SD70ACe
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「EMD SD70シリーズディーゼル機関車」の記事における「SD70ACe」の解説
SD70ACeは、SD70MACをEPAの排出ガス規制に対応させた機種である。出力は4,300馬力である。ラジエターの幅はほぼ運転室と同じまで拡大され、SD80MACやSD90MACのようにも見える。前頭部(ショートフード)もより角張った形状に変更された。ケーブルやブレーキホースはフード脇のランボードの下に配置されるようになり、点検が容易になった。 2005年に185両が製造され、BNSF、CSX、フェロメックス、KCS、モンタナ・レール・リンク、フェロミネラ・オリノコ、UPに納入された。 本形式も輸出され、2004年にはオーストラリアのBHPビリトンが鉄鉱石輸送のために14両のSD70ACe/lcを発注した。形式名のlcとは「Low Clearance」つまり鉱山の中での車両限界の小ささに対応したものである。BHPはさらに10両を追加発注した。この10両は新型のウイスパーキャブを装備する2007年には、さらに13両の追加注文を受け、2009年初頭に納入の予定である。。 UPには6両のユニークな「ヘリテイジ塗装」(古い塗装パターンを再現したもの)が施された車両があった。1989号は現在UPの一部となっているデンバー・アンド・リオグランデ・ウェスタン鉄道の塗装に、1995号はシカゴ・アンド・ノース・ウェスタン鉄道の塗装になるなどしている。塗装はウイスコンシン州ホリコンで行われた。また2005年10月、UPの8423号が4141号に改番され、エアフォースワンをイメージした塗装となった。もともと4141号を付番されていたSD70Mも改番された。 車両番号:BNSF 9130-9329(配備中) 9330-9399、CSXT 4831-4850、FXE 4000-4019、KCS 3997-3999(EMDのデモンストレーターより)、4000-4029、4030-4059、4060-4129、MRL 4300-4315、UP 1982、1983、1988、1989、1995、1995 (ヘリテイジ塗装)、4141 (エアフォースワン塗装)、8309-8423、8424-8523、8524-8623(実は8521-8620である。8521-8523は3回繰り返されている)
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