ROT47
読み方:ロットよんじゅうなな
ROT47とは、文字情報の暗号化方法の一種で、日本語の文字列をすべて23ずつずらして別の文字に変換する手法のことである。
ROT47は、日本語の文字列をすべて同じ数だけずらすことによって、意味を保ったまま原文を判読できないようにしている。ROT47によって変換された文字列をもう一度ROT47によって変換すると、元の文字列に戻るようになっている。
ROT47は、アルファベットの文字列で行われる変換手法であるROT13を日本語の文字列に応用したものである。変換方法自体はきわめて単純であり、暗号化技術としてはほとんど無意味であるといえるが、人間が一見して判読することを不可能にする効果がある。そのため、ROT47はROT13と同様にクイズの答えなどの「ネタばらし」を公表するような場合に用いられる。ユーザーは、敢えて答えを見たい場合にのみ、ROT47によって復号化すればよい。
ROT47
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/21 05:18 UTC 版)
ROT47 はROT13の変種で、基本的なアルファベットだけではなく、数字や他の多くの記号も変換する。ROT47はローテートするのにA-Zの範囲だけではなく、ASCIIで定義された文字コードのうちより広い範囲を用いる。ASCIIでは 0 - 127 の数を用いてアルファベットの文字、数字、句点他の通常用いられる記号をマップしている。ASCIIコードで見ると、ROT13は 65 - 90及び97 - 122の範囲をカバーしている。一方ROT47は ! (感嘆符、ASCIIコード 33)から ~ (波線、ASCIIコード 126) をカバーし、47文字ローテートする。用いられる文字コードの範囲が広いので、ROT47の結果はROT13よりさらにわけがわからない印象になる。しかしROT47はROT13に比べ、はるかにサポートされていない。 先ほどの例をROT47変換すると: w@H 42? J@F E6== 2? 6IEC@G6CE 7C@> 2?:?EC@G6CE 2E }$pn x? E96 6=6G2E@CD[E96 6IEC@G6CED =@@< 2E E96 ~%wt# 8FJVD D9@6D] となる。UNIXコマンド tr によってROT47変換するには: tr '!-~' 'P-~!-O' とする。
※この「ROT47」の解説は、「ROT13」の解説の一部です。
「ROT47」を含む「ROT13」の記事については、「ROT13」の概要を参照ください。
- ROT47のページへのリンク