SD70M
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/31 06:11 UTC 版)
「EMD SD70シリーズディーゼル機関車」の記事における「SD70M」の解説
SD70Mは、出力4,000馬力(2,980kW)のディーゼル機関車である。主電動機はSD70と同様に直流電動機である。UP、SP(現UP)、CSX等に納入された。 本形式はショートフードの幅が広く、運転室が大きいコンフォートキャブ(公式には北米セーフティキャブという)タイプである。運転室のデザインには2タイプあり、フェーズ1はSD60Mで採用され、SD80MAC、SD90MACに引き継がれた形状、フェーズ2は角張ったデザインでSD60Mの初期形の車両に見られる正面3枚窓に端を発するものである。 2000年半ばから、エンジンの冷却回路とターボチャージャーの冷却回路を分割するために、大きなラジエターコアを使用できるフレア形ラジエターを採用した。このラジエターにも2種類あり、初期のものはラジエターパネルが各側2パネル、後期のものは同四角い4パネルとなった。これは、EPAの排出ガス規制Tier1に対応するためのものである。 SD70Mは2004年までに合計1,646両が製造され、以降の製造は翌2005年より実施の排出ガス規制Tier2に対応するSD70M-2に移行した。 SD70Mはアメリカ合衆国国外へも輸出され、現在でもカタログに「4,300馬力の機関車」として掲載されている。ベネズエラ国営企業(CVG)のフェロミネラ・オリノコは6両を購入。ブラジルの資源開発企業、バーレ(CVRD)は27両をカラハスでの鉄鉱石運搬に使用している。バーレは1600mm軌間の鉄道で、専用に拡大したHTSC2形台車を装備している。 車両番号:UP 2001-2002、3778-5231 (4687は使用停止)、EMD 7000-7024(現CSXT 4675-4699)、NS 2581-2648
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