凹版とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 産業 > 出版 > 凹版 > 凹版の意味・解説 

おう‐はん〔アフ‐〕【凹版】

読み方:おうはん

画線部分が版材面よりくぼんでいる印刷版。彫刻凹版・写真凹版(グラビア)などがある。紙幣・証券などの印刷に使用。→凸版


凹版

印刷3方式の一つで、版面の凹部に満たしたインキを紙に付着させて印刷する版。直刻凹版、食刻凹版および通常のグラビアなどがこの版式。

凹版印刷

(凹版 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/07/03 08:49 UTC 版)

凹版印刷のしくみ。版の凹んだ部分にインクをいれ、上から紙などを押し当てる

凹版印刷(おうはんいんさつ)とは、印刷技術のひとつで、版に図像を削り込むものである。通常エッチング、エングレービング、ドライポイントやメゾチントなどの手法によって銅または亜鉛に溝を作る。コラグラフィーもまた凹版として印刷しうる。凹版を印刷するときは、版をインクで覆い、ターラタン地か新聞紙によって表面を拭って、溝にのみインクが残るようにする。湿らした紙を先端に置き、印刷機を圧力をかけて版と紙を通し、版の溝から紙へとインクを転写する。

エッチングは凹版処理の一種だが、道具によって彫るエングレービングとは異なり、線は酸によって版を腐食させたものである。印刷過程は前記と同じ。

起源

印刷技法としての沈み彫りは、15世紀半ばにドイツで開発されたものと推測される。武器や甲冑、あるいは楽器や宗教的な物品は、太古より彫刻によって飾られてきた。またそのなかには稜線に黒色顔料をすり込んで際だたせることもあったと推測される。そうして彫り込まれたものの上に紙を置きデザインの写しをえたということからじかに凹版印刷は考案されたと考えられる。マルティン・ションガウアーは銅版彫刻技術を開発した中で最も古い画家である。

利用

凹版印刷は凸版印刷や石版印刷などの平板印刷と対照的に、微細な線を印刷可能なことから、偽造防止対策として紙幣やパスポートに多用される。また、高価な郵便切手の印刷に使われることがある。

この技法は17世紀末から18世紀に最も使用され、とくにポートレイトの複製に用いられた。

関連項目


凹版

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 01:47 UTC 版)

「印刷」の記事における「凹版」の解説

詳細は「凹版印刷」を参照 版の凹凸を利用する印刷法の一つで、非画線部である凸部のインクを掻き取り凹部に付いたインクを紙に転写する方式。現在では電子彫刻された銅製のシリンダーを用いた刷版が使用されるため耐久性があり、大量の印刷に向いている。微細な線を表現できることから、偽造防止の目的で紙幣や収入印紙などに採用されることが多い。 また、グラビア印刷も凹版印刷の仲間と言える。グラビア版は、ほかの印刷方法のような錯覚を利用した濃淡表現と、凹部分の深さの違いによるインクの量の増減による濃淡の変化の双方が可能であるため、写真などの再現性に優れている。かつて、雑誌においては本文は凸版で印刷され、写真ページはグラビアで印刷されていたことから、転じて写真ページのことをグラビアページと呼ぶようになった。現在は本文、写真ともオフセット印刷が利用されることが多い。

※この「凹版」の解説は、「印刷」の解説の一部です。
「凹版」を含む「印刷」の記事については、「印刷」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「凹版」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ。

「凹版」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



凹版と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「凹版」の関連用語





5
印刷版 デジタル大辞泉
92% |||||

6
版式 デジタル大辞泉
92% |||||


8
凹 デジタル大辞泉
76% |||||


10
製版 デジタル大辞泉
70% |||||

凹版のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



凹版のページの著作権

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
広告転職.com広告転職.com
Copyright(C) 2026 Total Brain co., ltd. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの凹版印刷 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの印刷 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2026 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2026 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2026 GRAS Group, Inc.RSS