逆転写PCR法
英訳・(英)同義/類義語:reverse transcription PCR, RT-PCR
mRNAの検出を目的に、反応の第一段階で逆転写反応を行いcDNAを作成後にPCR増幅を行う実験手法。, 分子生物学、組換えDNA技術で使われる実験手法で、逆転写酵素-ポリメラーゼ連鎖反応法(Reverse Transcriptase-Polymerase Chain Reaction)の略。逆転写酵素によるDNA合成とPCR法とを組み合わせた遺伝子の増幅法で、主にたんぱく質をコードする遺伝子の一部もしくは全体を増幅したり、細胞や臓器などで目的の遺伝子が働いているかどうか(遺伝子発現)を確認するために広く用いられている
逆転写ポリメラーゼ連鎖反応
(RT‐ PCR から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/29 10:05 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(ぎゃくてんしゃポリメラーゼれんさはんのう、Reverse Transcription Polymerase Chain Reaction, RT-PCR)とは、RNA を鋳型に逆転写を行い、生成された cDNA に対して PCR を行う方法である。
概要
PCR法では鋳型となる DNA にプライマーを付着させ、DNAポリメラーゼによって目的のプライマー配列にはさまれる DNA を特異的に検出する。PCR法は DNA の検出に用いることは可能であるが、RNA の検出をすることができない。そこで、RNA を逆転写によって cDNA に変換し、その cDNA に対して PCR法を行う。
例えば、レトロウイルスなどの一部のウイルスは、RNA しかもっていない。このようなウイルスの感染を証明する場合、RT-PCR法を用いることになる。細胞内に存在する mRNA は DNA と比較すると非常に不安定な物質であり、−80 ℃ で凍結保存しても半減期が約半年と言われている。そのため、半永久的に mRNA 配列を保存する目的で RT-PCR を用いる場合もある。
関連項目
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