SoftRAM
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SoftRAM および SoftRAM95 とは、『Windowsの利用可能な物理メモリを、ハードウェアの追加なしで2倍にする』と謳ったソフトウェアである。しかし、後にこのソフトはその謳っている機能を実現しようとすらしていないことが明らかとなった。1996年7月、米国連邦取引委員会(FTC)はこのソフトウェアの性能について「誤っており、誤解を招く」として、開発元であるSyncronys社を告発した[1]。 また、このソフトウェアは2006年にPC Worldによって発表された『The 25 Worst Tech Product of All Time』(史上最悪の25製品) にて第3位に選ばれている[2]。
- ^ a b c d e Federal Trade Commission Press Release, July 1996
- ^ The 25 Worst Tech Products of All Time, Dan Tynan, PCWorld.com, 26 May 2006
- ^ a b c Inside SoftRAM 95, Mark Russinovich, Bryce Cogswell and Andrew Schulman, Dr. Dobb's Portal, 22 July 2001
- ^ Placebo forte,c't on SoftRAM95 (ドイツ語)
- ^ https://web.archive.org/web/20010223073540/http://www.zdnet.com/pcmag/special/reports/sr1107.htm
- ^ http://edition.cnn.com/TECH/9601/soft_ram/
- ^ Kanellos, Michael. SoftRAM 95 maker in Chapter 11. CNET News, 1998-07-22.
- ^ The 25 Worst Tech Products of All Time, Dan Tynan, PCWorld.com, 26 May 2006; Syncronys's BigDisk Spells Big Risk, Lincoln Spector, PC World magazine, August 1998
- 1 SoftRAMとは
- 2 SoftRAMの概要
- 3 参考文献
SoftRAM
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SoftRAM はWindows 3.xにて動作する。1995年5月にリリースされて以降、10万台以上が販売された。 Windows 3.xで発生するほとんどのメモリエラーは、コンピュータの最初の1MB分のメモリ、つまりコンベンショナル・メモリ(英語版)が満杯になることで発生する。Windowsは起動してくるすべてのプログラムに対し、「プログラム・セグメント・プレフィックス(英語版)」("Program Segment Prefix", PSP)と呼ばれる構造体をこのメモリ領域に割り当てなければならない。DLLがこの領域に割り当てられるのを防ぐことで、ユーザーが起動するプログラム用により多くのメモリを残そうとするユーティリティもあり、この手法はほかのメモリ最適化ツールにも一般的に用いられていた。また、SoftRAMはハードディスクのスワップファイル内に保存される仮想メモリのデータを圧縮することで、利用可能な仮想メモリの量を増やし、スワップファイルの読み書きの回数を少なくすると謳っていた。SoftRAMは、他にもWindowsのページファイルの容量を増やす等の機能を有していたが、これはシステムの設定さえ変えれば特別な追加投資・追加ソフトウェアなしで簡単に実現可能なものであった。
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