冠毛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/15 08:55 UTC 版)
キク科の多くやスイカズラ科の一部では、萼が多数の毛状構造になり (剛毛状、羽毛状など)、花後に果実の先端で発達して種子散布を補助する (下図9a–c)。このような萼は冠毛(かんもう) (pappus, pl. pappi) とよばれる。ただしキク科の中には、冠毛が鱗片状のもの (例: ハキダメギク) や刺状のもの (例: センダングサ; 下図9d)、棍棒状のもの (例: ヌマダイコン; 下図9e)、非常に短いもの (例: ヨメナ)、冠毛を欠くもの (例: ヨモギ) もいる。 9a. タンポポ属 (キク科) の花. 子房上部から多数の冠毛が伸びている. 9b. タンポポ属 (キク科) の冠毛をつけた果実. 花後に冠毛の基部が伸長する. 9c. カノコソウ属 (スイカズラ科) の果実. 冠毛は羽毛状. 9d. アメリカセンダングサ (キク科) の果実. 冠毛は突起状で逆刺がある. 9e. ヌマダイコン (キク科) の果実. 冠毛は棍棒状.
※この「冠毛」の解説は、「萼」の解説の一部です。
「冠毛」を含む「萼」の記事については、「萼」の概要を参照ください。
「冠毛」の例文・使い方・用例・文例
冠毛と同じ種類の言葉
- >> 「冠毛」を含む用語の索引
- 冠毛のページへのリンク