U-23チームの参加方針と評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 20:27 UTC 版)
「J3リーグ」の記事における「U-23チームの参加方針と評価」の解説
U-23チーム初年度となる2016年、J3に参戦した3クラブの参戦方針は、FC東京が制度導入時に想定されていたとおりにトップとU-23が一体になったチームとして活動した一方で、C大阪はU-18とトップの間にある新チームとしてU-23チームを位置付けて開幕前のキャンプから別チームとして活動、G大阪は練習の質を下げないためにトップチームのトレーニングに参加する選手を限定して出場機会のなかった選手がJ3に出場するという両者の中間のスタンスをとるなど、文字通り「三者三様」であった。2017年のG大阪U-23監督の宮本恒靖は「トップチームで活躍する選手を育てるのが(チームの)第一目的」としつつ「J3チームの監督としてそれぞれの試合で勝ちにこだわる意識を欠いたことはないし、勝ちたくない監督はいない」と、U-23チームを率いることの難しさを語っている。 育成年代のサッカーについて多くの記事を発表している川端暁彦は2016年シーズンが終わった時点で、U-23チームのJ3参戦は育成の観点から次の4つのメリットが生じ、心配されていたJ3リーグの興行面への悪影響もなかったと述べている。 試合ごとにメンバー招集が行われたJリーグ・アンダー22選抜とは異なり、試合で得た課題をトレーニングと次の試合に生かす「マッチ - トレーニング - マッチ」のメソッドが組める 若手選手たちが定期的な実戦経験を積め、トップチームで出番がなくとも試合勘を失うことがなかった 正規のリーグ戦への参加であり、下位のカテゴリから上がってきた選手たちとの実戦経験がタフな真剣勝負だった ユースチーム所属の選手たちにとって、同年代チームとの試合だけではわからない自分の課題や弱点と、上のレベルで通用する武器の両方を知る機会になった また、J3に参戦しているY.S.C.C.横浜の監督を務めていた樋口靖洋は2016年シーズン後に「シーズンがスタートしたころは、U-23の選手を見ていて、モチベーションにバラつきがあるなと感じていた。でも、(2回戦総当たりの)後半戦になると、『この子はすごく伸びたな』という印象の選手が増えていた」とコメントしている。
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