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リーフ‐スプリング【leaf spring】


リーフスプリング

英語 leaf spring

細長い板でつくったばねをいう。通常鋼板を何重ね合わせセンターボルトクリップ一体化し両端部を取付け用の目玉とした重ね板ばね使われる。リーフスプリングは単なるばねではなくサスペンション構造部材として、リンクの働きもする。かつてはリジッドアクスル用として乗用車のリヤサスペンションに多く用いられた。しかし重量重く板間摩擦影響乗り心地が悪いなどの理由から、現在ではトラックバストラクターなど重量車で使われている。ばね特性は普通、線形であるが、非線形特性をもつプログレッシブスプリング親子ばね使われる鋼板製の重ね板ばねのほかに、FRPリーフスプリングや、横置きや縦置きの1枚ばねも実用化されている。

リーフスプリング

参照 親子ばね重ね板ばねコイルスプリングプログレッシブスプリング、リーフスプリング、1枚板ばねFRPリーフスプリング

重ね板ばね

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

重ね板ばね

(leaf spring から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/19 04:28 UTC 版)

重ね板ばね(かさねいたばね)とは板ばねの一種で、板を層状に積み重ねて造られるばねである。リーフスプリング: leaf spring)や単に板ばねと呼ばれることもある[1]。板の曲げ変形を利用して、ばね作用する。普通の板厚一定の一枚板だと応力が根元に向かって大きくなるので、応力を均一化させるように、板を積み重ねたり板をテーパー形状にしたりすることで長手方向に沿って断面形状を変化させるのが、重ね板ばねの基本原理といえる。


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「重ね板ばね」の続きの解説一覧

「leaf spring」の例文・使い方・用例・文例

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