つる切り つる切りの概要

つる切り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/20 17:05 UTC 版)

概要

つる性植物の成長メカニズム、種類等は「つる植物」を参照

植栽直後の人工林萌芽更新広葉樹林などでは、上空が開けているために多様な植物が繁茂する。その中でも主林木の生育に障害となるものがクズフジなどに代表されるつる性の植物であり、周囲の樹木に巻き付くことで立ち上がり上方で茂ることで光合成を阻害して成長を妨げ、機械的に幹を変形させ通水障害などで枯死に至らしめる[1]

これらつる植物が森林全体において繁茂すると高木性の樹木の生育が絶望的な環境となる。こうしたつる性植物を切断、除去することがつる切りであり、下刈りが終わった後にうっ閉するまでの間、1 - 2年程度の間隔で行う。主林木が成長してからも状況に応じて繰り返す必要があるが、林冠が閉鎖した後のつる性植物はイワガラミゴトウヅルテイカカズラなど比較的成長が遅いものが中心であり、数年間手入れが遅れても致命的なものにはならないことが通常である。作業は機械や除草剤等に頼ることができず人力による[2]

脚注

関連項目


  1. ^ 佐藤大七郎「つるきり 蔓切り」『新版 林業百科事典』第2版第5刷 p614 日本林業技術協会 1984年(昭和59年)発行
  2. ^ つり切り、除伐、雪起こし”. 太田市森林組合. 2020年10月28日閲覧。


「つる切り」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  つる切りのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「つる切り」の関連用語

つる切りのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



つる切りのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのつる切り (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS