Salviaとは? わかりやすく解説

サルビア【(ラテン)Salvia】

読み方:さるびあ

シソ科アキギリ属多年草総称。約900種が温帯熱帯広く分布薬用香辛料観賞用として栽培される種類もある。《 夏》→セージ

シソ科の小低木日本では一年草夏から秋に、緋色の唇形の花を穂状につけるブラジル原産緋衣草(ひごろもそう)。

サルビアの画像 サルビアの画像
ソライロサルビア/撮影広瀬雅敏
「サルビア」に似た言葉

アキギリ属

(Salvia から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/22 08:11 UTC 版)

アキギリ属
サルビア(Salvia splendens
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae
: アキギリ属 Salvia
学名
Salvia L. [1]
タイプ種
Salvia officinalis L.[1]
シノニム
  • Arischrada Pobed.
  • Audibertia Benth.
  • Audibertiella Briq.
  • Fenixanthes Raf.
  • Kiosmina Raf.
  • Polakia Stapf
  • Pycnosphace (Benth.) Rydb.
  • Ramona Greene
  • Salvia sect. Pycnosphace Benth.
  • Salviastrum Scheele
  • Schraderia Heist. ex Medik.
  • Stenarrhena D. Don [1]
和名
アキギリ
英名
Sage
Chia
  • 本文参照

アキギリ属(アキギリぞく)とは、シソ科の属の一つ。学名 Salvia 。 中南米やヨーロッパを中心に世界に約900種が分布する。サルビアセージがこれに含まれる。1・2年草または宿根草であり、観賞用に栽培されるものが多数あるが、一部薬草として用いられる種類もある。なお、セージはサルビア属の英名であるため本属の植物の大半は英名にセージが入る。

特徴

草本、一部は低木になる。葉は対生、単葉のものもあるが、羽状複葉に避けるものも多い。

花は輪生に見えるが、実際には対生でありながら、それぞれが分枝を持つ偽輪生。それが穂状や総状などになる。萼は唇状で、上唇は三裂、下唇は二裂。花冠は唇花状。上唇は幅が狭くて立ち、下唇は幅が広くて三裂し、その中央が大きい。

ハナバチ類のみならず、ハナアブ類・ツリアブ類も訪花する[2]

下位分類

日本原産の種類としてはアキノタムラソウキバナアキギリ(黄花秋桐)など約10種がある。アキギリやアキノタムラソウは山野に普通な野草である。

主な種

日本国内に分布する種は以下の通り。

  • テリハナツノタムラソウ Salvia akinesis A.Takano, Sera et Kurosaki
  • アキギリ Salvia glabrescens (Franch. et Sav.) Makino
    • シボリミヤマアキギリ Salvia glabrescens (Franch. et Sav.) Makino var. purpureomaculata (Makino) K.Inoue
    • ハイコトジソウ Salvia glabrescens (Franch. et Sav.) Makino var. repens (Koidz.) Kurosaki
  • シマジタムラソウ Salvia isensis Nakai ex H.Hara - 絶滅危惧II類
  • アキノタムラソウ Salvia japonica Thunb.
  • シナノアキギリ Salvia koyamae Makino - 絶滅危惧II類
  • ナツノタムラソウ Salvia lutescens (Koidz.) Koidz. var. intermedia (Makino) Murata
    • ミヤマタムラソウ Salvia lutescens (Koidz.) Koidz. var. crenata (Makino) Murata
    • ウスギナツノタムラソウ Salvia lutescens (Koidz.) Koidz. var. lutescens
    • ニシノタムラソウ Salvia lutescens (Koidz.) Koidz. var. occidentalis A.Takano
    • ダンドタムラソウ Salvia lutescens (Koidz.) Koidz. var. stolonifera G.Nakai
  • キバナアキギリ Salvia nipponica Miq.
    • キソキバナアキギリ Salvia nipponica Miq. var. kisoensis K.Imai
    • ミツデコトジソウ Salvia nipponicaMiq. var. trisecta (Matsum. ex Kudô) Honda
  • タジマタムラソウ Salvia omerocalyx Hayata - 絶滅危惧II類
    • ハイタムラソウ Salvia omerocalyx Hayata var. prostrata Satake
  • ミゾコウジュ Salvia plebeian R.Br. - 準絶滅危惧
  • ヒメタムラソウ Salvia pygmaea Matsum.
    • アマミタムラソウ Salvia pygmaea Matsum. var. simplicior Hatus. ex T.Yamaz. - 絶滅危惧IB類
  • ハルノタムラソウ Salvia ranzaniana Makino

日本国における帰化植物を次に示す。

  • イヌヒメコヅチ Salvia reflexa Hornem.
  • ミナトタムラソウ Salvia verbenaca L.

日本国外の有名なものを挙げる。

  • サルビア・アズレア(ブルーセージ) S. azurea
  • サルビア・インディゴスパイヤー S. 'Indigo Spires'
  • サルビア・ウリギノーサ(ボッグセージ) S. Uliginosa
  • サルビア・エレガンス(パイナップルセージ) S. elegans 'Scarlet Pineapple'
  • サルビア・オフィキナリス(薬用サルビア、コモンセージ、セージS. officinalis
  • サルビア・ガラニチカ(アニスセンテッドセージ) S. guaranitica
  • サルビア・グルチノーサ(ジュピターズディスタフ) S. glutinosa
  • サルビア・グレッギー(チェリーセージS. greggi
  • サルビア・コクシネア(またはサルビア・コッキネア) S. coccinea
  • サルビア・シナロエンシス(コズミックブルー) S. sinaloensis
  • サルビア・スクラレアクラリーセージ、オニサルビア) S. sclarea
  • サルビア・スプレンデンス(ヒゴロモソウ、サルビアS. splendens
  • サルビア・ディスコロール S. discolor
  • サルビア・ディビノラム S. divinorum
  • サルビア・トランシルバニカ S. transsylvanica
  • サルビア・パテンス(ソライロサルビア) S. patens
  • サルビア・ビリディス(ペインテッドセージ) S. viridis (horminum)
  • サルビア・ファリナセア(ブルーサルビア) S. farinacea
  • サルビア・プラテンシス(メドーセージ) S. pratensis
  • サルビア・ミクロフィラ(チェリーセージS. microphylla ホットリップスなどで知られる国内では定番の人気のチェリーセージ。街角の小さな花店やホームセンターの園芸コーナーでも普通に見られるほどまでに普及している。
  • サルビア・ミルティオリザ(タンジンS. miltiorrhiza
  • サルビア・ヤメンシス(チェリーセージS x jamensis グレッギーとミクロフィラの自然交雑種。交雑の度合いの違いによる30種ほどがあり、そのうち耐寒性の高い数種が園芸種として流通している。需要の高さの割に扱っている業者が少ない関係で絶対数が需要数に追い付いていない面があり、2020年現在では入手が比較的難しいのが現状。
  • サルビア・ヤンギー(ロシアンセージS. yangii
  • サルビア・リラータ S. lyrata
  • サルビア・レウカンサアメジストセージ、メキシカンブッシュセージ) S. leucantha
  • サルビア・レペンス S. repens

脚注

  1. ^ a b c Salvia Tropicos
  2. ^ 山内健生, 高野温子「本州においてアキギリ属植物を訪花したツリアブ類とハナアブ類の記録」『人と自然』第26巻、兵庫県立人と自然の博物館、2015年、71–74頁、doi:10.24713/hitotoshizen.26.0_71 

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Salvia」の関連用語

1
100% |||||

2
100% |||||

3
96% |||||

4
96% |||||


6
96% |||||



9
96% |||||

10
96% |||||

Salviaのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Salviaのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアキギリ属 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS