VoIP
読み方:ブイオーアイピー
VoIPとは、IPネットワーク上で音声伝送を行う技術の総称である。特に音声をIPパケットに埋め込む技法や、音声のデジタルデータ化する技法を指す場合が多い。ITU-TによってH.323として勧告されており、インターネット電話や社内LANを用いた内線電話などに応用されている。
VoIP
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Voice over Internet Protocol(ボイス オーバー インターネット プロトコル)とは、IPを利用して通話をする技術のことである。VoIP(ブイ オー アイピー、ボイップ[1]、ボイプ[2])とも呼ばれる。
概要および経緯

VoIPにおいては、音声を各種符号化方式で符号化および圧縮し、パケットに変換したものをIPネットワークでリアルタイム伝送する。VoIPは、Voice over Frame Relay (VoFR) ・Voice over ATM (VoA) などと同じVoice over Packet Network (VoPN) の一種である。
VoPNは、電話網とデータ通信網の伝送路や交換設備を共用することを目的として導入が始まった。
VoFRは、X.25よりも遅延が少ないフレームリレーを使用するものである。IP加入者網が無かった時代に内線電話として普及したが、IP網の価格の低下と速度の向上、提供地域の拡大により撤去が進んだ。
VoAは、従来の電話網で必要となる電話交換機をパケット通信とリアルタイム通信とを多重化するために開発されたATM交換機に置き換えるものである。高価で有資格者による保守を必要とするものであり、電気通信事業者の携帯電話・固定電話などの公衆交換電話網で使用されているものがほとんどである。
VoIPは、1990年代後半より、インターネット電話と呼ばれる、スピーカー・マイクロフォンまたは、ヘッドセットを接続したパソコンにソフトウェアをインストールする方式で利用されていたが、使い勝手が悪く、遅延・エコー・欠落などにより音質も従来の電話より劣るものであった。
2000年代より、ADSL・FTTH・広域イーサネットといった常時接続・高速・定額制のIP加入者回線が普及し、Resource Reservation Protocol (RSVP) などのQoS機能で音質が改善された。また、専用機器の開発に伴い一般の電話と同じ操作・機能となり、公衆網への発信が可能になり、電話番号の割り当てにより公衆網などからの着信が可能となった。
今日では、LINEやSkypeといったVoIP機能を有するアプリをパソコンやスマートフォンで起動することにより、パケット通信を利用して通話することが可能である。ただし、データ通信に用いられる回線は比較的高いレイテンシであるため、応答の遅延が通話に支障をきたす場合もある。
また、無線LAN上でのVoIPに関する技術を特にVoWLAN (Voice over Wireless LAN) と言うこともある。
技術
通信プロトコルは呼制御、(電話の呼び出し、切断)と音声の送受信の2つを組み合わせて使用する。
呼制御とIP電話網間相互接続
呼制御を行う通信プロトコルとしてSession Initiation Protocol(SIP)が良く使われる。他にもH.323と言う通信プロトコルもある。
開発コスト・検討期間等の問題があるため、IP電話網間は、発着信二者間のSIPサーバ連携となった[3][4]。
接続方式
公衆交換電話網を廃止し、相互接続をIP接続に置き換える手法について検討が行われている[5]。
- イーサネット方式 : 同一イーサネット網に全社接続
- 個別ルータ方式 : 相互接続の組み合わせは
「Voice over Internet Protocol」の例文・使い方・用例・文例
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