ZX Spectrum 16K/48K
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 01:25 UTC 版)
「ZX Spectrum」の記事における「ZX Spectrum 16K/48K」の解説
シンクレアから1982年にリリースされた。搭載RAMサイズは16Kバイト(£125 後に £99)と48Kバイト(£175 後に £129)の2種類があり、ROMはどちらも16Kバイトが搭載されていた。オリジナルのZX Spectrumはその安っぽいゴム製キーボードと本体の小ささが特徴だった。16KBモデルは 32KバイトRAMを増設でき、初期の "Issue 1" ではドーターボードの形だった。その後のissueでは、DRAMチップを8個と他に若干のTTLチップをユーザーがソケットにはめる必要があった。ユーザーは16K版をシンクレアに送付して48K版にアップグレードしてもらうこともできた。またメモリチップとしては、費用を抑えるために選別品のチップを用いるというテクニックがあった。すなわち、製品としては64Kビットチップだが検査で欠陥が見つかり、かつ半分以上の容量があるものを選別して、32Kビットチップとして用いる。そのため、チップ内の使えない部分を避けるようにプリント基板上の配線を工夫していた。また、後部の拡張スロットにサードパーティの外部 32KB RAM パックを装着して使用することも可能だった。ZX81と同様、拡張スロットのコネクタ部がゆるいためにRAMパックのぐらつきが起き、それによってクラッシュが発生、場合によってはCPUなどが焼きついてしまう事もあった。 "Issue 1" の ZX Spectrum は約6万台製造された。キーの色が異なるため、その後の生産モデルと区別することができる(Issue 1 のキーは明灰色で、その後のモデルは青灰色)。 シンクレアの生産モデルには、オーディオ入力と出力のポートがあり、「イヤホン」と「マイク」のソケットとなっていた。多くのソフトウェアはカセットテープの形でリリースされ、カセットレコーダーを外付けする必要があった。これらのソケットをヘッドホンやアンプに接続して音響出力とすることも可能だが、内蔵スピーカーをオフにする方法はない。
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