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ザ・ザ

(the the から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/14 21:14 UTC 版)

ザ・ザ
The The
出身地 イングランド ロンドン
ジャンル ポストパンク
ニュー・ウェイヴ
オルタナティヴ・ロック
活動期間 1979年 - 現在
レーベル 4AD
Some Bizzare
インタースコープ・レコード
メンバー マット・ジョンソン
旧メンバー ジョニー・マー
Keith Laws
ジェームズ・エラー
D.C.コラード
デヴィッド・パーマー
エリック・シェーマーホーン
アール・ハーヴィン
ジム・フィティング

ザ・ザThe The)は、イギリスのバンド。ボーカルを務める中心人物マット・ジョンソンのみが不変のメンバーであり、マットのソロ・プロジェクトともとらえられる。

略歴

1978年のデビュー時は、批評家からの支持が高く、熱心なファンを獲得した。1983年発表のアルバム『ソウル・マイニング』は、イギリスの音楽誌『メロディ・メイカー』において、年間ベスト・アルバムの「第3位」に選ばれている。1989年発表のサード・アルバム『マインド・ボム』は初めてバンド形態をとり、イギリス国内のみならず国際的にもミリオン・セールスを記録した。またザ・ザは、極めて政治的な歌詞で物議をかもしたことが多々ある。1986年発表のシングル「ハートランド」では、第二次世界大戦後、イギリスは政治的、軍事的にアメリカ合衆国に追従し、自国内に在英米軍を駐留させていた事で、「ここ(英国)はアメリカ合衆国の51番目の州なのさ」と歌い、放送禁止措置を受けている[1]

アルバム『マインド・ボム』収録曲「アルマゲドン・デイズ」では、宗教対立が招いた戦争と世界の終焉をテーマにしている。ピーター・バラカンは、ザ・ザの音楽は強烈な説得力と歯に衣着せぬ歌詞で、(サッチャー支配だった)80年代イギリスの記録として重要だと記している[2]

1993年発表の『ダスク』までは、マットの実弟であるアンディ・ドッグ・ジョンソンがジャケットやスリーヴのアートワークを担当していた。アンディの描く暗く自虐的な絵は時には議論を呼び、シングル「インフェクテッド」のジャケットが問題となっていったん回収され、限定カヴァー・イラストに差し替えられて再リリースされたことがある。2008年のリイシューではそれらのアートワークはマットのセピア調のポートレートに差し替えられているものもある。

1990年には、唯一となる日本公演を行っている。

メンバー

現在のメンバー

  • マット・ジョンソン (Matt Johnson) - ボーカル、ギター
  • バーリー・カドガン (Barrie Cadogan) - リード・ギター
  • D.C.コラード (DC Collard) - キーボード、メロディカ
  • ジェームズ・エラー (James Eller) - ベース
  • アール・ハーヴィン (Earl Harvin) - ドラム

公式メンバー

  • マット・ジョンソン (Matt Johnson) - ボーカル、ギター、キーボード、ベース、メロディカ、エンジニア (1979年– ) ※1983年から1988年までは唯一の公式メンバーだった。
  • キース・ロウズ (Keith Laws) - シンセサイザー (1979年–1981年) ※現在はハートフォードシャー大学の神経心理学教授
  • トム・ジョンストン (Tom Johnston) - ベース (1980年) ※現在は全国紙の漫画家
  • トライアッシュ (Triash (a.k.a. Peter Ashworth)) - ドラム、パーカッション (1980年)
  • コリン・ロイド・タッカー (Colin Lloyd Tucker) - ギター、ボーカル (1981年)
  • サイモン・フィッシャー・ターナー (Simon Fisher Turner) - ギター、ボーカル (1981年)
  • デヴィッド・パーマー (David Palmer) - ドラム (1985年–1994年)
  • ジョニー・マー (Johnny Marr) - ギター、ハーモニカ (1988年–1994年、2017年)
  • ジェームズ・エラー (James Eller) - ベース (1988年–1994年)
  • D.C.コラード (D.C. Collard) - キーボード (1989年–1997年)
  • ジム・フィッティング (Jim Fitting) - ハーモニカ (1993年–1995年)
  • キース・ジョイナー (Keith Joyner) - ギター (1993年–1994年)
  • ジェアード・マイケル・ニッカーソン (Jared Michael Nickerson) - ベース (1993年–1994年)
  • エリック・シェーマーホーン (Eric Schermerhorn) - ギター (1995年–2002年)
  • ブライアン・マクロード (Brian MacLeod) - ドラム (1995年–1997年)
  • ゲイル・アン・ドロシー (Gail Ann Dorsey) - ベース (1995年) ※ハリウッド・ドロシー名義
  • スペンサー・キャンベル (Spencer Campbell) - ベース、バック・ボーカル (1998年–2002年)
  • アール・ハーヴィン (Earl Harvin) - ドラム (1998年–2002年)

コラボレーション

公式メンバーとしてではないが、曲ごとに多くのミュージシャンがゲスト参加している。

  • ジュールス・ホランド - ピアノ (1982年)
  • スティーヴ・ホガース - ピアノ、キーボード (1986年)
  • トーマス・リア - キーボード (1979年–1983年)
  • シネイド・オコナー - ボーカル (1988年–1989年) ※「キングダム・オブ・レイン」(『マインド・ボム』収録)
  • ネナ・チェリー - ボーカル (1985年–1986年) ※「スロウ・トレイン・トゥー・ドーン」(『インフェクテッド』収録)
  • アンナ・ドミノ - ボーカル (1985年–1986年)

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『バーニング・ブルー・ソウル』 - Burning Blue Soul (1981年) ※最初はマット・ジョンソン名義、後にザ・ザ名義で再リリース
  • 『魂の彫刻』 - Soul Mining (1983年)
  • 『インフェクテッド』 - Infected (1986年)
  • マインド・ボム』 - Mind Bomb (1989年)
  • ダスク』 - Dusk (1993年)
  • 『ソリテュード』 - Solitude (1993年)
  • 『ハンキー・パンキー』 - Hanky Panky (1995年)
  • 『ネイキッドセルフ』 - NakedSelf (2000年)

コンピレーション・アルバム

  • Solitude (1993年)
  • 45 RPM: The Singles of The The (2002年)
  • London Town Box Set (2002年)

シングル

タイトル チャート最高位 収録アルバム
UK シングルチャート USA モダンロック・チャート
1980 "Controversial Subject" - - -
1981 "Cold Spell Ahead" - - -
1982 "Uncertain Smile" 68位 - ソウル・マイニング
1983 "Perfect" - -
"This Is the Day" 71位 -
1986 ハートランド - "Heartland" 29位 - インフェクテッド
インフェクテッド - "Infected" 48位 -
1987 スロウ・トレイン・トゥー・ドーン - "Slow Train to Dawn" 64位 -
スウィート・バード・オブ・トゥルース - "Sweet Bird of Truth" 55位 -
1989 ザ・ビートゥン・ジェネレーション - "The Beat(en) Generation" 18位 13位 マインド・ボム
グラヴィテイト・トゥ・ミー - "Gravitate to Me" 63位 15位
アルマゲドン・デイズ - "Armageddon Days Are Here (Again)" 70位 -
キングダム・オブ・レイン - "Kingdom of Rain" - 16位
1990 "Jealous of Youth" - 7位 ソリテュード
1991 "Shades Of Blue EP" 54位 - -
1993 欲望の犬ども - "Dogs of Lust" 25位 - ダスク
前世のスロー再生 - "Slow Emotion Replay" 35位 -
愛は死よりも強し - "Love Is Stronger Than Death" 39位 -
1994 "Dis-Infected EP" 17位 - -
1995 "I Saw the Light" 31位 - ハンキー・パンキー
1999 "Shrunken Man" - - ネイキッド・セルフ
2007 "Mrs Mac" - - TBA

脚注

  1. ^ https://www.thethe.com/about/
  2. ^ 「ぼくが愛するロック名盤240」ピーター・バラカン著、p.312。講談社

外部リンク


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