UT-440/UT-440-MC
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「チリ国鉄の電車」の記事における「UT-440/UT-440-MC」の解説
スペイン国鉄の440系近郊電車を、本国の更新車である440-R系及び470系とほぼ同様の外見に改造し購入したもので、1編成は3両である。車内は通路を挟み2-3人掛けのクロスシートで、スペイン時代のような2等級制にはなっていない。冷房装置は新たに床下に搭載された。1997年に最初の編成が陸揚げされ、1999年から運用を開始した。UT-440はチリ国鉄の子会社であるTrenCentral(トレンセントラル)の手によりサンティアゴと周辺の都市を結ぶメトロトレンとして運用されている。ビオビオ州とその周辺向けに追加で購入・改造されたUT-440-MCは前面デザインに差異が見られる。このデザインはスペインでは"MicroTren"、チリでは"Modelo Concepcion"(コンセプシオン型)と呼ばれるが、実際には名前の由来であるコンセプシオンのあるビオビオ州だけでなくメトロトレンでも運用される。同州の近郊電車はビオトレンと称されチリ国鉄の子会社であるFESURにより運営されている。なお、バルパライソ近郊鉄道(Merval)に配置されたUT-440は2005年にメトロトレンとビオビオ州に転出している。UT-440の車両としての動力性能についてはUTS-444とほぼ共通であり、メトロトレンでは朝夕を中心に2編成を連結した6両での運用も存在する。 Mervalで運用されていたUT-440形電車(2002年) サンティアゴ中央(アラメダ)駅に停車中のUT-440形電車 橙塗装のUT-440形電車 メトロトレンのUT-440形電車 2編成併結運用 UT-440形電車(新塗装) メトロトレンのUT-440形電車(新塗装・UT-202) ビオトレン向けに改造されたUT-440-MC形電車は前面のデザインが異なるが、基本性能はUT-440形電車と同様 UT-440の屋根(橙色の車両・手前はAES形)冷房装置は床下に搭載
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