で大気圏内も飛行できる[14]。大腿部のみMA形態に変形した中間形態をとることもできる[50]。股間部にサブアーム(隠し腕)を1基もっており、本機や本機をコアとしたバリエーションのMA形態において、武器の保持などに活用される。

MS形態の臀部(MA形態の機首)にはブースト・ポッドを装備。これはヘイズルのブースター・ポッドを発展させたもので、ジェネレーターを内蔵している。冷却ガス・ユニットとバルカンをもつ通常型と、2つのラッチと拡散メガ粒子砲をもつマルチ・コネクター・ポッド[51]の2種類がある。どちらも中空になっているスペースがあり、変形時に頭部と胸部コックピットを覆ったり、プリムローズIIを収納してサブ・コックピットとして用いることができる。

MS形態の大腿部にもジェネレーターを内蔵しているため肥大化しているが、それ以外はほかのMSに比べて非常に華奢な体躯となっており、足首はランディング・スキッド程度のものがあるだけである。ただし既存のティターンズ製MSの四肢パーツを接続可能であり、本体の手足を折りたたんで接続することで通常のMSに近くなる。胸部には脱出ポッドとしてプリムローズIIを持ち、腕部を含む上半身はヘイズル等に装備可能なサブアームユニットIIになる。

武装はブースト・ポッド内蔵のものや後述のコンポジット・シールド・ブースターのほか、頭部にバルカン・ポッドを装備している。また設定画にはないが、漫画版でビーム・サーベルの使用が確認されている。ただし、劇中描写では標準装備のものか、敵機から奪ったものかは不明。形状は円筒形の一般的なもので、νガンダムのビームサーベルのように、斬りかかるとき以外はビーム刃が短くなっている。『Re-Boot』でも使用しており、形状は四角柱状で、鹵獲後の追加装備なのかは不明。

頭部はV字アンテナを有し、ひさしでツインアイが隠れているもののガンダムタイプとなっている。「頬当て」の形状が異なるタイプや[52]ツインアイが露出したタイプ[53]といったバリエーションもいくつか確認できる。また、彫像型のアンテナ「サイコブレード」を装備した指揮官機仕様もごく少数配備されている。

プリムローズII

PRIMROSE II (型式番号:MP-X87[54]

ウーンドウォートの脱出ポッドであり、プリムローズの後継機。

プリムローズ同様変形することでウーンドウォートの胸部を構成する自立航行能力を持った脱出ポッドである。柔軟な汎用性・拡張性も継承しており、パーツの組み合わせ次第で、上記のフルドド形態の様な支援機として単独運用も可能。また、本機自体にもプリムローズにはなかった2基のガトリング砲が装備されている。

アクア・プリムローズII
AQUA PRIMROSE II

ウーンドウォートやバーザムに内蔵されているプリムローズIIが、後述のアクア・ハンブラビIIと合体した状態でドラム・フレームごと分離したモビルポッド形態。ウーンドウォートとバーザムでは、ドラム・フレームに接続されるユニットの仕様と構成が異なる[55]

コンポジット・シールド・ブースター

ウーンドウォートの主兵装。ヘイズルのシールド・ブースターに、フライルーのウィンチ・シールドおよびロング・ブレード・ライフルを一体化して完成される[56]

ロング・ビーム・ライフル(先端がスリット状に割れた発射口になっており、高出力射撃モードではさらに左右に展開する)、ウィンチ・ユニット(射出した先端を、モビルビットとして運用可能)、ヒート・ブレード(バレル両側とも)、シールド(ライフルのバレルは伸縮可能でシールドに収めてしまうことも可能)、Iフィールド発生器(シールド防御用)、ブースター(後部のカバーをはずし増加スラスター・ユニットを取り付けることで、防御力を犠牲にして推進力を増加させることが可能)の機能を持ち、クロー形態へ変形可能なうえに、蛇腹状のサブアームまで付加(サブアームでラッチに接続、クローに変形することで巨大な腕「ギガンティック・アーム・ユニット」として使用できる)されている。さらに『Re-Boot』では、BUNNyS使用時に解析や精密作業を行うワイヤーマニピュレータが複数備えられている。

サイコ・インレでは、武装サイロに搭載するサイコミュ兵器として、4基まとめてブースターを接続し射出、さらにそれぞれブースターから射出して[57]モビルビットの一種として無線誘導および自律制御する[58]案もあった。

フルドドII

HRUDUDU II(型式番号:RX-124 / FF-X39A[54] / ARZ-124[59]

Gパーツ[フルドド]の運用データをもとに開発されたTR-6用の強化パーツ・システムで[60]、「Gパーツ・ユニット」とも呼ばれる[59]。「Gパーツを機体に組み込む」という構想は、エゥーゴのΖΖガンダムEx-Sガンダムと同一のコンセプトであり、これらの「対抗兵器」としてTR-6にはMSとフルドドIIの融合が当初から盛り込まれている[61]。また、単体でもMSとの合体機構を有する支援戦闘機として運用される[59]

支援戦闘機形態では、ウーンドウォートの胴体ユニット(マルチ・コネクター・ポッド (MCP) 装備)がプリムローズIIを機首として変形したものをコア・ユニットとし、ポッドの左右に小型のドラム・フレームと蛇腹状のベロウズ・フレームからなるマルチ可動フレームを介して[62]、ショルダー・ユニット、マルチ・アーム・ユニットおよびウィンチ・キャノンからなるバインダー[59]を装着する。また、下部のウーンドウォートのサブ・アームでコンポジット・シールド・ブースターなどを保持する。

フルドドII(おもにバインダーのみが使用される)と合体した形態は、ヘイズル・アウスラでは「ラーII」、2機合体した形態は「ラーII(第二形態)」が名称のうしろに付加されるが[63]、TR-6の場合は2機合体した形態に「ラーII」が付加される[59][注 10]。ただし、いずれも「フルドドII」を意味する「II」[63]は省略されることが多い。

TR-6に先駆けて、一部が「支援パーツ」としてギャプランTR-5[フライルー]に装備され[64]、一定の成果を挙げている[65]。また、ヘイズル・アウスラや旧プリムローズとも合体可能であり[66]、旧フルドドのウィング・ユニットを本形態のバインダーに換装することも想定されている[64]。TRシリーズのみならず、ハイザックバーザムといった既存機にも合体可能である[67]。合体方法は、ウーンドウォートなどTR計画による次期主力機系MSの場合は胴体部ドラム・フレームにMCPを接続[62]。ハイザックなどトランス・パック・システム導入MSの場合はガンダムTR-1型バックパックに換装し、上部ブースト・ポッドにMCPを接続[62]。それ以外の既存MSなどの場合は、サブ・アームあるいはフルドドのドラム・フレームに追加したベロウズ・フレームのアームでMSの股間下部に接続する[62]。いずれの場合も、同時にマルチ可動フレームの伸縮によりMSの両肩をショルダー・ユニットで挟み込んで計3か所でロックする[62]

支援戦闘機形態はテスト・カラー[63]とレジオン・カラー[59]が確認されているが、ティターンズ・カラーの機体と合体したバインダーの塗装はテスト・カラーと同じである[66]

レジオン建国戦争ではバーバラが搭乗し、アリシアらが搭乗する[ハイゼンスレイII][ファイバーII]ユニットの合体の仲介役となっている[14]

装備
ショルダー・ユニット[68]
フルドドのウィング・ユニットの進化形で、「ブースター・ユニット(またはポッド)」とも呼ばれる[69]。TRシリーズ共通の新型ジェネレーターを内蔵しており[64]、熱核ジェット / ロケットとして機能する[60]。後部にドラムフレームを装備、マルチ・アーム・ユニットを接続するほか、側面にサイコガンダムの腕部[70]などの大型機器を装着可能[52]。支援戦闘機形態などでは、ここに中型ブースターを取り付けることもある[59]
前部が「クロー・アーム・ユニット[71]」となっているタイプもあり、蛇腹式のアームにより伸縮する[64]。クロー内側にビーム発振器があり、旧フルドドのロング・ブレード・ライフルを接続して(クローで挟んで保持)ビーム・キャノンとして使用可能[64]。通常タイプと同様の角型のスラスターは確認できるが、熱核ジェット用のインテーク[72]はない。
マルチ・アーム・ユニット[71]
「サブ・アーム・ユニット」とも呼ばれる[73]。ウィンチ・キャノンなどを保持するほか、スタビライザーとしても機能する[64]

ガンダムTR-6[ハンブラビII]

GUNDAM TR-6 [HAMBRABI II](型式番号:ARZ-124HB II[74]

『Re-Boot』で新規に設定された形態。フルドドIIにウイング・バインダー、ビームキャノン[74]、ハイメガ・キャノン・ユニット[75]を装着した完全なMA形態で、ハイゼンスレイII(・ラー)と共通の強化パーツを使っている[74]ハンブラビのMA形態に対応する形態であり[74]、「ガンダム」の名を残しているが、これ自体の構成部品に四肢や頭部は含まれていない。SSDにおいては「ハンブラビ・フラカ」と改称されている[75]。本形態は空間戦を主眼に置いているが、下記の水中用装備のほか、空戦用、陸戦用、後方支援用のユニットがあり、理論上あらゆる局地戦への対応が可能である[74]

アクア・ハンブラビII

[AQUA HAMBRABI II](型式番号:RX-124[76] / ARZ-124HB II M[74]

フルドドIIに「アクア・ユニット」[77]を装着した、ハンブラビIIの水中仕様。こちらは「ガンダム」の名が冠されていないが、頭に「TR-6」を付けて表記されることもある[76]。突起が多く水中での運用に不向きな形状に見えるが、フリージーヤード技術を応用したゲル状物質で本体を包み込むことで水の抵抗を軽減させるなどの対策がほどこされている[78]。フルドドII同様にGパーツとしての機能も備えており、ウーンドウォートと合体してアクア・ウーンドウォートとなるほか、それ以外のMSとの合体も可能であり、マリン・ハイザックアクア・ハイザックバーザムアクア・バーザムとなる。合体時の装着部位によって運用領域が変化し、腰に装着した場合は水上、肩に装着した場合は水中での運用に特化する[74]

連邦軍における水陸両用MSは、一年戦争時はMS開発の遅れもあってアクア・ジムの配備に留まり、戦後も鹵獲したザク・マリンタイプを改修したザク・マリナーの使用を続けるなど新規開発には消極的であった[77]。しかし「地球圏の守護者」を自認するティターンズは、ジオン残党の海洋勢力を放置するわけにはいかず、水中用MSに換装できる強化装備が必要不可欠となり、TR計画においてアクア・ユニットが開発される[77]

レジオン建国戦争におけるジオンマーズの氷河拠点攻略戦ではアクア・ハイゼンスレイIIのほか、アクア・ユニットを装備したマラサイをはじめとするブラックヘアーズ仕様のMSが投入されている[79]。その後を描いた『くろうさぎのみた夢』作中ではアクア・バーザムのほか、単体のものも多数出撃している。

装備
攻撃用ユニット
フルドドIIのショルダー・ユニットの前部に装着する。4連装のマイクロ・ミサイルと、下部にハンド・アンカーを装備[78]
ハイドロ・ジェット・パック[74]
ハイドロ・ジェット式のブースト・ポッドとも呼ばれる。ショルダー・ユニット後部のドラム・フレーム、および中央部のマルチ・コネクター・ポッドとプリムローズIIからなるコア・ユニット上部の計3基が装着される[78]
水中用シールド・ブースター
ショルダー・ユニット後部のドラム・フレームからウィンチ式サブ・アームを介して左右に2基装備。前半部に水中発射式の大型巡航ミサイル (SLCM) と小型ミサイルを搭載する[78]
スタビレーター
マルチ・コネクター・ポッドとプリムローズIIを繋ぐドラム・フレームに接続され、後方に伸びる。先端部に炸裂式ハープーン・ガンを搭載する[78]
フリージーヤード発射管
オプションとしてマルチ・コネクター・ポッド下面に2基装備する[78]

追加装備・ユニット

各形態専用の装備・ユニットは各形態を参照。

重力下用脚部
TR-6の各強化形態を重力下で運用する際には、本体の自重を支えるために堅牢な脚部が必要となるため、[ウーンドウォート]の脚部を折り畳んで既存MSの脚部(膝から下)を接続する。T3部隊における試作機の運用実験時にはガンダムTR-1[ヘイズル]の脚部が使用されている。これは次世代主力機であるガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]の脚部の試作部品でもあり、完成後は同機の脚部を汎用強化パーツとして使用する予定であったが、計画変更にともない[ヘイズル・フレア]の簡易量産型であるバーザムの脚部での運用に変更される。レジオン親衛隊における実際の運用時も、これに倣っている[25]。そのほか、各形態によってさまざまな既存MSの脚部が使用されている。
サイコブレード
頭部のV字アンテナに替わって装備される、翼の生えた少女(インレの擬人化)の彫像をかたどったサイコミュ送受信用ブレード・アンテナ[80]。「フィギュアヘッド」とも呼ばれる[11]。これを装備する機体はガンダムTR-6[ウーンドウォート]サイコブレードカスタムと呼ばれる指揮官機仕様とされ[81]、レジオンでもグロリア・ザビ機をはじめごくわずかである[11]。また、クインリィのコアMSとなるのはこの仕様である。
高級な火星産の希少金属を使用しており、黄金に輝く[80]。もともとは「OVER THE MIND」計画と連動した、強化人間用のマンマシンインターフェースの一種として開発されており、強力なサイコ・ウェーブにより各サイコミュ兵器との同調率を高めるほか、監視衛星「エレノア」とのサイコミュ・リンクや、EWACキハールとの連携も可能[80]。さらに、通常のV字アンテナより大きく左右に伸びた角が、敵味方双方にガンダムタイプであることを視認させる心理的効果を担う[80]
『ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』では、ニュータイプ能力をもたないジオンマーズのチェスターJr.が直接触れることで、戦死したヌマーシュら味方の強化人間たちの思念体と会話をおこなっている。
ウィンチ・キャノン[82]
ヘイズル・アウスラおよびプリムローズに装備されたバレル開放型のウィンチ式試作メガ粒子砲を強化・発展させた武装[83]。バレルの延長によって射撃精度や威力が強化されている[83]。また、ウィンチの有線制御による遠隔攻撃に加えてオールレンジ攻撃にも対応する[82]。強化前から装備されているモノアイ・センサーによる隠密索敵行動や、ワイヤーに電流を流してハンブラビの「海ヘビ」のような運用も可能[82]。裏面には3連装グレネード・ランチャー[82]やハイパー・バズーカ[58]など追加武装の装着も可能。なお、形態によっては強化前の旧型が装備される場合もある。
ハイ・メガ粒子砲
「ハイメガ・キャノン・ユニット」とも呼ばれる[75]。絶大な威力を誇るビーム兵器[82]。第4世代MSに匹敵する攻撃力もち、同クラスの敵を凌駕することができる[82]。面制圧力に加え、拡散式として防御兵装としても運用可能[82]。フライルーIIとアドバンスド・キハールIIのものは外観が異なるものの、機関部は共通である[84]
クラッカー・ホルダー[85]
「投榴爆弾」とも呼ばれる[82]、円盤状のクラッカーを3基マウントする。TRシリーズの多くが装備するとされるが[82]、TR-6以外で確認できるのはアドバンスド・フライルーのみである。サブ・アームを戦闘時に有効活用するためのもので、指示により自動で投榴される[82]
ウィング・ブースター[82]
「増加ブースター・ユニット」とも呼ばれる[83]。ギャプランのバインダー後半部を発展させた2連式の推力増加ユニットで、大推力により大気圏内での飛行を可能とし、機体に高度な機動性と運動性をもたらす[82]。プロペラントを内蔵しているため、航続距離および継戦能力も延長される[82]。装着位置は任意に設定可能で、機体の重心と位置の調整により性能を変化できる[82]
ギャプラン用ブースター / 大型ブースター / 中型ブースター
ヘイズル・ラーと同様に、巡航形態で使用される。さらに、のちのフルアーマー・ユニコーンガンダムが装備する大型ブースターに酷似したもの、およびその縮小版(便宜上「中型ブースター」と呼称)を併用することもある[59]
ウェポン・カーゴ
「ウェポン・コンテナ」とも呼ばれる[82]。規格化された汎用コンテナで、内部に各種兵装を搭載する[86]。ハイ・メガ・キャノンの出力をおぎなうための増加ジェネレーターの搭載など、ほかの強化パーツの装着により引き起こされるデメリットを解消するための重要ユニットでもある[82]。後部にマニピュレーター式の能動的ラッチを装備しており、コンテナを機体各部に自由に装着可能[86]
コンテナ収納式ファンネル
BUNNySの制御とサポートによる、サイコミュ無線誘導端末。メガ粒子砲ジェネレーター部を先頭に、3枚のバレル部とそれらを繋ぐスラスター部が縦に並んだ状態となり、ウェポン・カーゴ内に対面で2基収納される。射出後は、筒状に丸まって解放式バレルによる射撃体勢をとる[注 11]。バレル部はウィンチ・キャノンと同系であり、カーゴに収納するために先端が短くなっている。カーゴ内で再充填も可能[25]
ダイダロス・ユニット (DEADALUS UNIT[18])
球形の大型飛行ユニットで、サイコガンダムがモビルフォートレス形態で飛行する際に使用するミノフスキー・クラフトをTR系強化装備としてユニット化したもの[18]。熱核ジェット / ロケットやホバー推進も併用した複合飛行ユニットでもある[87]。複数のパーツを装着して巨大化した状態でも、機体の重量を支えて重力下を自由に飛行できる[18]。当初はロゼット強化陸戦形態でユニットの小型化が試みられるが、失敗している[87]

注釈

  1. ^ なお、ウーンドウォートが各種パーツを装着するために腕部や脚部を折り畳んだ「四肢換装形態」の英文表記は "BUNNyS-MODE" とされる[17]
  2. ^ ほかに名称は、上記メモの「強化人間人格MS」[18]または「強化人間人格対応OS」[19]がある。
  3. ^ 計画では人体実験により幾人もの犠牲者を出したとされるが、真偽のほどは定かではないとしている[19]
  4. ^ のちの『くろうさぎのみた夢』の設定では、この少年が「3号」と呼ばれ、「OVER THE MIND」計画に命を捧げたとされている[22]
  5. ^ さらに、当該メモを含む特定の数ページに掲載されたメモはあくまでデザイン上のコンセプトであり、サンライズの公式設定ではないとの注意書きがある[23]
  6. ^ なお、インストール時のモニターには "C.A" と表示され、戦闘時には「見せてもらおうか」「当たらなければどうということはない」「これでは道化だ」といった台詞がマーキュリーに聞こえているような描写がされている。また、観戦しているアリシア・ザビに付いているメイドのひとりも「まるで3倍速いように見えます」と述べている。
  7. ^ 連載時およびムックのフォト・ストーリーでの撮影用プロップはキハールII中間形態に近いシルエットだが、実際にはかなり異なる形状であった(製作は古木誠人)[29]。連載終了後の『電撃ホビーマガジン』でキハールII形態であったことが明言され、空山竜司によって改めて模型作例が製作された(ただしティターンズ・カラー)。空山によれば、当時は製作できる自信がなく何かしら理由を付けては逃げていたとのこと[28]
  8. ^ ムックにはほかにも別の比較図(平面図とされる)が掲載されており、そちらでは[ヘイズル改]と同じ頭頂高で描かれているが、「正確なサイズは別紙参照」と記述されている[12]
  9. ^ 当該設定で立体化されたTR-6[ウーンドウォート]のガンプラは、同スケール(HGUCシリーズ)のティターンズ系MSの四肢とミキシングビルドすることで設定どおりの派生形態が再現できるようになっている。
  10. ^ TR-6にフルドドIIが1機合体した形態の名称は、ハイザックIIには何も付加されていないが、ハイゼンスレイII・ラー(『ティターンズの旗のもとに』のカラー画稿版)には付加されている。
  11. ^ のちの時代の(登場作品『ガイア・ギア』の発表は先)ゾーリン・ファンネルと同様の構造。
  12. ^ [ウーンドウォート・ラー2][89]や[ウーンドウォートラーII](中黒なし)[88]の表記も見られる。
  13. ^ 「ハイゼンスレイII」の英文表記はほかに "HAZE'N-THLEY II[91]" や "HAZE'N-THELEY II[92]" とされることもある。
  14. ^ 当初の設定では、本機は特に宇宙戦を得意とするとされ、MA形態は大気圏内での運用を想定していないとされていた[93]
  15. ^ ただし、出典の同頁の本機のスペック表では、頭頂高を含むすべての項目の数値が記載されていない(横線が引かれている)[99]
  16. ^ ただし、その後プレミアムバンダイから発売された本形態のプラモデルのリア・スカートは、『ティターンズの旗のもとで』のラフデザインをもとにしている。
  17. ^ 文字設定でも、ハイゼンスレイIIにフルドドII 2機を装着した形態が「ハイゼンスレイII・ラー」であるとしている[65]
  18. ^ モノクロ画稿が掲載されているが、ガンダムMk-Vと異なりソール部がハイヒール状になっている[57]
  19. ^ 初期設定では "ARX-124R" であった[107]
  20. ^ コンテナはウェポン・カーゴに内蔵されているものと同型だが[4]、大中小いずれに当たるかは不明。
  21. ^ ただし "GUNDAM TR-6 [WONDWART] ADVANCED HRAIROO FORM" と英文表記のみ。
  22. ^ ただし [GRAN-BARZAM II] と英文表記のみ[130]

出典

  1. ^ a b 小説AOZ下 2008, p. 5.
  2. ^ ムックAOZ Vol6, p. 11.
  3. ^ a b c ムックAOZ Vol6 2008, p. 38-39.
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q ムックAOZ Vol6 2008, p. 66-69.
  5. ^ 国会図書館 彷徨の六花 2023.
  6. ^ ムックAOZ Vol6 2008, p. 16-18.
  7. ^ ムックAOZ Vol6 2008, p. 26-28.
  8. ^ a b c d e f ムックAOZ Vol6 2008, p. 36-39.
  9. ^ a b c AOZ ReBoot19 2015.
  10. ^ くろうさぎのみた夢1 2018, p. 111-112.
  11. ^ a b c d くろうさぎのみた夢1 2018, p. 145-146.
  12. ^ a b ムックAOZ Vol6 2008, p. 26-27.
  13. ^ 小説AOZ下 2008, p. 196-198.
  14. ^ a b c d e f g AOZ ReBoot SP2 2022.
  15. ^ WEB HGサイコブレードカスタム特集 2022.
  16. ^ a b c d e f g h i j AOZ ReBoot16 2015.
  17. ^ a b c d e f AOZ ReBoot18 2015.
  18. ^ a b c d e f g h i j AOZ ReBoot34 2017.
  19. ^ a b c d e f g h i AOZ ReBoot49 2018.
  20. ^ a b c d e f g h i AOZ ReBoot25 2016.
  21. ^ AOZ ReBoot32 2017.
  22. ^ くろうさぎのみた夢2 2019, p. 142.
  23. ^ a b c d ムックAOZ Vol6 2008, p. 70-73.
  24. ^ くろうさぎのみた夢3 2019, p. 25-29.
  25. ^ a b c d e f g AOZ ReBoot73 2022.
  26. ^ ムックAOZ Vol6 2008, p. 15.
  27. ^ 小説AOZ下 2008, p. 189-190.
  28. ^ a b c 電撃ホビー1101 2011, p. 130-131.
  29. ^ ムックAOZ Vol6 2008, p. 93.
  30. ^ ムックAOZ Vol6 2008, p. 22-23.
  31. ^ 小説AOZ下 2008, p. 190-192.
  32. ^ ムックAOZ Vol6 2008, p. 33-35.
  33. ^ 小説AOZ下 2008, p. 199-203.
  34. ^ a b c ムックAOZ Vol6 2008, p. 40-43.
  35. ^ a b c 小説AOZ下 2008, p. 203-207.
  36. ^ ムックAOZ Vol6 2008, p. 48-53.
  37. ^ 小説AOZ下 2008, p. 209-216.
  38. ^ ムックAOZ Vol6 2008, p. 58-61.
  39. ^ 小説AOZ下 2008, p. 216-220.
  40. ^ a b ムックAOZ Vol6 2008, p. 99.
  41. ^ 漫画AOZ4 2008.
  42. ^ a b c AOZ ReBoot SP1 2022.
  43. ^ くろうさぎのみた夢2 2019, p. 33.
  44. ^ EBグリプス戦争編 1989, p. 61.
  45. ^ a b c d AOZ ReBoot08 2014.
  46. ^ HGUCウーンドウォート 2018.
  47. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q AOZ ReBoot13 2015.
  48. ^ a b c d e f g h i AOZ ReBoot10 2014.
  49. ^ プレバンガンプラch9 2019.
  50. ^ AOZ ReBoot52 2018.
  51. ^ a b c d e f g h AOZ ReBoot62 2019.
  52. ^ a b c d e f g h i j AOZ ReBoot02 2014.
  53. ^ a b c AOZ ReBoot06 2014.
  54. ^ a b c d e f 新訳MS大全集0081-0900 2022, p. 72.
  55. ^ AOZ ReBoot SP4 2023.
  56. ^ AOZ ReBoot40 2017.
  57. ^ a b c d e f ムックAOZ Vol6 2008, p. 76.
  58. ^ a b c d e f g h i j AOZ ReBoot36 2017.
  59. ^ a b c d e f g h i j k l m n AOZ ReBoot12 2014.
  60. ^ a b ムックAOZVol6 2008, p. 44-45.
  61. ^ a b AOZ ReBoot54 2018.
  62. ^ a b c d e AOZ ReBoot83 2023.
  63. ^ a b c ムックAOZVol6 2008, p. 5-6.
  64. ^ a b c d e f ムックAOZVol5 2007, p. 54-56.
  65. ^ a b c AOZ ReBoot55 2018.
  66. ^ a b ムックAOZVol5 2007, p. 70-71.
  67. ^ a b c d e AOZ ReBoot53 2018.
  68. ^ ムックAOZVol5 2007, p. 94-97.
  69. ^ ムックAOZVol5 2007, p. 98-99.
  70. ^ ムックAOZVol5 2007, p. 57.
  71. ^ a b ムックAOZVol5, p. 94-97.
  72. ^ ムックAOZVol5, p. 54-56.
  73. ^ ムックAOZVol5, p. 98-99.
  74. ^ a b c d e f g h i AOZ ReBoot39 2017.
  75. ^ a b c AOZ ReBoot80 2023.
  76. ^ a b AOZ ReBoot43 2017.
  77. ^ a b c d AOZ ReBoot38 2017.
  78. ^ a b c d e f g h i AOZ ReBoot51 2018.
  79. ^ a b c d AOZ ReBoot SP3 2023.
  80. ^ a b c d AOZ ReBoot61 2019.
  81. ^ AOZ ReBoot60 2019.
  82. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v AOZ ReBoot37 2017.
  83. ^ a b c d e f g h i j k ムックAOZ Vol6, p. 70-71.
  84. ^ ムックAOZ Vol6, p. 74-75.
  85. ^ ムックAOZ Vol6, p. 83.
  86. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q AOZ ReBoot17 2015.
  87. ^ a b ムックAOZ Vol6 2008, p. 74.
  88. ^ a b c d e f AOZ ReBoot50 2018.
  89. ^ a b c d e f g h i j k AOZ ReBoot35 2017.
  90. ^ a b c d 新訳MS大全集0081-0900 2022, p. 74.
  91. ^ a b c d e f g h i AOZ ReBoot63 2019.
  92. ^ a b c d e f g h i j k AOZ ReBoot76 2022.
  93. ^ a b c d ムックAOZ Vol6 2008, p. 36-37.
  94. ^ a b c d e f g h i j k l AOZ ReBoot64 2019.
  95. ^ 週刊MSバイブル40 2020, p. 30.
  96. ^ a b c d AOZ ReBoot48 2018.
  97. ^ a b c d e f g h i j k AOZ ReBoot77 2023.
  98. ^ ムックAOZ Vol.6 2008, p. 38-39.
  99. ^ a b c 週刊MSバイブル52 2020, p. 13.
  100. ^ a b 電撃ホビー1001 2010, p. 142-143.
  101. ^ a b c d e f g h i 新訳MS大全集0081-0900 2022, p. 73.
  102. ^ a b c d e f g h ムックAOZ Vol6 2008, p. 78-79.
  103. ^ a b c d e ムックAOZ Vol6 2008, p. 46-47.
  104. ^ ムックAOZ Vol6, p. 76.
  105. ^ a b AOZ ReBoot65 2019.
  106. ^ くろうさぎのみた夢4 2019, p. 120-121.
  107. ^ AOZ ReBoot04 2014.
  108. ^ a b c d e f g AOZ ReBoot05 2014.
  109. ^ a b c d e f g h 新訳MS大全集0081-0900 2022, p. 76.
  110. ^ a b c AOZ ReBoot46 2018.
  111. ^ ムックAOZ Vol6 2008, p. 72-73.
  112. ^ a b c d e f AOZ ReBoot01 2014.
  113. ^ MS大全集2013 2012, p. 49.
  114. ^ a b c d e f g h i 新訳MS大全集0081-0900 2022, p. 75.
  115. ^ AOZ ReBoot45 2018.
  116. ^ a b c d e f ムックAOZ Vol6 2008, p. 64-65.
  117. ^ a b c d e f g h i j k l m n o AOZ ReBoot15 2015.
  118. ^ a b c AOZ ReBoot70 2022.
  119. ^ AOZ ReBoot20 2015.
  120. ^ a b くろうさぎのみた夢2 2019, p. 156.
  121. ^ a b c AOZ ReBoot47 2018.
  122. ^ a b c d e f g h i AOZ ReBoot11 2014.
  123. ^ AOZ ReBoot09 2014.
  124. ^ a b c d e f AOZ ReBoot33 2017.
  125. ^ a b ムックAOZ Vol6 2008, p. 70-71.
  126. ^ a b くろうさぎのみた夢6 2021, 巻頭カラー頁。
  127. ^ a b MS大全集2013 2012, p. 47-49.
  128. ^ ホビージャパン1808 2018, p. 75.
  129. ^ a b AOZ ReBoot24 2016.
  130. ^ a b AOZ ReBoot26 2016.






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ガンダムTR-6」の関連用語

ガンダムTR-6のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ガンダムTR-6のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのガンダムTR-6 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS