corebootの開発とデバッグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 15:06 UTC 版)
「coreboot」の記事における「corebootの開発とデバッグ」の解説
corebootは何もない状態から、ハードウェアを初期化しなければならない為、サポートするチップセットやマザーボードへの移植が必要となる。RAMの初期化前の段階で、corebootは、シリアルポートを(キャッシュとレジスタのアドレッシングのみ)初期化する。こうすることで、接続する端末にデバッグテキストを送出することができる。また同様にPOSTカード(英語版)(POSTで報告されるエラーコードを診断できるICチップ)を接続し、2桁の16進数診断用コードを出力させるためのポート0x80にバイトコードを送信可能である。別の移植への助力は、IOSS社が販売する商用製品"RD1 BIOS Savior"(日本語名: "RD1 ROM焼き だいじょうぶ!")へ向けられている。この製品は、二つのブートメモリデバイスを組み合わせたもので、ブートメモリソケットに接続し手動で2つのデバイスを切り替えられる。コンピュータは一方のデバイスから起動し、2番目のメモリデバイスに切り替えることで、イメージをリプログラム即ち焼き込む事が可能となっている。より高価な代替品は外部に取り付けるEPROMやフラッシュメモリプログラマブルデバイスである。またCPUの代わりとして、もしくはJTAGポート経由で接続するCPUエミュレータの利用も考慮されている。JTAGポートを利用したcorebootを組み込んだ製品の例として、Sage SmartProbeというものがある。BIOSデバイスに焼き込む代わりに、BIOSエミュレータ上でコードをビルド、またはダウンロードできる。
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