カトウハルアキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 15:16 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動カトウ ハルアキ | |
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生誕 |
1981年12月19日(39歳) 日本・愛知県 |
職業 | 漫画家、イラストレーター |
活動期間 | 2004年 - |
ジャンル | 青年漫画 |
代表作 | 「ヒャッコ」、「夕日ロマンス」など |
受賞 |
第11回電撃3大賞電撃イラスト大賞部門 銀賞(珈琲名義)、 第1回COMIC SEED!大賞 コミック・カテゴリー優秀賞(珈琲名義) |
代表作にテレビアニメ化・OVA化された「ヒャッコ」や、「夕日ロマンス」など。現在は無料ウェブコミック誌『COMIC メテオ』(アプリックス)にて「危ノーマル系女子」を連載中。
来歴
幼少の頃から絵を描き始め、友人にパソコンの使い方を教わったことにより手描きからCGでの描画へと移行する[1]。ペンネームをコーヒーとしてアニメ雑誌『ファンロード』(大都社)へハガキを投稿しつつ、珈琲名義ではイラストの仕事をいくつかする最中、2004年に開催された第11回電撃3大賞の電撃イラスト大賞部門にて珈琲名義で銀賞を受賞[1]。この受賞がきっかけとなって2005年5月に真嶋磨言作のライトノベル『憂鬱アンドロイド』〈電撃文庫〉の挿絵を担当し、自身初の書籍化作品となった[1]。また『憂鬱アンドロイド』出版前の2005年2月には、同じく珈琲名義で第1回COMIC SEED!大賞のコミック・カテゴリーに投稿した漫画作品「カシマシスタス」が最終選考まで残り、読者が投票で選考する読者賞の選定ため無料ウェブコミック誌『COMIC SEED!』(ぺんぎん書房)2005年3月号へと掲載され漫画家デビュー[3]。「カシマシスタス」は読者賞受賞とはならなかったが、結果的には編集部が優秀賞に選定した[4]。
カトウは上記の漫画賞に応募した事がきっかけとなって漫画を描く魅力に気付き[5]、更に「イラストレーターでは描く枚数が限られ生活ができないのでは」との考えから漫画家を目指すこととし[6]、ハガキを投稿していた『ファンロード』編集部にカトウ側から漫画を描きたい旨を伝えたという[5]。この行為が実を結び、『ファンロード』2005年7月号に実質的な漫画家デビュー作となる読み切り「夕日ロマンス」がコーヒー名義で掲載される[5]。また『COMIC SEED!』2005年9月号から自身初連載漫画作品となる「アルファ+A」を珈琲名義で開始する[7]が、掲載誌が休刊し第3話までで連載が停止してしまう。一方で読み切りの予定であった「夕日ロマンス」は人気が出たため、シリーズ化され後に正式に毎月掲載の連載作品となった[5]。
「夕日ロマンス」が毎月連載となった頃、『月刊少年ブラッド』(モビーダ・エンターテインメント)2006年5月号に代理原稿として読み切り「ホワイトタイガー」が掲載(珈琲名義)[5]。この読み切りを下地として[5]、『月刊少年ブラッド』の公式サイトである『Web★ブラッド』にて2006年7月12日より「ヒャッコ」の連載を開始する[8]。『月刊少年ブラッド』は同年11月号にて刊行を終了するが、「ヒャッコ」は第3話までウェブサイトに掲載されたのち、他の掲載作品と共に後継誌である無料ウェブコミック誌『FlexComixブラッド』(フレックスコミックス)へと移籍し2007年2月21日より連載を再開した[注 1][9]。なお移籍直前の2006年12月にペンネームを珈琲からカトウハルアキへと変更している(同時に「夕日ロマンス」でのペンネームもコーヒーからカトウハルアキへと変更)。このカトウハルアキという名前は本名ではなく、キャラ表にあった夏冬春秋という四季に関連したキャラ名をカタカナ表記にしたものであるという[5][10]。
2008年10月には「ヒャッコ」がテレビアニメ化。続いて、ゲーム化・OVA化もされる。これと前後して上記した以外の様々な出版社にてイラストの仕事を行なうようになったが、2009年中頃から「ヒャッコ」の掲載間隔が開き始め実質不定期掲載となり、2012年3月19日に掲載元であるフレックスコミックス側から連載の一時的な中止が発表された。しかしその4日後、ペンネームを真田ジューイチとしてゲーム関連会社ジー・モードが開設を発表した無料ウェブコミック誌『COMIC メテオ』にて新連載の開始を発表[11][注 2]。予定通り同年5月2日より「危ノーマル系女子」を開始し、現在も連載中である[12]。その後「ヒャッコ」は2012年12月19日に『COMIC メテオ』にて約1年ぶりとなる新作話が配信されており、2013年1月12日には単行本第7巻と公式アンソロジーコミックが発売(どちらもカトウハルアキ名義)。なお同日には真田ジューイチ名義での「危ノーマル系女子」第1巻も発売されている[13]。
この他、2009年に第6回フレコミ漫画大賞[14]、2010年に第12回フレコミ漫画大賞[15]、2012年に第1回G-mode新人コミック大賞[16]の特別審査員を担当していた。
現時点最後の作品の発表は、2015年8月19日に更新された危ノーマル系女子の第15話である。
人物・作風
2008年時点での描画方法は下書きをシャープペンシルで行ない、それ以降の工程はパソコン上で行なっていた[17]。その約4年後の2012年時点では、全ての工程をパソコン上で行なっている[18]。しかしアンケートに真面目に答えない傾向が若干あり、マシンは初号機、念写で作画、血液型はS型(スペシャル)などと答えている[19][17][2]。
執筆作品の傾向としては「ヒャッコ」に代表されるコメディ要素の強い作品が多いが、「アルファ+A」の様なロボット漫画や、「危ノーマル系女子」の様なブラック要素が入る作品など、様々なジャンルの漫画を執筆している。また漫画などは非常に読み込むタイプであり、様々な作品から影響を受けているという[5][6]。
注釈
- ^ 同年1月16日より行なわれていた第1話からの再録掲載からの流れで再開した。
- ^ なおこの発表よりも前、既に真田ジューイチ名義で2011年6月27日発売の『月刊コミックアライブ』8月号に読み切りを執筆している。
- ^ 連載作品ではなく特別掲載作品となっている[20]。
- ^ 漫画制作に関する全8ページのメイキング漫画で、その内漫画部分は3ページ。
- ^ a b 2012年2月以降にフレックスコミックスより発行される全ての書籍の発売元がソフトバンククリエイティブ(現・SBクリエイティブ)から変更になったため、重版的な意味合いで再出版されたもの。そのため本自体は奥付などに記載の出版社表記及びISBN以外に変更は無い。
出典
- ^ a b c d e “第11回 電撃3大賞 入賞作品”. AMW|電撃大賞(小説・イラスト公募企画). アスキー・メディアワークス. 2013年1月15日閲覧。
- ^ a b “カトウハルアキ|FlexComix Web”. FlexComix Web. フレックスコミックス. 2012年12月30日閲覧。
- ^ “【COMIC SEED!通信】第1回COMIC SEED!大賞読者賞投票受付開始!”. メルマ!. ユニティ (2005年2月20日). 2012年12月30日閲覧。
- ^ “【COMIC SEED!通信】COMIC SEED!大賞ついに発表!!!!”. メルマ!. ユニティ (2005年3月20日). 2012年12月30日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “NO COMIC NO LIFE 「カトウハルアキ先生」インタビュー”. コミックとらのあな. 虎の穴. 2008年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月30日閲覧。
- ^ a b “Yahoo!コミック - 作品スポットライト:祝アニメ化「ヒャッコ」祭り開催!”. Yahoo!コミック. ヤフー. 2008年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月30日閲覧。
- ^ “【COMIC SEED!通信】COMIC SEED!9月号配信!”. メルマ!. ユニティ (2005年8月20日). 2012年12月30日閲覧。
- ^ “総合トップ|Web★ブラッド”. モビーダ・エンターテインメント. 2006年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月30日閲覧。 “「NEWS」を参照”
- ^ “ヒャッコ”. Yahoo!コミック. ヤフー. 2007年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月30日閲覧。
- ^ 『投稿道F』(発行:グライドメディア 発売:大洋図書)Vol.1収録カトウハルアキインタビュー。
- ^ “コミックナタリー - 「ヒャッコ」のカトウハルアキ別名で参加するWEBコミ創刊”. ナタリー. ナターシャ (2012年3月23日). 2012年12月30日閲覧。
- ^ “コミックナタリー - カトウハルアキ別名義で新連載「危ノーマル系女子」を開始”. ナタリー. ナターシャ (2012年5月4日). 2012年12月30日閲覧。
- ^ “メテオCOMICS 創刊キャンペーン”. FlexComix Web. フレックスコミックス. 2012年12月30日閲覧。
- ^ “第6回フレコミ漫画大賞|FlexComix Web”. FlexComix Web. フレックスコミックス. 2012年12月30日閲覧。
- ^ “第12回フレコミ漫画大賞|FlexComix Web”. FlexComix Web. フレックスコミックス. 2012年12月30日閲覧。
- ^ “第1回 G-mode新人コミック大賞結果発表!”. COMIC メテオ. アプリックス. 2014年3月4日閲覧。
- ^ a b “仕事現場潜入!”. ヒャッコブログ『上園学園新聞部』. フレックスコミックス (2008年3月14日). 2008年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月30日閲覧。
- ^ “真田ジューイチ先生の本棚を覗こう(2)”. まんが家の本棚. アプリックス (2012年6月13日). 2012年12月30日閲覧。
- ^ ファンロード編集部・編『コミック・イラストロジー2006』大都社、2006年2月10日、初版、124頁。ISBN 4-88653-905-X。
- ^ “漫画を読む”. COMIC メテオ. アプリックス. 2012年12月30日閲覧。
- 1 カトウハルアキとは
- 2 カトウハルアキの概要
- 3 作品一覧
- 4 脚注
固有名詞の分類
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