チュニジア・ディナールとは? わかりやすく解説

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チュニジア・ディナール

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/04 14:55 UTC 版)

チュニジア・ディナール
دينار تونسي (チュニジア・アラビア語)
دينار تونسي (アラビア語)
Dinar tunisien (フランス語)
Tunisian dinars and millimes
ISO 4217
コード
TND
中央銀行 チュニジア中央銀行
 ウェブサイト www.bct.gov.tn
使用
国・地域
チュニジア
インフレ率 5.3%
 情報源 The World Factbook, 2017 est.
補助単位
 1/1000 ミリーム
通貨記号 د.ت (Tunisian Arabic) or DT (Latin)
硬貨
 広く流通 10, 20, 50, 100, 200 ミリーム, 12, 1, 2, 5 ディナール
紙幣
 広く流通 5, 10, 20, 50 ディナール
 流通は稀 30 ディナール

チュニジア・ディナールアラビア語: دينار تونسي、Tunisian dinar)は、チュニジア通貨単位。ISO 4217コードはTND。補助通貨はミリーム(مليم)で、1ディナールは1000ミリーム。

歴史

ディナールの使用は1958年に決定され、1960年に導入された。以前使われていたフランとは、1000フラン=1ディナールで交換された。フランス・フランは1958年に切り下げられたが、ディナールはそれに追随せず、1000フラン=1ディナールという為替レートはすぐに変動した。しかし、0.42ディナール=1アメリカ合衆国ドルというレートは1964年まで固定で、その後0.525ディナール=1ドルに切り下げられた。このレートは1971年まで固定された。

2019年11月7日にはデジタル化したEディナールが最初のトランザクションを行い、世界で初めて中央銀行によるデジタル通貨となった[1]

硬貨

20ミリーム硬貨

1960年、アルミニウムの1ミリーム、2ミリーム、5ミリーム硬貨と真鍮の10ミリーム、20ミリーム、50ミリーム、100ミリーム硬貨が発行された。1ミリーム硬貨は2000年、2ミリーム硬貨は1983年にそれぞれ発行が終了し、今日ではほとんど目にすることはなくなった。1968年、ニッケルの0.5ディナール硬貨が発行された。1976年にはより小さな白銅貨に代わり、同時に1ディナール硬貨も発行された。2002年にはバイメタルの5ディナール硬貨が登場した。

紙幣

10ディナール紙幣

1960年、チュニジア中央銀行により1/2ディナール、1ディナール、5ディナールの紙幣が発行された。1969年には10ディナール紙幣が登場し、1973年には1/2ディナール、1980年には1ディナール紙幣の生産が終了した。一方20ディナール紙幣は1980年、5ディナール紙幣は1993年、30ディナール紙幣は1997年から流通し始めた。

呼び方

チュニジア人は値段を言う時、ディナール単位で言う事はほとんどない。例えば、50ディナールの商品は5万ミリームという。この習慣は高い値段のものでも変わらず、7万ディナールのものは7000万ミリームと言われる。

規制

ディナールを輸入または輸出することは法律で禁じられている。北アフリカの国を発つまでは、1000ディナールを超える両替も禁じられている。チュニジアを出国する時には、500ポンドを超える現金を持っていないことが求められる。

脚注

  1. ^ “世界初:チュニジア中央銀行がデジタル通貨を発行 露仮想通貨企業が技術提供”. 仮想通貨ニュースサイト-CoinPost. (2019年11月11日). https://coinpost.jp/?p=117029 2019年11月12日閲覧。 

関連項目

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