WHOによる6つのフェーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 07:01 UTC 版)
「パンデミック」の記事における「WHOによる6つのフェーズ」の解説
WHOでは、パンデミックまでの各フェーズを以下のように切り分け、フェーズごとの公衆衛生学的な対応策を各国に求めている。英: global pandemic preparedness level。 日本ではフェーズ3以降をさらにA(海外で発生しているが,国内では発生していない)、B(国内で発生している)に細分し、それらに適合した対応ガイドラインが設定されている。 なお6段階ではなく3段階に分けた用語と、6つのフェーズの関係は次の通り。 前パンデミック期(英: Inter-Pandemic Period、パンデミック間期):フェーズ 1-2 パンデミック・アラート期(英: Pandemic Alert Period、パンデミック警告期):フェーズ 3-4-5 パンデミック期(英: Pandemic Period):フェーズ 6 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}WHO:2009年4月29日発表の文書に基づく警戒レベル フェーズ1 動物の中で循環しているウイルスがヒトにおいて感染を引き起こしたとの報告がない状態。 フェーズ2 ヒトに感染を引き起こしたことがわかっているインフルエンザウイルスが家畜または野生の動物の間で循環しており、潜在的なパンデミックの脅威であると考えられる状態。 フェーズ3 動物インフルエンザまたはヒト-動物のインフルエンザの再集合ウイルスがヒトにおいて散発例小集団集積症例が見られるが、コミュニティーレベルでのアウトブレイクを維持できるだけの十分なヒト-ヒト感染伝播を起こしていない状態。 フェーズ4 動物インフルエンザまたはヒト-動物のインフルエンザの再集合ウイルスがコミュニティーレベルのアウトブレイクを引き起こすことが確認された状態。コミュニティーでの持続的感染ができる能力を獲得したことは、パンデミックに対するリスクが高まっていることを意味する。 フェーズ5 1つのWHO地域の少なくとも2つの国でウイルスのヒト-ヒト感染拡大があることである。多くの国々はこの段階では影響を受けていなが、フェーズ5の宣言は、パンデミックが目前に迫ったものであることを示す強い警告である。 フェーズ6 フェーズ5に定義された基準に加え、WHOの異なる地域において少なくとも他の1つの国でコミュニティーレベルでのアウトブレイクがある状態。このフェーズが指定されることは、世界的なパンデミックが進行中であることを示す。 ※ 「押谷仁(2009), インフルエンザパンデミック(H1N1)2009を考える」より引用。 「インフルエンザの流行」も参照
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