XEROX社におけるGUI搭載マシンの研究開発
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「マルチメディア」の記事における「XEROX社におけるGUI搭載マシンの研究開発」の解説
マルチメディアにおいて不可欠なGUIの研究開発はXEROX社のパロアルト研究所のAltoプロジェクトが最初である。コンピュータを用いたマルチメディアはGUIの始祖である1973年のXerox Altoで人類史上初めて実現されたが、当時の技術水準が低かったため、モノクロのグラフィックしか描けなかった。また、1000万円を超える高価なマシンであるため、研究機関のみで用いられた。但し、コンピュータと言えばメインフレームかミニコンピュータかと言った時代にあって、個人向けのコンピュータの姿を提示したXerox Altoは極めて先進的な存在であったと言える。 その後、パロアルト研究所の研究成果を元に別の部署で開発され、1981年に発売された後継機のXerox Starはワークステーションとして完成された製品に仕上げられたが、未だ一般向けのデスクトップパソコンすら存在しない時代において、その先進性からあまりに高価過ぎたため、売れ行きは芳しくなかった。 XEROX社が開発したGUI搭載マシンのルック・アンド・フィールは、後のアップルのLisaやMacintosh,マイクロソフトのWindows,UNIXのX Window Systemなどで参考にされている。
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