TL1000R
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 14:25 UTC 版)
1998年に発売された。先行発売のTL1000Sのレース対応仕様として登場する(実際には1998年の全日本ロードレース選手権及びAMAスーパーバイクには1台ずつ参戦したものの最終的にはGSX-R750のインジェクション仕様の熟成のためスーパーバイク世界選手権では陽の目を見ることはなかった)。一目で判るほど特徴的なデザインのカウル形状は空力の追求によるもので、シングルシートカウルはらくだのこぶのような形状をしている。フレームはコンベンショナルなアルミツインスパーフレームが採用され、エンジンはTL1000Sより軽量・高強度を持つ鍛造ピストン・高回転域での燃料供給を確保するため、1気筒当たり2つのインジェクタの2ステージ制御燃料噴射装置が採用され輸出仕様135psのハイパワーを絞り出す。 リアサスペンションにはTL1000Sより大容量化・温度補償機能が付いたロータリーダンパーがセットされエンジン・足回りともハード志向のセッティングとなっている。レースユースを見こして採用されたツインインジェクターは、低速域の扱いやすさと燃費の向上を副次的にもたらし、ツーリングにも十分適用できる特性を持つ。
※この「TL1000R」の解説は、「スズキ・TL」の解説の一部です。
「TL1000R」を含む「スズキ・TL」の記事については、「スズキ・TL」の概要を参照ください。
- TL1000Rのページへのリンク