SP2022
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/22 14:59 UTC 版)
「SIG SAUER Pro」の記事における「SP2022」の解説
2004年に上記2機種のマイナーチェンジモデルとして誕生した現行型がSP2022である。 フランス内務省管轄の法執行機関(国家警察、税関など)に制式採用された。また、2005年にアメリカ陸軍TACOM(Tank-automotive and Armaments Command)の採用により5,000丁が納入され、2009年にはアメリカ政府と最大60万丁もの購入契約が結ばれた。 フランス内務省が行った新しい制式オートマチック拳銃採用のためのテストレース(2万発耐久射撃、泥や落下テストなど)を勝ち抜いたSP2009は、25万丁の採用を決定したフランス側の要請により数多くの変更がなされた。これがSP2022である。また、この型からは今までの「SIG PRO」の名称は消えている。 この現行型での最大の特徴としては、まず先述したアンダーレールであるが、このアンダーレールは元々同社の独自規格であるため、既存のアクセサリー(一般的なライト・レーザーサイトなど)が取り付けられないといった問題点があった。 そこで、より汎用性の高いピカティニーレールを装備している。また、エキストラクター(空薬莢を排莢させるためのパーツ)が内蔵式であるため、チャンバーに装填されているかが瞬時に確認できないという欠点があったが、これもローディングインジケーターと呼ばれる物を取り付けて解決している。これは、スライドの上部のイジェクションポートの後ろに、三角の部品が飛び出していれば装填されているとわかるものであり、暗所においても手で触って確認することができる。他の改良点は以下の通り。 トリガーガードの前面は、指掛けできるように、フック状になった。 グリップの後下部にランヤードリングが付けられた。 デコッキングレバーは、より指のかけやすいデザインに改良された。 さらにマイナーチェンジということもあり、口径バリエーションも3つ揃ってラインナップされるようになった。 現行モデルはグリップがP250やP226E2に準拠したデザインのものに変更されている。
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